2012年12月13日木曜日

ラヴィ・シャンカル死去 ビートルズに与えた影響

ミュージシャン、シタール奏者として世界的に有名でジョージ・ハリスンが「ワールドミュージック界のゴッドファーザー」と評したラヴィ・シャンカル(”ラビー・シャンカール”とも表記)が2012年12月11日アメリカで亡くなりました。92歳でした。公式サイトに家族の声明文が掲載されています。http://www.ravishankar.org/
ジョージとラヴィ・シャンカル
ビートルズ公式YouTubeチャンネルには追悼動画が掲載されました。
 

ビートルズ関係者も続々声明を発表しています。
リンゴ・スター「ラヴィの死は音楽的、精神的、物質的に大きな損失だ。」
ジョージ・マーティン(ビートルズのプロデューサー)「インド音楽の複雑なリズムや調性を理解するにあたって彼からとても多くのことを学んだ。友人であることを常に誇りに思っていた。」
その他ジョージ・マーティンの息子ジャイルズ・マーティンやジョン・レノンの息子ショーン・オノ・レノンもコメントを寄せています。
また、ラヴィ・シャンカルの娘であるグラミー賞歌手ノラ・ジョーンズは"My Dad's music touched millions of people. He will be greatly missed by me and music lovers everywhere."と発言しています。

1950年代から世界を股にかけて活躍していたラヴィ・シャンカルですが、なんと言ってもジョージ・ハリスンのシタール(インドの弦楽器)の師匠となったことが大ブレイクのきっかけだと思っています。本人もビートルズのジョージのグルとしてスーパースターのような扱いを受けたと語っていました。ジョージが2001年11月29日に死去した際、ラヴィ・シャンカルが寄稿した以下の文章に記載あります。二人の交友関係がよくわかる文章です。

George Harrison, World-Music Catalyst And Great-Souled Man; A Childlike Simplicity, Full of Love and Fun
http://www.nytimes.com/2001/12/09/arts/george-harrison-world-music-catalyst-great-souled-man-childlike-simplicity-full.html?smid=pl-share

今回改めてラヴィ・シャンカルとジョージの関係を調べてみるとビートルズの音楽に与えた直接的な影響は限定的であることに気付きました。ジョージがシタールに興味を持ったのは映画「ヘルプ!」にシタール演奏者が出演した際だというのが定説です。その後バーズ(The Byrds)のメンバーからラヴィ・シャンカルの音楽を紹介されましたが(詳細はこちら)、本人に会ったのは1966年の春が初めてであり、二人がインドの地で師弟としてひざを突き合わせてシタールを追求したのは1996年の夏から秋にかけての短い期間でした。その時のニュース映像が以下です。
この後ジョージがシタールをビートルズのレコーディングで弾いたのは「Within You Without you」の間奏だけだったようです。同じくインドの弦楽器タンブーラをジョージが弾くことはその後もありましたが、タンブーラは開放弦を鳴らし続けるものらしいのでラヴィ・シャンカルの手ほどきが影響するものでも無いように思います。シタールはじめ、大抵のインド楽器はインド人ミュージシャンを招聘して録音していましたが、ラヴィ・シャンカルが参加することはありませんでした。
ジョージは1968年までにシタールを弾くことを止めてしまったようで、ビートルズ全員でインドに行った後のアルバム「The Beatles」ではインド楽器を使用していません。しかしその後もジョージとラヴィ・シャンカルは親交を深めていきました。サウンドよりも精神面でビートルズに影響を与えた人だったのかもしれません。

ビートルズの曲でシタールが使用されたものを列挙します。
Norwegian Wood (This Bird Has Flown)
Love You To
Within You Without you
The Inner Light
上記以外で聴こえるインド風の音はタンブーラかソードマンデル(琴のような楽器)のようです。


最後に本物のシタールでビートルズの曲をコピーしている人たちの映像を以下に共有します。



日本での報道

世界文化賞受賞のラヴィ・シャンカール氏死去 インド民族楽器「シタール」第一人者

ラビ・シャンカール氏が死去 インドの弦楽器シタール奏者

ビートルズに影響…ラヴィ・シャンカール氏死去

ラビ・シャンカールさん死去 民族楽器シタールの演奏家

シタールのシャンカール氏死去
ラヴィ・シャンカール、死去

世界的なシタール奏者、ラヴィ・シャンカールが92歳で死去

グラミー授賞式を待たず 伝説のシタール奏者ラビ・シャンカールさん逝く
http://eiga.com/news/20121212/13/

歌手ノラ・ジョーンズの父で、ビートルズにも影響を与えた伝説のシタール奏者のラヴィ・シャンカールさんが死去
http://www.cinematoday.jp/page/N0048656

シタール奏者シャンカール氏死去 ジョージ・ハリスンが師事
http://www.47news.jp/CN/201212/CN2012121201001338.html

G・ハリスンも師事したシタール奏者ラヴィ・シャンカール、享年92歳で他界
http://news.mynavi.jp/news/2012/12/13/149/index.html

【ビートルズにも大きな影響】ノラ・ジョーンズの父、シタールの第一人者、ラヴィ・シャンカルが死亡
http://listen.jp/store/musicnews_42325_all.htm

シタール奏者のラヴィ・シャンカールが他界
http://ro69.jp/news/detail/76035

ノラ・ジョーンズの父親、世界的シタール奏者ラヴィ・シャンカールが死去
http://www.mtvjapan.com/news/music/21971

シタール奏者シャンカル氏、グラミー功労賞を受賞へ

インドの伝統楽器シタール奏者のラビ・シャンカル氏死去

N・ジョーンズの父親、シタール奏者R・シャンカールが死去

ラビ・シャンカール氏死去、92歳 シタールの世界的奏者

シタールの世界的奏者、シャンカール氏死去

3 件のコメント:

  1. 初めてコメントさせていただきます^^

    ビートルズにシタールを紹介したのはイギリスではなく
    アメリカのほうのバーズではないでしょうか
    確かにイギリスにも綴り違いのバーズは存在していましたが・・

    それからアメリカのバーズがラヴィ・シャンカールに
    興味をもったのはジャズのジョン・コルトレーンの影響だと思います

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    1. ご指摘いただき感謝します。The Byrdsはアメリカのバンドでした。記事を修正しました。

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  2. このあたりは確かデレク・テイラーの本で読みましたよ
    邦題は「サイケデリック・シンドローム」でした

    fe72

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