2013年2月18日月曜日

デビュー前のビートルズと協演したトニー・シェリダン ハンブルクで死去

デビュー前のビートルズをバックバンドに従えレコードを発売したイギリス人歌手トニー・シェリダンが2013年2月16日正午(現地時間)ドイツのハンブルクで亡くなりました。72歳でした。ハンブルクは彼とビートルズが知り合った地でもあります。
右からトニー・シェリダン、ジョン・レノン、ジョージ・ハリスン
Facebookページで娘のWendy Clare Sheridan-McGinnity.が声明を発表しています。
http://www.facebook.com/pages/Tony-Sheridan/264286310371334
死の状況は明らかになっていませんが、2012年12月に入院したという報道があったばかりでした。

1961年にビートルズ(当時のドラマーはピート・ベスト)と録音した「My Bonnie」はドイツを皮切りに世界各国で(日本でも)リリースされました。
ドイツで発売された際のジャケット
同じ機会に録音された「Cry For A Shadow」「Ain't She Sweet」ともども「The Beatles Anthology 1」に収録されています。それ以外にもビートルズがバックバンドを務めた音源が残されていますが、トニー・シェリダンのバックバンドの名義は常に「The Beat Brothers」なのでビートルズでは無い演奏も混じっているようです。Beatlesを連想させる名前のせいかかつては(今も?)全てビートルズとして発売されていました。

 それにしても謎なのが「Cry For A Shadow」(インストゥルメンタル)、「Ain't She Sweet」(ジョン・レノンがボーカル)の2曲です。トニー・シェリダンがリードボーカルで無いのはたしかなので今でこそビートルズの音源として認知されていますが、何故これがトニー・シェリダンのセッションで録音されたのでしょうか。
ここはやはりトニー・シェリダンが演奏に参加していると考える方が自然だと思います。トニー・シェリダンはリード・ギターもこなしますので、「Cry For A Shadow」のリード・ギターはトニー・シェリダンなのかもしれません。一方「Ain't She Sweet」の方向性が定まっていないようなリード・ギターはジョージ・ハリスンっぽいです。
この2曲のギターソロを聴き比べると同じ人だとは思えません。チョーキングや複音弾きを多用したアグレシッブな「Cry For A Shadow」のソロは「My Bonnie」と同じセンスに聴こえます。「My Bonnie」のソロはトニー・シェリダンが弾いていると本人が証言したと聞きます。

以下は2011年に演奏された「My Bonnie」です。トニー・シェリダンのギターソロも聴けます。


今回の悲報に際し、ポール・マッカートニーは自身のWebサイトにメッセージを掲載しました。「彼のスタイルに敬服していた」とのことです。当時ポールはトニー・シェリダンのことを"The Teacher"と読んでいたそうです。
http://www.paulmccartney.com/news-blogs/news/27448-tony-sheridan-1940-2013
Tony was a good guy who we knew and worked with from the early days in Hamburg. We regularly watched his late night performances and admired his style. He will be missed.
ピート・ベストはTwitterで以下のように哀悼の意を表しています。シェリダンの綴りを間違っている??
https://twitter.com/BeatlesPeteBest
My friend Tony Sherdian passed away this morning. Great guy and great memories I will miss you Tony. RIP.
Thank you all for your kind words about Tony RIP my friend
リンゴ・スターもTwitterにメッセージを載せました。
https://twitter.com/ringostarrmusic
Just say goodbye to Tony Sheridan just he died I had a great month 19 6061 playing with him was great bye R***
前述のレコーディングには参加していないリンゴですが、ほんの一時期トニー・シェリダンのバックバンドに参加していたことがあり、その時期についてグレートだったと述懐しています。 ビートルズにリンゴ・スターを引き合わせたのはトニー・シェリダンだという説もあります。
トニー・シェリダンは1950年代末期に既に歌手/ギタリストとしてイギリスでは一目置かれていた存在だったのだと思います。

その他関係者のコメントは以下に詳しくまとめられています。

Tributes pour in for deceased Beatles friend Tony Sheridan
http://www.examiner.com/article/tributes-pour-for-deceased-beatles-friend-tony-sheridan




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