2014年12月31日水曜日

2014年ビートルズ十大ニュース

2014年も今日で終わりです。当ブログの独自視点による2014年のビートルズ関連十大ニュースをカウントダウン形式で振り返りたいと思います。過去に各ニュースに関連する記事を投稿しているのでそちらもご覧ください。

第10位 「The Beatles Bootleg Recordings」1964年版発売されず

2013年末に発売された「The Beatles Bootleg Recordings 1963」に引き続き今年も発売されることが期待されたビートルズ1964年録音未公開音源集は結局リリースされませんでした。毎年末の風物詩になることを期待していたのですが・・・。

第9位 高まる50周年祝賀ムード

ビートルズが世界を席巻した1964年から50周年ということで世界各地で公式/非公式問わず様々なイベントやリリースがありました。

第8位 「LET IT BE」日本公演開催

2012年に日本公演を開催した「RAIN」の後継となる「LET IT BE」の日本公演が開催されました。こういった興業が成立することに日本人のビートルズ好きを思い知りました。

第7位 「ミート・ザ・ビートルズ<JAPAN BOX>」発売

ビートルズ日本デビュー50周年記念で当時の日本盤をイメージしたCDボックスが発売されました。音源はすべて2009年リマスター版でしたが、日本向けの公式製品が発売されたことに驚きました。

第6位 「ザ・ビートルズ THE U.S. BOX」発売

ビートルズ訪米50周年記念で当時のアメリカ盤をイメージしたCDボックスが発売されました。こちらはミックス違いの(=2009年リマスター版とは異なる)音源も含まれました。

第5位 映画「A Hard Day's Night」Blu-ray発売

ビートルズの初主演映画が音も映像もブラッシュアップされて発売されました。映画館でも上映されました。

第4位 紙ジャケ仕様SHM-CD発売

ビートルズのオリジナルアルバムが日本限定企画の紙ジャケット仕様で発売されました。

第3位 MONO LP BOX発売

2012年発売のステレオLP盤とは異なり、オリジナルのマスターテープから製作したということで音質が好評でした。

第2位 ポール・マッカートニーとリンゴ・スター ビートルズ訪米50周年イベントで共演

イベントのトリとして二人が一緒に演奏しました。Hey Judeをポール=ピアノ、リンゴ=ドラムという役割分担で演奏するのはビートルズ現役時代以来です。

第1位 ポール・マッカートニー来日&公演中止

これ以外にないでしょう。

2014年12月27日土曜日

「Doctor Robert」コーラス譜

ビートルズのアルバム「Revolver」収録の「Doctor Robert」風コーラス譜を共有します。

クリックで拡大します
ドラッグを題材にした曲だけあってなんとも不思議なコーラスで聴き取りにくいです。ジョン・レノンが2回歌っているように(ジョージ・ハリスンが歌っていないように)聞こえるのでなおさらです。

2014年10月18日下北沢BREATHでの甲虫楽団ワンマンライブではこのように演奏しました。
同曲のモデルとなったRobert Freymannの著書

2014年12月22日月曜日

ポール・マッカートニー 週刊朝日独占インタビュー「日本公演は延期になっているだけ」

週刊朝日 2015年1月2-9日合併号(12月22日発売) にポール・マッカートニーの独占インタビュー記事2ページが掲載されました.。
週刊朝日 2015年1月2-9日合併号
ポール・マッカートニー 独占インタビュー
「日本公演はファンのため実現させたいんだ」


以下で記事の抜粋が閲覧できます。
ポール・マッカートニー「日本公演は延期になっているだけ」(dot.ドット 朝日新聞出版) 

