2013年6月30日日曜日

フェードアウトの終わらせ方(6)「Rubber Soul」編

本連載の第六弾はビートルズのアルバム「Rubber Soul」を取り上げます。主旨については第一弾の投稿をご覧ください。
前アルバムは1曲だけしかフェードアウトの曲がありませんでしたが、今アルバムは14曲中7曲と、1枚目のアルバムの水準まで戻っています。ライブで演奏することはあまり考えず、楽曲にとって最良の終わり方を検討した結果のような気がします。対象曲は以下です。

Drive My Car
You Won't See Me
The Word
Michelle
Girl
I'm Looking Through You
Run For Your Life

この頃からアルバム収録曲をライブやラジオ番組で演奏する機会が減ったため、ビートルズ本人の見解を知ることが難しくなっていきます。一方、ゲーム「Rock Band」の収録曲は中後期のものが多いため今後はより重要になります。今アルバムは全曲が「Rock Band」に収録されています。

Drive My Car

 ビートルズ本人の例はおそらく存在しませんが、ポール・マッカートニーが決定版の終わり方を披露しています。これ以外に無いでしょう。
http://youtu.be/BulwGjemU0Q?t=2m4s


You Won't See Me

ポール・マッカートニーのソロのバージョンです。
http://youtu.be/Rb7x3l7XIAA?t=3m28s

「Rock Band」ではこうです。
http://youtu.be/jHk48LzOyZc?t=3m5s

いずれにしてもイントロのフレーズで終わるのが妥当ということでしょう。

The Word

「Rock Band」の例です。
http://youtu.be/31YBRqyoZnw?t=2m31s

いまいちすっきりしない終わり方なので海外のトリビュートバンドの例も紹介します。

The Fab Four
http://youtu.be/QXsbs3ft3zs?t=2m29s

1964 The Tribute
http://youtu.be/KOeqMwFpNJA?t=2m47s

American English
http://youtu.be/UsEqntZgTik?t=2m31s

ポール・マッカートニーもライブで取り上げているのですがメドレにーしてしまっているので終わり方の参考になりません。
http://youtu.be/efcbR-hOwL0?t=2m52s

Michelle

ポール・マッカートニーは1980年代から一貫してこの終わり方のようです。これが正解なのでしょう。
http://youtu.be/yrRLH-ZGZEs?t=2m25s

「Rock Band」の終わり方はこうです。
http://youtu.be/NeWiWxqlMlw?t=2m40s
最後のギターは録音時にあったものなのでしょうか。

Girl

「Rock Band」の例です。
http://youtu.be/WLFcpmABSGY?t=2m31s

これはおそらく編集で無理矢理終わらせただけなので
 海外のトリビュートバンドの例も紹介しておきます。

The Fab Four
http://youtu.be/B-UMKxUR2tU?t=2m23s

最後をメジャーコードで終わるというのも有効そうです。 

I'm Looking Through You

「Rock Band」の例です。
http://youtu.be/FoAH9ckQecs?t=2m20s

ポール・マッカートニーのライブの例です。
http://youtu.be/LIZG4K3av0c?t=3m43s

Run For Your Life

「Rock Band」の例です。
http://youtu.be/ih3dLSSlHnc?t=2m20s

これまた強引な終わり方なので
海外のトリビュートバンドの例も紹介しておきます。

The Fab Four
http://youtu.be/_R76OJxzAcU?t=1m56s

The BackBeats
http://youtu.be/Dbx8mx6z2ac?t=2m9s

だいたい同じ終わり方です。



2013年6月26日水曜日

映画「Help!」HD版iTunes Storeでダウンロード販売/レンタル開始

ビートルズ2作目の主演映画「Help!」(邦題「ヘルプ!4人はアイドル」)のBlu-ray版が日本では2013年6月26日に販売開始となりますが、それに先立ちiTunes StoreではDVDを超えるHD(高精細)版のダウンロード販売/レンタルが開始しています。商品紹介ページでは予告編も視聴できます。

価格はHD版(720P)が、ダウンロード購入2,500円/レンタル500円、SD版(標準画質)がダウンロード購入2,000円/レンタル400円です。Blu-ray版と同等の特典映像も含まれているのでBlu-ray版の半額以下のiTunes Store版がお得な気もしますが、おそらくBlu-ray版の方がiTunes StoreのHD版より高精細ですし、iTunes Store版は日本語字幕がオフにできないようなので微妙です。

