2013年5月31日金曜日

Abbey Road On The River 2013春開催 ビートルズゆかりの有名人多数出演

アメリカで毎年春と夏に開催されているビートルズを中心とした60~70年代の音楽を取り上げたライブイベント「Abbey Road On The River」2013年春の部が5月23日~27日ケンタッキー州のルイビルで開催されました。
http://www.arotr.com/
出演者は有名どころではレオン・ラッセル、ピーター・ヌーン(ハーマンズ・ハーミッツ)、ピーター・アッシャー(ピーター&ゴードン)、ローレンス・ジュバー(ウイングス、2013年4月に来日公演実施)、デニー・レイン(ウイングス)、ビートルズトリビュート界では2013年3月に来日公演を実施したThe Fab Fourのジョージ役ギャヴィン・プリング、2012年に来日したRAINのキーボード担当マーク・ベイヤー、ビートルズの関係者ではアップル・レコード元CEOのトニー・ブラムウェルといったようにそうそうたる顔ぶれです。
その他、世界中からバンドが集まって9のステージで一日中演奏を繰り広げました。今年は日本からの出演は無かったようです。




SixtyFourによるAbbey Road メドレー


デニー・レインは先日発売された「Rockshow」「Wings Over America」にも収録された「GO NOW」を披露


ギャヴィン・プリングは弾き語り


エリック・アイドル(ラトルズ)がピーター・アッシャーを紹介


インタビューに答えるトニー・ブラムウェル

2013年5月30日木曜日

ポールが墓参 エルヴィス・プレスリーとビートルズの関係

"Out There !"ツアーで北米を巡っている最中のポール・マッカートニーがエルヴィス・プレスリーのお膝元メンフィスでの公演を前にエルヴィス・プレスリーの墓参りをしてピックを供えました。四谷怪談を上演する前に於岩稲荷田宮神社にお参りするのと同じ心境でしょうか??
ピックを持つポール。柵を乗り越えている・・・
メンフィス公演の舞台裏映像


ビートルズのメンバーは皆エルヴィス・プレスリーに影響を受けておりジョン・レノンとポール・マッカートニーは共に彼の「Heartbreak Hotel」は衝撃的だったと語っています。おそらくビートルズのメンバーの中で最も彼に心酔していたのはジョンだと思いますが、その分愛憎が深くエルヴィスに対する思いは複雑だったようです。1964年のビートルズ初訪米時にエルヴィスと電話していたポールから電話を替わるかと問われたときに断ったそうですし、1965年8月27日にビートルズの4人とエルヴィスが対面した時は様々辛辣な言葉(内容は熱烈なファンならではの物でした)を投げかけて場の空気を凍りつかせていたそうです。

ビートルズとプレスリーが会った日のものとされる写真
タバコを持って歩いているのはジョン?
車の後部座席に見えるのはポール?車の向こうにいるのはプレスリー?
両者の顔合わせでは当初お互い緊張していたようですが、エルヴィスがセッションを持ちかけ
氷解したようです。エルヴィスがベースを弾き、ポールはギターやピアノ、ジョンとジョージはギターを弾き、リンゴはドラムが無いので椅子を叩いていたそうです。

複雑な心境のジョンとは対照的にポールは無邪気にエルヴィスへの敬愛の念を表現しています。今回の墓参もそうでしょうし、ビートルズ解散後もことあるごとにエルヴィスの曲を取り上げています。
1970年代末には当時の妻リンダの尽力で、エルヴィスのバックバンドを務めていたビル・ブラックのダブルベースを入手しました。ボディの白い縁取りが特徴的です。

2005年のAbbey Road Studioでのライブでこのベースを使って「Heartbreak Hotel」の弾き語りを披露しています。


これだけ影響を受けているわけですが、ビートルズが演奏したエルヴィスの曲はそれほど多くないようです。恐れ多かったこともあるでしょうし、エルヴィスの真似から脱却して彼を乗り越えたいという気持ちもあったかもしれません。

以下にビートルズとエルヴィスのバージョンを比較します。

That's Alright Mama


I Forgot To Remember To Forget


 I'm Gonna Sit Right Down And Cry, Over You


他にも例えば「I Got A Woman」は元々レイ・チャールズの曲ですが、ビートルズはエルヴィスのバージョンを参考にした可能性が高いです。


一方、エルヴィスもビートルズの曲をカバーしています。確認されているのは以下の5曲です。
Get Back


Yesterday


Something

Lady Madonna


Hey Jude


ポールの曲が多いです。お互い相通ずるものがあったのかもしれません。

エルヴィスにとってビートルズは自分の地位を揺るがす邪魔者という面があり、対面時のジョンの態度の悪さもあって良い印象は持っていなかったようですが、60年代も終わりになると素直に受け止められるようになったのかな、と思います。