内容の大半はゲーム「Destiny」に楽曲「Hope for the Future」を提供したことについてでしたが(おそらくそれがインタビュー実現の条件)、日本の週刊誌として聞きたいことは当然幻の2014年日本公演のこと。最後の最後でポールは「日本公演は延期になっているだけ」とニートの苦しい言い訳のような説明をしています。最後は「実現することを祈っている」とトーンダウンしていましたが、一連の海外向けプロモーションの場で何度も2015年日本公演構想について語っているので実際検討されているのだと思います。週刊朝日は2013年日本公演でも独占インタビューを掲載していたので日本側の体制は前回と同じなのかもしれません。

下記動画が記事の元ネタのようです。内容は記事とほとんど同じですが日本公演については語っていません。日本語字幕付きです。
日本語訳は以下に掲載されています。
PAUL McCARTNEY / HOPE FOR THE FUTURE INTERVIEW


ポールは最近日本に思いを馳せることが多いのか、「Billboard」のインタビューで(これも「Hope for the Future」のプロモーション)2013年日本公演中に開催された妻ナンシーの誕生日パーティーでビートルズトリビュートバンド「パロッツ」が演奏したことについて振り返っています。
Paul McCartney Worked on a Song About Police Killings: 'I'm Not Giving Up On It'(Billboard)
ポール・マッカートニー、日本のトリビュート・バンドを観て思ったこと(BARKS)

2014年12月11日木曜日

ジョン・レノンの命日 ポール・マッカートニーは新曲発売

1980年12月8日にジョン・レノンが亡くなってから34年が経ちました。この日はいつものようにニューヨークのセントラル パーク内にあるStrawberry Fieldsのモニュメントに多くの人が集い、ジョンの歌を歌いました。
今年は他にソロ作品のハイレゾ音源の発売が話題になっている程度で、目立ったイベントは無いようです。オノ・ヨーコは以前「ジョンのことを思い出すなら命日よりは誕生日に」という主旨のことを言っていたようですのでそれが浸透してきたのかもしれません。

昨今の世界情勢を踏まえ、今年は各人がジョンの平和への祈りに思いを馳せるような密やかな一日だったように思います。
オノ・ヨーコが12月に入ってからTwitterで各国語の「WAR IS OVER!」を投稿したり、ビートルズ公式YouTubeチャンネルが12月9日に「Real Love」のプロモーションビデオを共有したことにもそういったものを感じてしまいます。


ポール・マッカートニーはビデオゲーム「Destiny」用に書き下ろした新曲「Hope For The Future」をちょうどジョンの命日に発売しました。
このプロモーションを兼ねて精力的にメディアの取材に答えており、12月6日放送のイギリスのトーク番組「The Jonathan Ross Show」ではジョンの死について語りました。
ポール・マッカートニー、ジョン・レノンの殺害犯を「大バカ中の大バカ」と呼ぶ(NME)
ポール・マッカートニー「ジョン・レノン殺害犯は愚か者の中の愚か者」(BARKS)
ポール・マッカートニー、「ジョン・レノンが殺害される前に仲直りできて良かった」(Techinsight)
ポール・マッカトニー、ジョンの死の前に友情を修復できたことが「慰めになった」(クランクイン!)

一連のプロモーション活動の中で2015年のプランについても語っており、来年の日本公演の可能性についてもポロポロ語っています。
下記の映像4分8秒ぐらいのところでポール・マッカートニーは次のように言っているように聴こえます。“In the new year, we haven't actually got any concrete plans except in April, I think we're going back to Japan."「来年のツアーについて4月以外はまだ具体的なプランは無い。日本に行くことになると思う。」というニュアンスでしょうか。 New York News
ポール・マッカートニー、「来年は必ず再来日公演を実現させる」と誓う(RO69)
ポール日本公演に意欲「来年また行くよ」(日刊スポーツ)
ポール 来年日本でリベンジ公演!英紙で意欲 東京D、武道館検討(スポーツニッポン)
Paul McCartney: I lost a stone in ONE WEEK after being struck down by stomach bug(Mirror)
 “I’m going back to Japan next year.”とのことです。
 