ビートルズの公式YouTubeチャンネルではメイキング映像の抜粋が公開されています。
また、発売を記念して世界地図の中からビートルズが隠れている場所を当てるクイズイベントも開催されています。
HELP!FIND THE BEATLES!
http://www.findthebeatles.com

2013年6月23日日曜日

フェードアウトの終わらせ方(5)「Help!」編

本連載の第五弾はビートルズのアルバム「Help!」を取り上げます。主旨については第一弾の投稿をご覧ください。
今回は14曲中「Ticket To Ride」1曲と、全アルバム中もっともフェードアウトが少ないです。映画のサウンドトラックでもあるこのアルバムは映画と同様テンポよく展開しようと考えたのでしょうか。

そのTicket To Rideもビートルズはライブで取り上げていて、すんなり終わっています。

Ticket To Ride

2013年6月19日水曜日

ポール・マッカートニー71歳の誕生日 亀田誠治が語る

昨日2013年6月18日はポール・マッカートニー71歳の誕生日でした。同日、プロデューサー/ベーシストとして活躍する亀田誠治さんが自身のFMラジオ番組「BEHIND THE MELODY ~FM KAMEDA」でポールを取り上げました。
ポールの魅力を「演奏能力」「ソング・ライティング能力」「ライブでのパフォーマンス力」という3つの切り口でポールの曲を引用しながら語っています。以下で放送の様子を文字で見ることができます。

ハッピーバーズデー ポール・マッカートニー!
http://www.j-wave.co.jp/blog/fmkameda/2013/06/18/
この文章は実際の放送の語り口とほとんど同じなので、台本そのものなのかもしれません。

亀田誠治さんは「細部に渡ってポール・マッカートニーに音楽を学んだ」と公言しており、中学生の時に最初に買ったベースは「グレコ」ブランドのリッケンバッカーのコピーモデルだったそうです。
ピック弾きの多用、編曲家の視点で練られたダイナミックでメロディアスなベースラインなど、ポールとの共通点が多いように思います。ピックで弾くようになったのは30歳を過ぎてかららしいですが。

Hofner 500/1やRickenbacker 4001などのポール愛用のベースも一通り所有しており、レコーディングでも使用しています。以下の東京事変のプロモーションビデオではHofnerを弾いています。


こちらはファイアーグロウ(レッドサンバースト)のRickenbacker 4001です。


こちらはメイプルグロー(ナチュラル)のRickenbacker 4001です。
http://youtu.be/Qj_OGCbqplU

ボディの形状やリアピックアップの状態を見るとウイングス時代のポールの仕様を意識しているようです。ヘッドがリバース(左右反転)では無いのでRickenbacker 4001 C64S(最初からウイングス時代の仕様に似せてあるモデル)では無いでしょう。自分で改造したのでしょうか。

ちなみに亀田誠治さんはポールだけが好きというわけでは無く「僕はビートルズを通じて、ポールから音楽、ジョンから人生を学びました!」とも言っています。毎年恒例の「DREAM POWER JOHN LENNON SUPER LIVE」に出演したこともあります。

2013年6月18日火曜日

ポール・マッカートニー 米テレビ番組でビートルズ曲生演奏

「Out There!」ツアーでアメリカ滞在中のポール・マッカートニーが2013年6月12日テレビ番組「The Colbert Report」に出演しインタビューに応えた後、ツアーメンバーを従えてスタジオライブを行いました。
演奏したのはビートルズのナンバーから「Birthday」(Web限定公開)、「I've Just Seen A Face」、「Lady Madonna」、「Being For The Benefit Of Mr. Kite!」、ウイングスのナンバーから「Hi, Hi, Hi」、「Listen To What The Man Said」です。いずれも現ツアーのセットリストに組み込まれているものです。
ものすごい観客の盛り上がりです。

今回の演奏曲の中で注目すべきは現ツアーで初めて披露された「Being For The Benefit Of Mr. Kite!」でしょう。
ボーカルを取りながら原曲の雰囲気を残した忙しいベースラインを弾いています。これまでビートルズ曲を演奏する場合多くはベースラインを簡略化している印象があったため意外でした。ところどこ僕が耳コピしたベースラインと運指が同じだったのが嬉しかったです。
アウトロの効果音は原曲のものをそのまま使っているようです。原曲はこの長いアウトロのまま終わるのですが、ここでは最後に「And tonight Mr. Kite is topping the bill」と歌って終わっています。