2013年5月29日水曜日

「ROCKSHOW(ロックショウ)」発売記念「Rock Show(ロック・ショー)」ベースTAB譜面

2013年5月29日にポール・マッカートニー&ウイングスのDVD/Blu-ray「Rockshow」とCD「Wings Over America」それぞれのリニューアル版が日本で発売されました(CDの通常版は6月5日に発売延期)。これを記念して、冒頭を飾る「Rock Show」風のベースのタブ譜を共有します。

http://www.kouchu.info/Bass11.pdf

映像作品と曲名は微妙に表記が異なります。今回ベースを良く聴いてみると「Rockshow」と「Wings Over America」に収録されている同曲はテイク(録音日時)が違うことに気付きました。「Rockshow」の方がベースが遊んでいる印象があります。「Wings Over America」は音だけの勝負なので、安定感を重視したのかもしれません。今回は「Wings Over America」バージョンを参考にしています。
さらによく聴くと最後のRock Show→Long Hair→Rock'n Rollの繰り返しが「Rockshow」版の方が1回多く、最後だけLong Hair→Long Hairになってました。
劇場公開からDVD/Blu-rayの発売という流れは2012年の「Magical Mystery Tour」(当時の様子はこちら)と同じですが、「Rockshow」はより盛り上がっているように見えます。映画館上映(初日の様子はこちら)は延長されましたし、TwitterやFacebookを見ていても反響が大きいようです。

なお、96kHz/24bitのハイレゾ音源も22.98米ドルでダウンロード販売開始しています。アメリカ在住者のみが購入できる建前のようです。
https://www.hdtracks.com/index.php?file=catalogdetail&valbum_code=HD00888072343825
スーパーデラックス・エディションに含まれているものと元は同じだと思います。しかしスーパーデラックス・エディションでは未発表音源8曲分(本編とは別のCDに収められている)もハイレゾでダウンロードできるような記述がありますが、上記サイトからダウンロードできるものには含まれていません。

2013年5月26日日曜日

ヘフナー公式バイオリンベース弾き比べ映像公開

ヘフナー社の公式YouTubeチャンネルにバイオリンベース各種の弾き比べ映像が公開されました。

同じ日、同じ場所、同じ人(Budge Magraw)、同じアンプ(Ashdown MiBass Combo)でそれぞれのベースの音が聴ける映像です。どうせなら弾くフレーズも同じにして欲しいところですが。収音マイクも音楽向きでは無いようです。

対象となっているベースは以下です。
  • Ignition(エントリーモデル)
  • Contemporary (型番はHCTあるいはCT)
  • v58
  • v61(ポール・マッカートニーの1台目を意識)
  • v62(ポール・マッカートニーの2台目を意識)
  • v64(ネックにバインディングあり)
  • Jubilee(ポール・マッカートニーがDiamond Jubilee Concertで弾いたユニオンジャック柄)
  • Deluxe(型番は5000/1)
  • Deluxe(フレットレスバージョン)
  • Club Bass(型番は500/2)※厳密にはバイオリンベースには分類されない
IgnitionとContemporaryはラウンドワウンド、他はフラットワウンドの弦が張られているようで音の比較は難しいです。

今回の弾き比べでは2つのピックアップを切り替えて各設定の音の違いを見せています。ピックアップの切り替えに使用するコントロールパネルの説明映像が公開されています(プレイリストの最後に位置)。「TREBLE ON」と「BASS ON」を両方選ぶと音が出なくなるという謎仕様で有名です。
これはHCTのスイッチを白く塗ったもの

2013年5月22日水曜日

ピート・ベスト「ドラムに関して文句を言われたことは無い」ポール・マッカートニーを語る

ポール・マッカートニー&ウイングスのDVD/Blu-ray「ROCKSHOW」、CD「Wings Over America」の発売を2013年5月29日に控え、音楽雑誌はこぞってPaul McCartney & Wingsを取り上げています。とくに「CROSSBEAT (クロスビート) 」2013年 07月号は90ページにわたる特集を組み、内外の様々なアーティストがポールを語っています(シルク姉さんがポール&リンダに会った時の話も!)。その中に、2013年4月に来日した(以前の投稿参照)ピート・ベストの日本でのインタビュー記事も掲載されていました。他のアーティストがウイングス時代のポールを語っているのに対して、 ピート・ベストはビートルズデビュー前のポールについて語っています。

要約すると以下のような内容です。
  • 「Loved of the Loved」や「Like Dreamers Do」などのオリジナル曲(いずれもポール作)は当時から評判が良かった
  • 「Cry For a Shadow」はロリー・ストーム&ザ・ハリケーンズとのセッションで誕生し、トニー・シェリダンのプロデューサーの勧めでレコーディングした
  • スチュアート・サトクリフのベース演奏をポールは公然と批判し、ステージ上で喧嘩になることもあった
  • 自分はドラムに関してポールから文句を言われたことは無い
  • ポールは才能溢れるミュージシャン
  • ポールはトニー・シェリダンとのレコーディングに目的意識を持っていてメンバーを鼓舞し続けた
  • 自分の解雇によってポールとの関係は難しくなってしまったが自分はポールを恨んでいない。今でもあの時の「マッカ」のまま。もし再び会えたら昔話に花を咲かせるだろう
巻頭にはポールに対する直近のインタビュー記事が掲載されています。これはおそらく2013年3月発売のイギリスの音楽雑誌「Q」に掲載されたもの(以前の投稿参照)の日本語版だと思います。