2014年12月4日木曜日

アルバム「Beatles For Sale」発売50周年「No Reply」ベースTAB譜

今日はビートルズの4枚目のアルバム「Beatles For Sale」が発売されてから50周年です。
アルバム1曲目の「No Reply」風ベースのタブ譜を共有します。
http://www.kouchu.info/Bass22.pdf

今作はハードスケジュールの中、間に合わせで作ったというのが後世の評です。確かに前作「A Hard Day's Night」ではアドレナリン全開だったジョン・レノンも今回はお疲れ気味のようで、その分ポール・マッカートニーと協力して何とかやり遂げようとしているように思います。二人が混然一体となって共作している様子が感じられるのは今作が最後かもしれません。
今回取り上げる「No Reply」もとてもダウナーな歌詞で、現代であればストーカーとして接近禁止命令が下ってもおかしくないものです。そこをジョンの歌唱力とポールのシャウトで成立させています。

ベースは非常に聴き取りずらく何をやっているかわかりません。1回目のサビの後だけDになる(他はF)のと、中間部の合間で印象的なフレーズがあるところだけ押さえていれば良いと思います。そのフレーズですらよく聴こえませんが、以下のようなものだと思います。



2014年11月27日木曜日

「I Feel Fine」発売50周年記念ベースTAB譜

今日11月27日はビートルズのシングル「I Feel Fine」イギリス発売50周年です。
同曲風のベースタブ譜を共有します。
http://www.kouchu.info/Bass21.pdf
 前作「A Hard Day's Night」で1つのピークを迎えた感があるジョン・レノンが次に選んだ曲はそれまでとガラッと雰囲気が変わった挑戦的な曲でした。

まずイントロのフィードバック(ハウリング)は意図的なもので、ポール・マッカートニーが弾くベースの音にジョンが持つエレクトリックアコースティックギターJ-160Eの弦が共鳴したものです。
ジョンは後年、ロックのレコーディングにフィードバックを取り入れたのはこの曲が最初であったと豪語しています。
そしてジョンが弾く印象的なフレーズが全編にわたって曲をリードしていきます。コードを押さえたまま小指を動かして弾いており、同じ日に録音した「Kansas City」も似たような発想を取り入れていますが、ここまでメロディアスに弾いているのは後にも先にもこの曲だけです。フレーズはBobby Parkerの「Watch Your Step」からヒントを得たそうです。

さらにこの曲の突然変異感を強めているのがドラムのパターンです。あまりにそれまでのリンゴ・スターの演奏スタイルとかけ離れており、難易度も非常に高いです。リンゴはライブではより簡単なフレーズで演奏していることもあり、レコーディングでは別人が演奏しているのではないか?という説が古くからはびこってきました。アメリカのセッション・ドラマー、バーナード・パーディが「ビートルズのレコーディングでドラムを叩いた」と吹聴していたこともますますこの曲の別人説に拍車をかけました。

以下の録音時の音源を聴くと、テイク6まではその後ライブと同等のドラムパターンですが、テイク7で豹変しています。

紆余曲折ありましたが、今日では「リンゴがテープの回転速度を下げて録音した」説が有力です。ジョンが希望したテンポでは速すぎて叩けなかったということです。こういった「ゆっくり演奏して完成版で早回し」は前作「A Hard Day's Night」の間奏で実行済みなので今回そうしたとしても不思議ではありません。前述の音源を聴くとテイク6に比べてテイク7のドラムの音が甲高くなっているようです。早回し説を裏付けるものです。

これだけ様々な工夫がされている同曲ですが、ベースは至ってシンプルです。印象的なフレーズがたまにに登場するぐらいです(下図)。
流出している録音過程の音源を聞くと初期段階はもっと手数が多いのですが、結果的にこれが最も効果的だと判断したのでしょう。ビートルズはとくにシングル曲にこういった判断(贅肉を削ぎ落とす)が多い気がします。
結局1小節に2つの音を弾くだけになりましたが、音の長さはかなりシビアです。下図のように休符を入れるニュアンスだと思います。