今日で71歳の誕生日を迎えたポールですが、この番組を見る限り、昨年のエリザベス女王在位60周年記念コンサートやロンドンオリンピック開会式のような単発のパフォーマンスの時に比べて声の調子は良いようでした。ツアーの中で声のコンディションを整えていくタイプということでしょう。

2013年6月17日月曜日

Hofner Limited Edition Vintage 62 Diamond Jubilee Union Flag 日本流通開始

ポール・マッカートニーがエリザベス女王在位60年記念コンサートで使用したユニオンジャック柄ヘフナーベースと同じ仕様と考えられる通称「Jubilee Violin Bass」が2013年6月に日本国内で販売開始されました。全世界60本限定のうち10本が日本に来るようです。


山野楽器、イケベ楽器、クロサワ楽器、宮地楽器、イシバシ楽器などでの取扱が確認されており、既に売り切れたところもあるようです。
イケベ楽器では「Hofner Limited Edition Vintage 62 Diamond Jubilee Union Flag 」と称しています。どうやら塗装に白は使われておらず、木の色をそのまま使っています。
販売価格は398,000円です。こだわりのWorld History Premium 3rd Generation(現時点の新品でもっともビートルズ時代のポール仕様に近い製品)より10万円高いので塗装に10万円払うかどうかというところです。
とはいえ、World History Premium 3rd Generationでさえまだまだポール仕様との違いが指摘されているなか、ポールが実際に使用した「Jubilee Violin Bass」とほとんど同じ仕様と考えられる今回の製品は有意義かもしれません。

「Jubilee Violin Bass」については以下の投稿もご参照ください。

ポール・マッカートニー エリザベス女王在位60年記念コンサートにユニオンジャック柄ヘフナーベースで登場
http://blog.kouchu.info/2012/06/hofner-union-jack-bass.html

ユニオンジャック柄Jubilee Violin Bass一般販売分はHofner HCT 500/1がベース
http://blog.kouchu.info/2012/06/jubilee-violin-bass-is-hct.html

Jubilee Violin Bass ドイツ製「H5001UK」が2012年10月発売
http://blog.kouchu.info/2012/08/jubilee-violin-bass-H5001UK.html

Jubilee Violin Bass ドイツ製「H5001UK」流通開始
http://blog.kouchu.info/2013/01/H5001UK-SALE.html

 

2013年6月16日日曜日

ビートルズのエンジニア ケン・タウンゼント一問一答

ビートルズ最初期のアビーロードスタジオでのセッションから参加しているエンジニアで、ADT(Artificial Double Tracking)の考案者として有名なケン・タウンゼントが、SNSで寄せられた質問に回答しました。アビーロードスタジオのWebサイトに掲載されています。

Abbey Road Meets... Ken Townsend
http://www.abbeyroad.com/News/Article/282/Abbey-Road-Meets-Ken-Townsend

ケン・タウンゼント(2006年)
この記事が掲載された2013年6月6日はビートルズがアビーロードスタジオ(当時の名称はEMIスタジオ)で初めて公式録音を行った日からちょうど51年後に相当します。
その歴史的な日に現場に居合わせたケン・タウンゼントは、当日ポール・マッカートニーが使用していたベースアンプの雑音がひどかったためノーマン・スミス(彼もエンジニア)とともに施設内の機材をかき集めて急造ベースアンプにしつらえたエピソードを披露していました。
とはいえこの事実は既に公知となっていたものです。他にもADTの技術的解説や、2台のマルチトラックレコーダーを同期させて使用したこと、ジョン・レノンがスタジオのトイレに設置されたトイレットペーパーの品質に対してクレームをつけたなど、ファンにとってはおなじみの話題が改めて語られています。