その他、今月は「レコード・コレクターズ」や「ストレンジデイズ」などでもポールは特集されています。

2013年5月19日日曜日

ジョン・レノンとジョージ・ハリスンが弾いたギター 4200万円で落札される

ビートルズが「Magical Mystery Tour」を制作していたころにジョン・レノンとジョージ・ハリスンが弾いたギターがオークションに出品され408,000米ドル(約4,200万円)で落札されました。落札者は匿名のアメリカ人だそうです(追記:落札したのはNFLインディアナポリス・コルツのオーナーJim Irsayだそうです)。当初は200,000~300,000米ドルと予想されていました。
2013年の同ギター
1966年の写真。ボタンが少ないのでジョンに渡ったものとは別?
これは1966年にVOX社がプロトタイプとして製造したギター、通称「Kensington」でジョン・レノンに贈られました。ジョンが特注したという報道もありますがそうではなく、ビートルズに使ってもらってVOX社のギター事業に弾みをつけたかったんだと思います。1967年に「Hello Goodbye」用の撮影でジョンが、「I Am The Walrus」用の撮影でジョージが手にしている写真が残っています。
いずれも正式にリリースされた映像には登場していません。実際のレコーディングに使用されたとは考えにくく、見た目重視の試作品だったのだと思います。とはいえ、ビートルズのメンバー複数人が手にしたことが証明されているギターという意味では貴重です。
しかもこのギターはプロトタイプで2本しか製造されていないそうですし(書籍「Beatles Gear」に記載あり)、ボディの裏にジョン名義の碑が据えつけられていることから偽者である可能性は低いです。

その碑の内容は以下です。
"To Magic Alex/ Alexi thank you/ for been [sic] a friend/ 2-5-1967 John."
そう、これはジョンが悪名高き(?)「マジック・アレックス」にプレゼントしたギターなのです。この日付はギターが贈られた日ではなく、マジック・アレックスことヤニ・マルダス25歳の誕生日だそうです。
フランス通信社による図解(日本サイトに日本語版あり)
このギターは2013年5月18日にニューヨークのハードロックカフェで開催されたジュリアンズ・オークション(Julien's Auctions)主催の「Music Icons」に出品されました。
http://www.julienslive.com/view-auctions/catalog/id/93/lot/40198/


マジック・アレックスはこのギターを2004年にロンドンのオークションへ出品し、そのときは約200,000米ドルで落札されました。ジョンからの個人的な誕生日プレゼントを売りに出してしまうんですね・・・まさにマジックです。
2004年のオークションの様子
そのため今回は予想落札価格が200,000~300,000米ドルとされていたのでしょう。それが前回の約2倍の金額で落札されたので、9年間寝かすことで200,000米ドル(約2千万円)の利益を生み出したことになります(実際はオークションの手数料など引かれるでしょうが)。

今回の出品に先立ち、このギターは世界各国を巡っています。ジュリアンズオークションのMartin NolanとDarren Julienも同行したようです。行く先々の写真に写っています。

2013年4月2日 FM放送局「K-Earth 101」(アメリカ)
以下のページではこのギターの生音が聴けます。
http://kearth101.cbslocal.com/2013/04/02/juliens-auctions-brings-in-rock-memorabilia-from-music-icons-auction/


2013年4月16日~5月8日 Newbridge Silverware Museum(アイルランド)
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=505870492807414
ダブリンの博物館に展示
2013年5月9日~5月11日 The Stafford London Hotel(イギリス)
ロンドンのホテルでの展示
2013年5月13日~ ハードロックカフェ(アメリカ)
ニューヨークに到着
出品前の報道の様子です。

2013年5月16日木曜日

レポート:ポール・マッカートニー&ウイングス「ROCKSHOW」完全版映画館上映

2013年5月29日に日本先行発売となるリニューアル&完全版「ロックショウ」が日本各地の映画館で上映されました。初日の5月16日にTOHOシネマズ六本木へ見に行きました。
19:00~の一回のみ上映

映画館上映の経緯

この「ROCKSHOW」はPaul McCartney & Wingsによる1976年の全米ツアーの様子を収めた映像作品で、1ステージまるごとを追体験できるストレートな内容です。1981年に日本でのみ劇場公開された「完全版」(他国劇場版や映像ソフト版より7曲多い)がこの度映像と音をブラッシュアップしてDVDとBlu-rayでリリースされます。
http://www.yamaha-mv.co.jp/paulmccartney/rockshow

発売に先立ち、2013年5月15日のプレミア上映イベントを皮切りに全世界の映画館で上映されています。ロンドンのBAFTAではポール本人の舞台挨拶がありました。

当日の様子は以下で報告されています。

McCartney mania! Paul fights through a throng of fans to attend screening of Rockshow with Nancy 
http://www.dailymail.co.uk/tvshowbiz/article-2325356/Paul-McCartney-fights-throng-fans-attend-screening-Rockshow-Nancy.html

Paul Attends VIP Premiere of 'Rockshow' At BAFTA
http://www.paulmccartney.com/news-blogs/news/27543-paul-attends-vip-rockshow-bafta-premiere

ポール・マッカートニー、『ロックショウ』スペシャル・スクリーニング現地レポート
http://www.universal-music.co.jp/paul-mccartney/news/2013/05/23_report/

ポールのTwitterのアカウントに投稿された画像
入り待ちに遭遇するポール
登壇したポール
他の映画館でも冒頭でポールによる紹介映像が流れます。これはDVD/Blu-rayには含まれていないものです。さらに映画館で上映される本編はBlu-rayそのままでは無く、専用に制作されたDCP(デジタル・シネマ・パッケージ)だそうですから、解像度が最高で4K(フルHDの4倍)で24P(秒間24フレーム)のままで視聴できるということで、家庭では味わえない現状考えうる最高画質で楽しめます。

日本では全国22か所で5月16日、5月17日に上映されます(追記:西宮では5月22日まで、六本木はその後5月30日まで上映が延長されました)。

映画館の様子

http://www.tohotheater.jp/theater/009/info/event/rockshow.html
TOHOシネマズ六本木ヒルズ内で最大規模の646席を有するSCREEN 7での上映でした。
座席は6割~7割が埋まっていたと思います。年齢層は幅広かったですが、昨年の「Magical Mystery Tour」上映に比べて平均年齢が低く、女性の割合が多いように見えました。