基本パターン
このようにして完成した「I Feel Fine」はジョンにとっても手ごたえがあったのか、2年後のビートルズ最後のコンサートツアーでも演奏されました。

2014年11月24日月曜日

ジョン・レノン所有ギター オークション入札不調

2015年3月10日追記:
その後所有者に直接交渉して、NFLインディアナポリス・コルツのオーナーJim Irsayが530,000米ドル(約6,500万円)で購入したそうです。
John Lennon's 'Paperback Writer' Guitar Sells for $530K to Colts Owner


2014年11月23日にTracksAuction.com主催のオークション「Beatles And Rock 'n Roll Memorabilia Auction. November 2014」が開催されました。数多くのビートルズ関連の出品がある中、目玉はジョン・レノンがビートルズのシングル曲「Paperback Writer」の録音に使用したというGretsch 6120ギターでした。開催前は落札価格が1億円を超えるのではないかと話題になりましたが、結局は最低落札価格(40万ポンド=約7300万円)の入札が無く落札されませんでした。

John Lennon guitar misses out on £400,000 reserve at auction (Liverpool Echo)

(開催前の報道)
レノンのギター競売へ=1億円の落札予想も-英(時事通信)
ジョン・レノン愛用ギターが競売へ 落札予想額1億円(スポーツニッポン)
ジョン・レノンのグレッチ6120、100万ドルで販売(BARKS)
ジョン・レノンが「ペーパーバック・ライター」録音時に使用したギターが競売へ(女性自身)
 
John Lennon’s 1963 Gretsch 6120 Guitar

このギターはジョンのいとこのDavid Birchがジョン・レノンからもらったものだそうです。David本人は今回のギターよりさらに有名なブルーのストラトキャスターを所望したそうですが、ジョンは承諾しなかったそうです。そういう意味ではグレッチ 6120はジョンにとって価値の低いギターだったのかもしれません。
Davidがもらいそこねたストラトキャスター
出自が明確で、かつてはリバプールの博物館「The Beatles Story」やクリーブランドの「 Rock And Roll Hall Of Fame」に提示された実績や、ビートルズ研究の大家マーク・ルイソンのお墨付きがあるとなれば本物であるのは間違いないでしょう。とはいえ、このギターのジョンのキャリアへの貢献度と出品者側のつけた価格が折り合わなかったのか、落札されることはありませんでした。

ジョン・レノンの楽器関連ではもう一つ目玉の出品がありました。個人的にはこちらの方がより重要です。1本目のRickenbacker 325のピックガードとベグ(チューナー)です。
John Lennon Original Grover Tuning Pegs And Pick Guard From 1958 Rickenbacker 325 Capri Guitar Serial No. V81
 1972年にこのリッケンバッカーの調整を依頼されたRon DeMarinoがジョンから譲り受けたものとのことです。調整の結果要らなくなったパーツをもらったわけです。以前日本のジョン・レノン・ミュージアムに展示されていた同ギターはビートルズ現役時代と大きく様変わりしていましたが、これを手掛けたのがRon DeMarinoです。このギターは世間のイメージ通り黒色であるべきだとジョンに進言したものの、ジョンたっての希望で色を変えたそうです。
1本目のリッケンバッカーの近影
こちらは無事22,000ポンド(約400万円)で落札されています。おまけも様々ついており、とくに調整作業直前のギターのポラロイド写真はビートルズ時代のルックスのこのギターを収めた最後の写真ということになり貴重です。
1972年6月22日撮影
他の出品物ではポール・マッカートニーがビートルズ時代に使用したピックも目を引きました。
どの部分で弦をはじくのでしょう・・・。
 Paul McCartney 1964 Hull Stage Used Plectrum 

1964年10月16日A.B.C. Theatre(イギリス ハル)公演終了後にステージに上がった人がスタッフからもらったものだそうです。こちらは3,200ポンド(約60万円)で落札されました。