その他に興味深かったのは以下のような内容です。
  • 同スタジオのエンジニアは「The Amp Room」と呼ばれていた。※単なる仕事仲間か正式な部署かは不明
  • ADTの方法論はポールのボーカルのオーバーダビング作業後に車で帰宅している最中に思いついた(ADTを使うと1度のボーカル録音でボーカルを2度録音したかのような効果が得られる)※ジョンからリクエストがあってひねり出したという通説とはニュアンスが異なる
  • ポールの現在の妻ナンシーにビートルズの当時の忙しさを話した※最近もポールと交流があることがわかる
  • 録音テープのヒスノイズが問題になるのはダビングした以降(=ダビングしなければ気にならない)。ドルビーが開発される前からEMIにもノイズリダクションのシステムがあったが使い物にならなかった。
  • 口パクは嫌い
ビートルズの関係者はビートルズが成功した後から当時のことを振り返るということを繰り返して来ています。そうしていくうちに自身の感想やエピソードが他人にとってわかりやすい&おもしろい方向に固定化していき、事実かどうかわからなくなる傾向があるような気がします。
今回のケン・タウンゼントの発言もそういった傾向が感じられますが、その中にあって「ビートルズとの最初のセッションが終わった直後、家族や友人にその様子を話した。これは珍しいことだ。それまで既に世界的なアーティストを手掛けていたが自分から他人に話すようなことは無かった。」という発言に関心を持ちました。
過去を振り返る場合「発言内容」に比べて「行動の結果」は信憑性が高いと考えられるので、他者に対する自分の行動から当時の本当の気持ちをうかがい知ることができるからです。

2013年6月12日水曜日

レビュー:リンゴ・スター秘蔵写真集『Photograph』電子書籍版(『Peace & Love』展も紹介)

リンゴ・スター秘蔵写真集『Photograph』電子書籍(e-book)版が2013年6月12日からiBookstoreで1300円にて販売開始しています。日本時間6月12日0時過ぎには購入できたので日本が世界で一番早く解禁されたのかもしれません。iPadにダウンロードして閲覧します。日本語版は無いようです。音声や映像には英語字幕も付属しません。
http://smarturl.it/ringophotograph
iPadを手にするリンゴ
iPadを操作するリンゴ

'Photograph' ebook by Ringo Starr HD from Genesis Publications on Vimeo.

今年の12月にリンゴの直筆サイン入り紙書籍版(2,500冊)も発売されます。紙書籍の方が収録写真が多く、装丁も豪華です。リンゴは数年前から「サイン依頼には応じない」と宣言していますのでサイン入りは貴重です。また、電子書籍版発売当日にロサンゼルス(アメリカ)のグラミー博物館でリンゴがプロデュースする『Ringo: Peace & Love』展が開始されます。これら電子書籍・紙書籍・イベントは三位一体となっています。
http://www.grammymuseum.org/on-display/special-exhibits/ringo-peace-love

電子書籍版『Photograph』は各写真にリンゴがコメントを添える形で進んでいき、その多くが音声コメントです。全9章149ページで構成され、各章の先頭ではリンゴが語る20秒前後の映像が流れます。

章構成は以下です。
  1. You Will Be A Drummer 誕生~少年時代
  2. On The Road Of Happy Drumming ビートルズ加入まで
  3. Beatle Buddies フランスでの様子を中心としたビートルズ初期
  4. The Song Brothers ビートルズ初期のユニークな写真
  5. A Hard Day's Night 同名の映画撮影中の様子
  6. Wow,We're In America アメリカでのバカンスの様子
  7. Far Out 世界各国での様子(日本での写真も)
  8. A Musical Family 友人や家族の写真
  9. Peace & Love 同名の展覧会で展示している衣装
リンゴ本人が撮影した(リンゴでしか撮影できなかった)写真も多く、確かにどれも珍しいものですが、ビートルズの演奏面についての新情報はありません。
楽器の写真もほとんど無くリンゴのドラム(それも遠景)以外はジョンが持つアコースティックギターが一部映っている程度です。

日本人として興味が沸く写真は以下のようなものです
  • ビートルズ日本公演滞在時のホテルからリンゴが撮った写真(2013年来日時に撮った写真と似ている)
  • ビートルズ日本公演初日に着用した衣装
  • 日本版「イエロー・サブマリン/エリナー・リグビー」シングルレコードのジャケット
今回の電子書籍を見ると『Ringo: Peace & Love』展には多くのビートルズ時代の衣装が展示されているようです。前述の日本公演の衣装以外にも、「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band」のミリタリールックやルーフトップコンサートでの赤いコート、など。
どうやらこの電子書籍は展覧会や紙書籍の宣伝が主目的のようで、単体で見ると消化不良感は否めません。たとえばビートルズのコピーバンドだったら衣装を参考にしたいところですが、正面の写真が収録されているだけで拡大表示可能な範囲も狭く、詳細や背面の様子はわからないままです。展覧会に来いということでしょうか・・・。電子書籍中でもところどころで三位一体を強調しています。