ポールのハイテンションな言動に笑いがそこかしこで聞こえ、最後の曲が終わった時には拍手が巻き起こる一体感のある雰囲気でした。

ロビーでは劇場限定パンフレットが800円で販売されており、チケットを持たなくても購入可能です。僕は買いませんでした。通常の映画パンフレットより一回り小さいようでした(B5サイズ?)。その後売り切れと補充を繰り返したようです。
http://paulrockshow.tumblr.com/post/50471679032/5-16-5-17
TOHOシネマズ六本木のロビー

ポール・マッカートニーからのメッセージ

本編に先立ち映写されたポールからのメッセージ(日本語字幕付)は約4分と想像より長かったです。以下のような内容でした。うろ覚えです。
  • Wingsは何も無いところから始まって最初は大変だったがついにアメリカツアーにまでこぎつけられて幸せな時期だった
  • リンダ(死別した妻でウイングスの一員)は当初まったくの初心者で批判も多かったが、最終的にはコーラスも演奏も完璧だった。ビートルズだって最初は素人でハンブルクで修行したのだからみんなで成長するのは慣れっこだ
  • 何よりリンダはチアリーダーとして会場を盛り上げてくれて、バンドの精神的支柱になった
  • イギリスのバンドにとって常にアメリカでのツアーは夢である
  • シアトルでの入場待ちの長蛇の列や大観衆には興奮した
  • 当時リリースしたばかりの「Silly Love Songs」がツアー中にヒットして、徐々に観客の反応が変わっていくのが面白かった
  • ホーンセクションと一緒に演奏したのはこの頃だけだったので「Call Me Back Again」は印象的だった
  • ジミー(ギター)やジョー(ドラム)の素晴しい演奏が映像で見られて嬉しい
  • 今回の映像や音声の刷新には満足している
  • 携帯電話の電源は切って見てね
リンダの話に多く時間を割いているのが印象的でした。

本編の感想

僕は「Rockshow」を1990年代半ばに一度VHSで鑑賞しただけですが、その時の印象は「赤暗い」「顔のアップが多い」「ベースの音が大きい」、でした。今回も印象はさほど変わりませんでしたが、「赤暗い」に関しては暗さの中にも髪の毛一本までディティールが確認できる場合があり(ピント次第)、高画質化の威力が感じられました。ただ、赤い照明の時は一気に解像度や色の再現性が低くなるようでした。また、完全版として追加された7曲は他に比べて低画質・粗編集に見えました。
「顔のアップが多い」のはビートルズの映像もそうなので、時代のせいでしょうか。高画質化のおかげで情報量が増えて顔アップでも充分楽しめましたが、もう少し手元やメンバー間のやりとりが見たいです。
「ベースの音が大きい」は少し低減されたように感じました。映画館の音響のせいかもしれませんが、リミックスしたせいかもしれません。音は全体的にすっきりと聞きやすくなり、特にドラムのニュアンスや残響が感じられるようになりました。サラウンド化は四方八方からの歓声で実感しました。ただ映画館ということで音量が控えめだったのが少し残念でした。
日本語字幕はMCにも歌詞にもありませんでした(日本版のDVD/Blu-rayには付属)。

映像の中のポールは自信に満ち溢れていて楽しくてしょうがないという様子です。他のメンバーも曲ごとの自分の役割に誇りを持っているように見えます。
演奏も申し分ないですが、これはおそらく後から編集してあると思います。YouTubeで当時のライブ映像を見るととくにリンダ・マッカートニーの演奏やコーラスに難があるようでした。また、映像も複数公演日のものをつなぎ合わせてあるようで、1曲内で持っているベースや衣装が変わっていることもありました。
ビートルズ解散後のポールのベースというとやはりこの映像での音が象徴的ですが、どうやってこの弾力のある音を出しているか興味があります。リアピックアップをビートルズ時代のものから変更しているのでそのせいでしょうか。ピックアップセレクターはセンターのようでした(=フロントとリア両方のピックアップを使う)。

「Go Now」で1本のマイクで楽しそうに歌うポールとリンダ、その次の曲「My Love」でコーラスをするリンダ(=My Love本人)を見たらしんみりしてしまいました。

どうやら音は単なるリマスターではなく、編集されているようです。
例えば旧版では「Jet」のリンダによるキーボードソロは終盤のフレーズがスタジオバージョンの半分の手数でしたが(速過ぎて弾けないから?)、今回上映されたものはスタジオ版と同様になっていました。CD「Wings Over America」からこの音を持ってきたのでしょうか?
以下は旧版の該当箇所の映像です。
http://youtu.be/HFjTN11CnNY?t=2m18s

登場するビートルズナンバー

ポールにとってビートルズなど不要と思わせるほどの圧巻のステージですが、ビートルズ時代の曲も取り上げています。ビートルズの他のメンバー色が薄い曲・ライブで演奏したかった曲・当時のポールやアメリカにとって大事な曲を選んだような気がします。以下の5曲が収録されています。

Lady Madonna ※完全版のみに収録
The Long And Winding Road ※完全版のみに収録
I've Just Seen A Face
Blackbird
Yesterday