同日の公演を収めた録音テープも今回初めて出品されており、そちらは2,000ポンド(約37万円)で落札されました。

The Beatles 1964 Hull A.B.C. Theatre Concert Recording 

収録曲は下記です。
1. Twist And Shout
2. Money (That’s What I Want)
3. Can’t Buy Me Love
4. Things We Said Today
5. I’m Happy Just To Dance With You
6. I Should Have Known Better
7. If I Fell
8. I Wanna Be Your Man
9. A Hard Day’s Night
10. Long Tall Sally

このときのイギリスツアーの音源はほとんど出回っておらずI'm Happy Just to Dance with YouとI Should Have Known Betterに至ってはライブ音源自体これまで流出していなかったような気がします。

2014年11月19日水曜日

Rickenbacker ビートルズ使用器を意識したギター/ベースを24本ずつ限定発売

2014年11月21日~23日に東京ビッグサイトで開催される「2014楽器フェア」に合わせて、ビートルズ使用器を意識したリッケンバッカーのギターとベースが24本ずつ日本で発売されることが発表されました。
ジョン・レノンが一時期使用したギターと同じ型番を持つ1996とポール・マッカートニーがビートルズ中後期に使用したベースと同じ型番を持つ4001Sです。それぞれオープンプライスですが、税込399,900円が相場のようです。
 Limited Special Model !! - News:リッケンバッカー日本版ウェブサイト:rickenbacker-jp.com




 ジョンが1996を使用している写真がいくつか残されています。2本目のRickenbacker 325(黒いボディに白いピッグガード)修理中の一時的な代替器だったようで、その後リンゴ・スターに譲られたそうです。
追記:当のリンゴがそのギターを2015年12月オークションに出品することが発表されました。




基本的には325と同じなのですが、Rickenbacker製品のイギリスでの代理店Rose Morris(ローズ・モーリス)から発売されていたモデルなので若干の仕様とモデル名が本国とは異なっています。 
Rose Morrisの広告
1996の仕様を語る上で最も注目されるのはfホール(ボディに空いたf型の穴)の角度です。時計の短針の角度になぞらえて「1オクロック」と「2オクロック」に分類されます。ジョン使用器は傾きが大きい2オクロックで、今回発売される1996は角度が浅い1オクロックです。1960年代当時もこの2種類が存在して、より時代が進んだものが1オクロックのようですが、今あえてジョンと異なる仕様で出す意図は何なのでしょうか・・・。2006年頃に発売された1996 AFG(Amber Fireglo)の方がジョン使用器の再現度は高かったようです。
2006年頃に復刻された1996 AFG

4001Sはおなじみのポールが使用したベースですが、今回はビートルズ解散後のイメージが強いメイプルグロー(無着色)での登場です。とはいえ、仕様はビートルズ時代に則っています。
ポール使用器をイメージした製品はかつて4001C64(ビートルズ時代の仕様でファイヤーグロー)や4001C64S(ビートルズ解散後の仕様でメイプルグロー)が発売されていましたが、いずれもヘッドがリバースヘッド(左右反転)でした。
4001C64のリバースヘッド
この点に対する不満に応えて通常ヘッドの1999が2009年に限定発売されたことがありました。この1999というのもRose Morrisの型番です。この2009年版は当時の1999と同様、フィンガーレストがついていることが特徴でした(ポール使用器には無し)。
今回の4001Sも通常のヘッドですが、形がどうも悪いように思います。以下はポール使用器との比較画像です。
左:ポール使用器 右:新発売の4001S
写真ですので見る角度や縮尺が違う可能性がありますが、ネームプレートとヘッドの比率が明らかに両者で異なります。4001ベースのヘッドの形状や大きさは過去から現在に至るまで製品や個体によって大きく異なるので購入する際には注意が必要です。ネームプレートの上に隙間があるかないかがポイントになります。