以下、『Ringo: Peace & Love』展の様子です。




デビュー当時の襟なしスーツ
背面は見えない・・・
ルーフトップコンサートで着用

今回のリリースに際しリンゴはデイリー・ミラー紙のインタビューに応じています。
Ringo Starr: I like to think the Beatles would have had a reunion
http://www.mirror.co.uk/news/uk-news/video-ringo-starrs-unseen-photos-1942620

ここで、「ビートルズのメンバーが全員生きていたら再結成しただろう」と語っています。この発言自身はリップサービスだと思いますが、今回の電子書籍を見てもリンゴは以前よりビートルズを積極的に取り上げるようになったと感じました。ビートルズ時代の自作曲「Octopus's Garden」を題材とした絵本を今年出版するなどという話もあります。数年前まではビートルズの事ばかり聞かれて現在の自分を無視されることが嫌だったと想像していましたが心境の変化でしょうか。

これを機にビートルズ関連の作品のリリースが加速することを期待します。

2013年6月8日土曜日

レビュー:「U-EXPRESS LIVE 2013」ダイジェスト放送RINGO STARR & HIS ALL STARR BAND出演部分

リンゴ・スターの2013年来日最後のステージとなった2013年3月2日「U-EXPRESS LIVE 2013」(当日のレポートはこちら)のダイジェスト映像が2013年6月7日にBSスカパー!で放送されました。6月9日に再放送があります。
http://www.bs-sptv.com/program/page/001649.html 
今回はイベント全体を2時間に まとめての放送なので、RINGO STARR & HIS ALL STARR BANDの出演部分も抜粋されており、放送されたのはMatchboxとEvil Waysの2曲だけ、しかもそれぞれ1コーラスのみでした。
総放送時間は3分きっかりです。他の出演アーティストに比べて明らかに短いので契約がらみの制約かもしれません。
なぜ、Yellow SubmarineやWith A Little Help From My Friendsなどの有名曲を放送しないのでしょうか・・・。ともかく、歌うリンゴ、ドラムを叩くリンゴの姿は拝めます。ドラムを笑顔で叩くリンゴが印象的でした。

2013年6月4日火曜日

ビートルズのエンジニア ケン・スコット講義映像全編公開

ビートルズ中後期にエンジニアを務めたケン・スコットのRed Bull Music Academy(ニューヨーク)における講義が公開されました。2時間40分にもわたる映像を誰でも視聴できます。
http://www.redbullmusicacademy.com/lectures/ken-scott
彼が手がけた楽曲を1つずつ再生し、その後で当時のエピソードについて語るという構成です。彼がプロデューサーとして大成したのはビートルズ解散後なのであまりビートルズの話題は多くありません。基本的にビートルズが登場するのは冒頭の15分だけで、あとはソロ時代のジョージ・ハリスンの話が出てくるくらいです。聴衆ありの講義なので、最後の30分くらいは質疑応答に充てられています。音楽業界でプロとして活動していこうとしている人々に向けた講義のせいか契約に関する話題が多いのが印象的です。

ビートルズの「Glass Onion」についてはスネアドラムのオーバーダビングをミスにより一部犠牲にしてリコーダーの音を収録したエピソードを語っていました。ミスも肯定的にとらえ、何事も直感的に試したビートルズの姿勢に感銘を受けたとのことです。また、そういった試行錯誤は多くの場合内容が非常識で時間も無制限だったので、20歳前後の若い人(ケン・スコットやジェフ・エメリックなど)でないと相手ができなかったとも語っていました。
タバコを吸っているのがケン・スコット(1968年)
彼は昨年、自叙伝「Abbey Road to Ziggy Stardust」を上梓して以降積極的に公の場で自分の仕事について語っています。
ケン・スコットに関するこれまでの当ブログの記事は以下をご覧ください。
http://blog.kouchu.info/search/label/Ken%20Scott