Lady Madonna

基本的にビートルズ時代のアレンジを踏襲していますが、より跳ねた演奏になっています。エンディングが追加されているのが特徴的です。途中「 Listen to the music playing in your head」でメロディを変えて叫ぶというのは現在のツアーでも定着しています。

The Long And Winding Road

ビートルズのアルバム「LET IT BE」収録バージョンのフィル・スペクターのアレンジにポールが激怒したというのは有名なエピソードですが、ここではポールの意図通りのアレンジにしているということでしょう。「LET IT BE」版での間奏の壮大なフレーズは無く、代わりにトランペットのソロになっています。このツアーらしく全般的にホーンセクションが音に厚みを加えています。
イントロにピアノのアドリブソロ、後半で「Don't keep me waiting」という掛け合い、エンディングに「LET IT BE」版とは異なるコード進行、という現在に至るまでの同曲のポール版アレンジの基本が既にこの時点で完成されています。 1990年代以降はさらに「Still they leads me back」のところでメロディを盛り上げてハモるというのも定番になっています。

I've Just Seen A Face

イントロが省略されコミカルなエンディングが追加されていますが、基本的にビートルズ時代の演奏に忠実です。
ビートルズのアルバム「Help!」収録バージョンのキーはAでしたが、ここでは1音低いGで演奏されています。
ポールはWings解散後もキーGで演奏しているので、「Help!」ではギターの2フレットにカポタストを装着してGのフォームで演奏していたことが想像されます。

Blackbird

この次の「Yesterday」のためにギターのチューニングを一音下げているので、キーは本来のGではなくFで演奏されています。この曲は2000年代のポールのツアーでも頻繁に取り上げられていますが、ここではビートルズ時代に近い躍動感のある演奏です。間奏(いったん演奏が止まる)がカットされています。

Yesterday

ビートルズのアルバム「Help!」収録バージョンと同じく一音下げたギターで演奏しています。弦楽四重奏の代わりにホーンセクションが色を添えています。サビが1回分カットされています。

2013年5月29日のリリース内容

2013年5月29日は「ロック・ショウ」関連作品が一斉にリリースされます。

『ロックショウ』(DVD/Blu-ray)
・特典映像「A Very Lovely Party」収録
・ハードブックカバー&32ページブックレット仕様
・日本語訳詞字幕


『ウイングス・オーヴァー・アメリカ』(通常版/スーパー・デラックス・エディション)
スーパー・デラックス・エディションには以下の特典がつきます。
・4種類のブック(総計約400ページ)
・DVD(1979年TV放映のドキュメンタリー、最新短編ツアールート・フォト・ムービー)
・別会場での8曲の演奏を収めたCD(これまで未発表)
・24bit 96kHzリマスター・ハイレゾ音源の全36曲ダウンロード権利
・こまごまとした紙片

2013年5月15日水曜日

映画「Help!」Blu-ray版2013年6月26日発売

ビートルズ2作目の主演映画「Help!(ヘルプ!4人はアイドル)」のBlu-ray版が2013年6月26日(イギリスは6月24日、北米は6月25日)に発売されることが決定しました。
http://www.emimusic.jp/beatles/news/

映像リストア&5.1チャンネルサラウンド化された本編に加えて以下の特典映像が約1時間収録されています。2007年発売のDVDに収録されているものと同じだそうです。
  • ザ・ビートルズ・イン・「ヘルプ!」──30分にわたる「ヘルプ!」のメイキング・ドキュメンタリー
  • 本編には収録されなかった幻のシーン秘話──女優ウェンディ・リチャードをフィーチャー。
  • 「ヘルプ!」のデジタル修復──修復作業に関する詳細
  • 「ヘルプ!」の思い出──リチャード・レスター監督をはじめとするスタッフとキャストによる証言
  • 予告編──アメリカ版の予告編2本とスペイン版1本
  • 1965年のラジオ・スポット(メニュー画面に隠されている)
ブックレットにはリチャード・レスター(本作品の監督)と、マーティン・スコセッシ(「ジョージ・ハリスン/リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド」の監督)が寄稿しているそうです。

YouTubeに告知映像が公開されました。


2013年5月13日月曜日

フェードアウトの終わらせ方(4)「Beatles For Sale」編

本連載の第四弾はビートルズ4枚目のアルバム「Beatles For Sale」を取り上げます。主旨については第一弾の投稿をご覧ください。
 
前アルバムまで順調に割合を減らして来ましたが、今回は14曲中6曲と2枚目のアルバムと同じ割合に戻ってしまいました。以下が対象曲です。

I'm a Loser
Mr. Moonlight
Kansas City - Hey, Hey, Hey, Hey
Words of Love
Every Little Thing
What You're Doing

I'm a Loser

ビートルズ本人がライブで演奏しています。映像が残っています。
http://youtu.be/Xpv5hQAhtX8?t=2m38s

上記は貴重な同曲のライブ映像なのですが、リンゴ・スターが間違えたようです。本来はこのようにしたかったのでしょう。
http://youtu.be/Szqq2Ocw_98?t=2m7s

Mr. Moonlight

これもいくつかある「もう少し待てば普通に終わるのにあえてフェードアウトさせた」タイプです。

ハンブルクでのライブの様子です。定番の終わり方です。これを陳腐だと考えてフェードアウトさせたのかもしれません。
http://youtu.be/RSg6FuzklyI?t=1m53s

この例だと本アルバム収録バージョンより短くなってしまうので次のようにするのが妥当でしょう。ビートルズトリビュートバンドの例です。
Revolver (Beatlemania Returns)
http://youtu.be/OLA--mUjiu4?t=1m50s