今回発売される2製品はいずれも現行品が存在せず、とくにポール使用器をイメージしたベースはここ数年新品が製造されていなかったため、注目に値すると思います。

2014年11月20日追記
アメリカの楽器商Guitar Centerが2014年6月に同店限定の触れ込みで同機種と思われる楽器を発売していました。
Rickenbacker 1996 Special in Fireglo (P)
Rickenbacker 4001S Special (P)

2014年11月15日土曜日

漫画「僕はビートルズ」文庫版発売

2010年~2012年 雑誌「モーニング」に連載されていた漫画「僕はビートルズ」。連載当時に単行本全10巻が発売されていますが、2014年9月から文庫版が順次発売され、2014年11月14日に最終巻の第6巻が発売されました。文庫版は単行本版より小ぶりで1巻あたりのページ数が多いので総巻数が少なくなります。
 僕はビートルズ - 講談社コミックプラス ←無料で試し読みできます。
モーニング公式サイト - 『僕はビートルズ』作品情報

単行本の一部の巻に収録されていた「巻末賞味法」は加筆修正され全巻に収録されています。

日本人ビートルズコピーバンドのメンバーが2010年の東京から1961年の東京にタイムスリップするところから話が始まります。 まずはどうやって生きていくか、メンバー全員タイムスリップしているのかがテーマになります。他に資産の無い主人公は自然と専門のビートルズコピーを披露することになるのですが、時はビートルズがイギリスでデビューする前年。オーパーツであるこれら作品群に触れた人々の戸惑いが渦となって日本中を巻き込んでいくのが前半の山場です。
世界進出が視野に入ってくると ビートルズ本人との関わりに興味が湧くところです。その点もしっかり描かれていますが、話はこれからというところで終わってしまいます。50年後の知識を生かして様々な革新を起こす、追いついていない技術をアイデアでやりくりする、歴史上の悲劇を回避するなど、タイムスリップ物としていくらでも話は膨らませそうだったので残念です。
本作品はオリンピック開催を控えた東京の風景や風俗が丁寧に描かれている点も見どころです。一方、楽器の時代考証は甘いようですがそこはファンタジーとして意図的なのかもしれません。

2014年11月7日金曜日

「You Won't See Me」ベースTAB譜

ビートルズのアルバム「Rubber Soul」収録の「You Won't See Me」(ユー・ウォント・シー・ミー)風のベース譜面を共有します。

http://www.kouchu.info/Bass20.pdf
ところどころ聴き取れない箇所があるので70%くらいの再現度です。

時折シンコペーションを交えながら小節を埋め尽くすように動き回るこの種のベースラインはこの時期ポール・マッカートニーの中で流行っていたのか、同じアルバムに収録されている「Nowhere Man」も同じような雰囲気です。同年のシングル曲「Day Tripper」にも片鱗を感じます。 アルバム「Rubber Soul」からポールはリッケンバッカーのベースを弾きだしたというのが定説ですが、これらの曲はヘフナーで弾いたのではないでしょうか。演奏時にネック上の移動が激しいので小ぶりなヘフナーでフレーズを編み出したことが想像されます。

アドリブのようでいて考え尽くされているようでもあるこの曲のベースを覚えて弾くのは大変ですが、いくつかの印象的なフレーズを押さえておけば伝わると思います。例えば以下のような箇所です。重要と思われる順に記します。(数字は楽譜の小節番号)
  • Cメロは1回目と2回目でフレーズもルート音も違う(39~46、65~72)
  • Cメロ直後の1小節は特別(47、73)
  • イントロの下降フレーズは最初の1音が無い(2)
  • 後半に行くほどこの部分の下降フレーズは装飾音が増える(87~90)
  • 1番は気合が入っているのか印象的なフレーズが多く、スタッカートも多用(3~16)
  • ルートがDの箇所は3種類のフレーズを使い分ける(5、9、13)
2014年10月18日の甲虫楽団ワンマンライブでも演奏しました。ベースはフレーズが覚えきれず楽譜通りにはできませんでした・・・。