Kansas City - Hey, Hey, Hey, Hey

アルバム「The Beatles Anthology 1」に完奏したテイク2の音源が収録されているのでそれが正解でしょう。

当時のテレビ出演時にも同じような終わり方を披露しています。
http://youtu.be/GOYq9JiBW3s?t=2m23s

ポール・マッカートニーは1997年の「Music For Montserrat」で同曲を披露しています。ブレイクを交えた終わり方になっています。
http://youtu.be/s-9hEKFMgJo?t=3m26s

Words of Love

ビートルズの完奏音源は見つかりませんでした。バディ・ホリーの原曲もフェイドアウトしているのでそのせいかもしれません。
 
ポール・マッカートニーの弾き語りバージョンが参考になりそうです。
http://youtu.be/ZRAv-7P0YKo?t=1m37s

海外のバディ・ホリーのトリビュートバンドも同じようにイントロのフレーズに戻って終わる例が多いようです。

Every Little Thing

ビートルズの例は見つかりませんでした。トリビュートバンドのアイデアを共有します。

Beatles 4ever
http://youtu.be/CfUwa1CyetY?t=2m1s

Liverpool
http://youtu.be/3PjSU5N03dg?t=2m3s

番外編としてYESの例もご紹介します。
http://youtu.be/PyyyIu2d9RY?t=5m

What You're Doing

フェードアウトした後どうやって終わったかを想像させる音源は見つかりませんでした。

ビートルズ本人のテイク11では印象的な切れ目があります。これを利用する手があるかもしれません。
http://youtu.be/aRT76hgsSOA?t=1m35s
最後のリフを繰り返す箇所にこのハモリを重ねて終わるという方法が思いつきました。

海外のトリビュートバンドのアイデアを共有します。

American English
http://youtu.be/1akQ4q8hqn0?t=2m5s


クリスマスシーズンに間に合わせるために作ったと揶揄されることが多い同アルバムですが、そのことを証明するかのようにカバー曲の割合が多く、それがフェードアウトする曲を増やす要因ともなっています。

2013年5月10日金曜日

“メディアリッチ劇場型コンサート”「LET IT BE」ブロードウェイ進出

「LET IT BE」2014年3月来日公演が決定しました。今後以下で追跡していきます。
http://blog.kouchu.info/search/label/LIB-Show
以前の投稿(1)(2)で紹介したミュージカル「LET IT BE」が今夏ニューヨークのブロードウェイで上演されることが決定しました。
このポール役はRAINの一員として来日したIan B. Garciaのようです。


2012年9月にロンドンのプリンス・オブ・ウェールズ・シアターで初演を迎えた「LET IT BE」は2013年に入って同じくロンドンのサヴォイ・シアターに場所を移し公演中です。
今回アメリカ用にキャスト&スタッフを新調し2013年7月16日~2013年12月29日の予定でブロードウェイのセント・ジェームズ・シアターで上演されます。その間ロンドンでも常設公演として継続します。

「LET IT BE」は2012年に日本公演を行なった「RAIN - A Tribute to The Beatles(レイン~ビートルズに捧ぐ)」と同じくAnnerin Productions(トリビュートショーのプロデュース会社)が関与しているようです。RAINとの違いは不明ですが、"state-of-the-art projection technology and 3-D sound"を売りにしているようなので、よりテクノロジーを進歩させた派手なステージなのかもしれません。

RAINも2010年~2011年にブロードウェイでショーを行いました。その際は200万ドルを売り上げたそうです。

2013年5月9日木曜日

キャヴァン・タイプのヘフナーベース Contemporary、Ignition両シリーズで世界発売

2013年4月にドイツ・フランクフルトで開催されたヨーロッパ最大の楽器関連展示会「Musikmesse」において、カール・ヘフナー社がContemporaryとIgnitionシリーズにいわゆる「Cavern Bass(キャバーン・ベース)」に分類される新製品を追加することを発表しました。値段はいずれも通常版と変わらないようです。
販売開始時期は不明でが、イギリスの楽器店では2013年5月8日から予約受付開始しています。
http://www.soundaffectsmusic.com/hofner-htc500-1-cv-cavern-bass.html

Contemporaryシリーズの場合

Ignitionシリーズの場合
Contemporaryシリーズのキャバーン・モデルは既に日本限定で発売されていましたが(以前の投稿参照)、今回ワールドワイドでの展開となったようです。このモデルは同じく日本限定である、ネックとヘッドにバインディングが無いモデル(HCT-500/1J)を元にしていました。今回初めてネックとヘッドにバインディングが無いContemporaryシリーズのベースが世界に流通することになります。

Contemporaryシリーズは廉価版という位置づけで中国で生産されていますが、Ignitionシリーズはさらに廉価版でインドネシアで生産されているようです。今回、そのIgnitionシリーズにもキャバン・タイプが追加されました。これは日本でも販売されていたことは無く今回が世界初披露になります。

Contemporaryシリーズの方はピックアップのカバーやヘッドのロゴが通常版と異なるなどこだわりを見せていましたが、Ignitionシリーズはリアピックアップの位置とそれに付随してピックガードの形状が変わっているだけのようです。ここにも入門者向けシリーズとしてコストを抑えようという意図が感じられます。

このタイプのベースを好むのはビートルズファンでもマニア度が高い人だと思うので、見た目や仕様がポール・マッカートニー使用器と大きく異なるIgnitionシリーズを選ぶかは疑問ですが、2本目・3本目としての需要は望めるかもしれません。
これが原型

2013年5月5日日曜日

ポール・マッカートニー「Out There! Tour」初日 初披露ビートルズ曲多数

ポール・マッカートニーは2013年来日公演についてはこちらにまとめて行きます。
http://blog.kouchu.info/search/label/Paul2013

ポール・マッカートニーの新ツアー「Out There! Tour」が2013年5月4日ブラジルのベロ・オリゾンテで初日を迎えました。
ポール・マッカートニーの公式サイトにレポートが掲載されています。
http://www.paulmccartney.com/news-blogs/news/27530-new-out-there-tour-launched-in-belo-horizonte

38曲中25曲がビートルズナンバーでした。今回初披露されたビートルズナンバーは以下の5曲です。
Eight Days a Week
Your Mother Should Know
All Together Now
Being for the Benefit of Mr. Kite!
Lovely Rita
この中で最も古い1964年作の「Eight Days a Week」も含めこれら5曲はビートルズ現役時代も解散後もビートルズのメンバーによって聴衆の前で演奏されたことがありません。

その他以下のビートルズナンバーを演奏しています。
All My Loving
Paperback Writer
The Long and Winding Road
We Can Work It Out ※2004年以来の披露
And I Love Her
Blackbird
Lady Madonna
Eleanor Rigby
Something
Ob-La-Di, Ob-La-Da
Back in the U.S.S.R.
Let It Be
Hey Jude
Day Tripper
Get Back
Yesterday
Helter Skelter
Golden Slumbers
Carry That Weight
The End

Wings時代の以下の2曲もソロとしては初披露でした。
Listen to What the Man Said
Hi, Hi, Hi
今月発売される「Rock Show」を意識しているのかもしれません。
初のソロシングル「Another Day」も演奏しました。これは1993年以来だそうです。

今回は以下の3曲を除いてすべて1960年代中盤からのほぼ10年間に発表された作品からの選曲でした。
Here Today(1982年発表)
Hope Of Deliverance(1993年発表)
My Valentine(2012年発表)
2013年5月20日追記 2013年5月19日の公演ではセットリストが変更され、
Hope Of Deliverance→I've Just Seen a Face
Get Back→I Saw Her Standing There
となりました。ビートルズナンバーの占める割合が増えました。
 2013年6月30日追記 その後も細かなセットリスト変更は続き
I've Just Seen a Face→Things We Said Today
Get BackとI Saw Her Standing Thereは日によってどちらかを選択
となっているようです。
2013年5月19日のポール

YouTubeには会場で撮影した映像が次々とアップロードされています。

Eight Days a Week


Your Mother Should Know

All Together Now


Being for the Benefit of Mr. Kite! 何故この曲を選んだんでしょうか。


Lovely Rita 珍しく12弦ギターを弾いています。


All My Loving


The Long and Winding Road


We Can Work It Out


Blackbird


Lady Madonna


Eleanor Rigby


Something


Ob-La-Di, Ob-La-Da

Let It Be

Hey Jude


Yesterday


Helter Skelter


Golden Slumbers / Carry That Weigh / The End

2013年5月2日木曜日

The Bootleg Beatles グランド ハイアット 東京開業10周年パーティーに出演決定

1995年に日本武道館公演の実績があるイギリスの老舗ビートルズトリビュートバンド「ザ・ブートレッグ・ビートルズ」がグランド ハイアット 東京開業10周年記念 ガラパーティー "Grand Recipes of Love"に出演することが決定しました。
開業10周年記念 ガラパーティー "Grand Recipes of Love"
http://restaurants.tokyo.grand.hyatt.co.jp/hotel-news/20130530190000.html

日時
2013年5 月30 日(木)
19:00 ~ Midnight

プログラム
19:00 - 19:45 カクテル
20:00 - 21:30 ライブステーションディナー
21:30 - 22:00 デザート
22:00 - 23:20 The Bootleg Beatles ライブ
23:20 - Midnight ディスコ

チケット料金
¥35,000(税金・サービス料込み)

ドレスコード
ブラックタイ

セレブ気分の豪華パーティー☆グランド ハイアット 東京開業10周年記念「Grand Recipes of Love」開催!
http://www.ozmall.co.jp/ol/ozneta/20130507t/
※OZ mall(「東京OLの恋とキレイを応援」)

開業10周年記念 ガラパーティー「Grand Recipes of Love」にWEB-NILE会員2組4名様をご招待!
http://www.web-nile.com/article/article.php?category=13&article=000129
※WEB NILE(「知的好奇心をもつ富裕層のためのポータルサイト」)より

1995年の日本武道館公演には僕も参加しました。詳細は以前の投稿をご覧ください。その当時とメンバーは大分変わってしまっています。2011年に加入したジョン・レノン役は見た目が似ているとの評判が高いです。


おそらく日本武道館公演の時は以下のメンバーです。ジョージ役だけは今と同じかもしれません。


2013年6月19日追記
パーティー当日の様子です。音はありませんがThe Bootleg Beatlesの演奏も収められています。

2013年5月1日水曜日

ピート・ベスト 2013年日本公演&ビートルズ在籍時音源 まとめ

ビートルズの初代ドラマー、ピート・ベストがTHE PETE BEST BANDを引き連れて来日し、2013年4月27日~29日にコットンクラブ(東京)で公演を行いました。イベント公式サイトでは初演のダイジェスト映像が視聴できます。
http://www.cottonclubjapan.co.jp/jp/sp/artist/pete-best/
同バンドの最新アルバム「HAYMANS GREEN」は全曲オリジナルでしたが、そのアルバムからは3曲だけ演奏し、残りは1960年~1962年のビートルズのステージを彷彿とさせる選曲でした。