2014年10月31日金曜日

ビートルズ高品質CD 2014年12月17日 日本限定発売

ビートルズの公式アルバム16作品が紙ジャケット仕様SHM-CDで2014年12月17日に発売されることが発表されました。日本限定企画&初回生産限定です。
追記:2015年ポール・マッカートニー来日公演を記念してアンコールプレスが決定しました。2015年4月15日頃から入荷するようです。


ビートルズ初の高音質CDの発売が決定。さらにステレオ盤初の「紙ジャケ」でLPレコードのアートワークを復刻!(ユニバーサル・ミュージック)
ビートルズ16作品がジャケットと共に復刻(日刊スポーツ)
ビートルズからXマスプレゼント!12・17日本限定CD発売(サンケイスポーツ)

SHM-CD(Super High Material CD)はあくまで通常の音楽CDですが、盤の素材にこだわることでより忠実に原音の再現が可能であるとされます。今回はそれに加え通称「紙ジャケ」と呼ばれる、LPレコード時代の外装をミニチュアで再現した特別版として発売されます。2009年に発売されたCDボックスセット「The Beatles In Mono」(「ザ・ビートルズ MONO BOX」)で世界に名を轟かせた日本製の高品質な紙ジャケットが再び脚光を浴びる時が来ました。同ボックスセットに含まれなかった6作品「イエロー・サブマリン」「アビイ・ロード」「レット・イット・ビー」「パスト・マスターズ」「赤盤」「青盤」は初紙ジャケ化となります。

SHM-CDとは?(ユニバーサル・ミュージック「紙ジャケ最前線」)
紙ジャケの魅力(ユニバーサル・ミュージック「紙ジャケ最前線」)
 
現在ビートルズの作品の公式発売元となっているユニーバサル・ミュージック、その日本法人がSHM-CDの発起人であり(そのためほとんど日本でしか流通していません)、過去の名盤をSHM-CD&紙ジャケでリリースすることに熱心なので、その流れをくんでのことでしょう。 先週はジョン・レノンのソロ作品がSHM-CD&紙ジャケで2014年12月3日に発売されると発表されたばかりです。
12/3 名盤7タイトルがプラチナSHM,SHM-CD,SA-CD/紙ジャケットにてリリース!(ジョン・レノン レーベル公式サイト)

海外が今回のリリースをどう捉えるか興味あります。日本国外への輸出は禁止のようですがこれを機に世界的なSHM-CDの普及を狙っているのでしょうか。あるいはSHM-CDの最後のヒット作になるかもしれません。
いくら高品質とはいえ、音源自体は2009年に発売されたリマスター版と同じであり、CDの仕様上の音質を超えるものでは無いので、USBメモリ版のハイレゾ音源を持っていない方、あるいは紙ジャケや、往年の日本盤を彷彿とさせる「帯」を模したカバーに価値を見出す方にとっての商品だと思います。

2014年10月24日金曜日

「Drive My Car」コーラス譜

2014年10月18日は下北沢BREATHでの甲虫楽団ワンマンライブでした。1曲目に演奏した「Drive My Car」風のコーラス楽譜を共有します。市販の楽譜は3人目の声を端折っている場合が多いと思います。

クリックで拡大します。

甲虫楽団はこんな感じで演奏しました。

2014年10月16日木曜日

The Fest for Beatles Fans 2014ロサンゼルス 元ウイングス集結

ビートルズファンのためのイベント「The Fest for Beatles Fans」が8月のシカゴに続いて2014年10月10日~12日にロサンゼルスで開催されました。
http://www.thefest.com/2014-fests/los-angeles-october-10-12-2014/