今回の日本公演で演奏した曲は以下です(THE PETE BEST BANDオリジナル曲除く)。

※記号の意味
☆:ビートルズのオリジナル曲
○:ビートルズ在籍時の音源が流通しているもの
●:ビートルズ在籍時の演奏記録が残っているもの(音源は未流通)
■:ピート・ベストがビートルズ脱退以降に発表された曲(ビートルズ在籍時には演奏したはずが無い曲)

Long Tall Sally
Rock And Roll Music
What I'd say○
One After 909☆
Please Mr.Postman○
Memphis , Tenessee○
P.S. I Love You☆●
Roll Over Beethoven●
Some Other Guy
Cry for A Shadow☆○
Besame Mucho○
You've Really Got A Hold On Me■
Till There Was You○
My Bonnie○
I Saw Her Standing There☆
Twist and Shout
Kansas City-Hey, Hey, Hey, Hey
Johnny B. Goode ※Kansas City~の代わりに演奏した日があるとの情報あり

当日の様子

参加者の発言をまとめると
  • ビートルズ時代の写真展示あり
  • グッズ販売あり(CD、写真、ポスターなど)
  • 終演後はサイン&握手会あり(少なくとも初日は写真撮影も可能だった)
  • ステージは1時間強
  • ドラムセットはヤマハ
  • 異父兄弟のローグ・ベストとのツインドラム
  • ピート・ベストがボーカルを担当する曲は無し(前へ出て来てのMCはある)
  • ピート・ベストから観客にドラムスティックを渡すこともあった
  • 観客は1ステージあたり100人未満。サイン会には全員が参加したわけではない
JAZZジャーナリスト 小川隆夫さんのブログにピート・ベストへの楽屋インタビューの様子が投稿されています。
http://ogawatakao.exblog.jp/20398003/

イベント公式サイトに掲載されているダイジェスト映像を見るとピート・ベストは想像以上に能動的に演奏しています。時折見せるスネア連打もビートルズ時代のままです。逆にもう一人のドラムのローグ・ベスト(父親はニール・アスピノールらしい)の演奏への貢献度は疑問です・・・。その分、先日のリンゴ・スター来日公演とは違い、主役のドラムが堪能できてよかったかもしれません。

ピート・ベストが残したビートルズ在籍時の音源

これを機に調べてみました。曲名をクリックすると当該曲のYouTube動画が表示されます。
◎はアルバム「The Beatles Anthology 1」で公式発売されているものです。

1961年6月22日~23日 トニー・シェリダンとレコーディング(ハンブルクにて)

My Bonnie◎ ※ドイツ語版イントロも別途録音
The Saints (When The Saints Go Marching In)  
Why
Cry For A Shadow◎
Nobody's Child
Ain't She Sweet◎
Take Out Some Insurance On Me, Baby / If You Love Me, Baby

1962年1月1日 デッカ・オーディション

Like Dreamers Do◎
Money (That's What I Want)
Till There Was You
The Sheik of Araby◎
To Know Her Is To Love Her
Take Good Care of My Baby
Memphis, Tennessee
Sure To Fall (In Love With You)
Hello Little Girl◎
Three Cool Cats◎
Crying, Waiting, Hoping
Love of the Loved
September in the Rain
Besame Mucho
Searchin'◎

1962年3月7日 ラジオ番組「Teenager's Turn - Here We Go」録音

Memphis, Tennessee
Dream Baby
Please Mr.Postman
※もう1曲Hello Little Girlを演奏したそうですが放送されていません

1962年5月24日 トニー・シェリダンとレコーディング(ハンブルクにて)

Sweet Georgia Brown ※リンク先の音源はビートルズの演奏では無いという説もあります
Swanee River ※リンク先の音源はビートルズの演奏では無いという説もあります

1962年6月6日 EMIオーディション(アビーロードスタジオにて)

Love Me Do◎
Besame Mucho◎
※Ask Me WhyとP.S.I Love Youも録音されたという記録がありますが音源は流通していません

1962年6月11日 ラジオ番組「Teenager's Turn - Here We Go」録音

Ask Me Why
Besame Mucho
A Picture Of You

1962年7月1日 ジーン・ヴィンセントとの演奏(キャヴァン・クラブにて)

What'd I Say ※リンク先の音源はビートルズの演奏では無いという説もあります

他にも音源の存在が噂されていますが流通はしていないようです。
その中にはポール・マッカートニーが1985年8月29日にサザビーズのオークションで落札した1962年7月のキャヴァン・クラブでのライブ音源(If You Gotta Make A Fool Of Somebodyなど16曲とされる)が含まれます。

ちなみに、 「HAYMANS GREEN」のジャケット写真は「The Beatles Anthology 1」のジャケット中央のポスターから剥がされたピート・ベストの顔部分を流用した・・・という趣向になっています。

冗談がきついです。そういえばTHE PETE BESTバンドの来日は1995年以来らしく、同年はリンゴ・スターも来日公演を行っています。そして今年同じく18年振りの来日。まさか対抗しているのでしょうか?便乗という方が正しいのかもしれませんが。