ビートルズ訪米50周年、同イベント立ち上げ40周年、ロサンゼルス開催14年振りということで気合が入っている様子でゲストが豪華です。目玉は元ウイングスのメンバー、デニー・レイン、ローレンス・ジューバー、デニー・シーウェルの共演でしょう。現役時代にこの3人が共存したことは無かったはずなのでありがたみは多少薄れますが。Live and Let Dieなどを演奏したそうです。
右からローレンス・ジューバー、デニー・レイン、デニー・シーウェル。ベースはおそらくGlen Burtnik(Liverpool)
その他もビートルズゆかりのミュージシャンが一堂に会しています。
右からローレンス・ジューバー、マーク・ハドソン、ジョーイ・モーランド、ビリー・J・クレイマー、デニー・レイン

マーク・ハドソンの押しの強さとローレンス・ジューバーのギターの上手さが目立ちます。
右からローレンス・ジューバー、マーク・リベラ、マーク・ハドソン
おなじみのRINGER STAR(リンゴ・スターのそっくりさん)の出演は確認されていませんが、オノ・ヨーコのトリビュートはあったようです。

2014年10月11日土曜日

ジョン・レノン74回目の誕生日 ハイレゾ音源配信開始

2014年10月9日はジョン・レノン74回目の誕生日でした。ニューヨークのセントラルパーク内にあるStrawberry Fieldsのモニュメントに今年も多くの人が集まりました。
 

TwitterではThe Beatles公式アカウントやリンゴ・スターが誕生日祝いツイートをしています。


オノ・ヨーコは毎年ジョンの誕生日に開催されているイマジン・ピース・タワーの点灯式に出席しました。
今年のジョンの誕生日を記念してソロ作品のハイレゾ音源が配信開始されました。
初のハイレゾ配信!『イマジン』『ロックン・ロール』が、絶賛配信中!  - ジョン・レノン - UNIVERSAL MUSIC JAPAN

既に「イマジン」と、カヴァーアルバム「ロックン・ロール」が配信されています。今後、11月までに数回に分けて「ダブル・ファンタジー」「マインド・ゲームス」「心の壁、愛の橋」「ジョンの魂」「サムタイム・イン・ニューヨーク・シティ」「ミルク・アンド・ハニー」、2作の編集盤「パワー・トゥ・ザ・ピープル」「ギミ・サム・トゥルース」、そして「ジョン・レノンBOX」が配信されます。ほとんどが96kHz/24-bitで配信されますが、2作の編集盤は44.1kHz/24-bitで、ジョン・レノンBOXにしか含まれていない一部の音源もまた44.1kHz/24-bitだそうです。

2001年から毎年日本で開催されていた「Dream Power ジョン・レノン スーパー・ライヴ」が今年(2014年)は休止とのことで、1年間に2度来日したポール・マッカートニーに押され気味の感があるジョンですが、このハイレゾ音源で再評価されると良いなと思います。

2014年のDream Power ジョン・レノン スーパー・ライヴについて(Dream Power ジョン・レノン スーパー・ライヴ 最新ニュース) 

2014年9月27日土曜日

レビュー:書籍「ポール・マッカートニー・イクイップメント・ストーリーズ」

ポール・マッカートニーの使用楽器をデビュー前から現在に至るまで分析した書籍「PAUL McCARTNEY EQUIPMENT STORIES」(シンコー・ミュージック・ムック)が2014年9月26日に発売されました。
シンコー・ミュージック・ムック ポール・マッカートニー・イクイップメント・ストーリーズ

2010年に発売された「ザ・ビートルズ・イクイップメント・ストーリーズ」の姉妹本で、同じスタッフ/編集方針/ページ規模/価格帯です。
The BEATLES EQUIPMENT STORIES
今回取り上げられている楽器は以下です。前書「ザ・ビートルズ・イクイップメント・ストーリーズ」に登場していない楽器を★で示します。

ZENITH MODEL 17
HOFNER CLUB 40
EGMOND SOLID 7 ※楽器写真をよりポール使用器に近いもの(本物?)に差し替え
HOFNER 500/1(Cavern) ※前書:白黒→本書:カラー
HOFNER 500/1(1963) ※前書:白黒→本書:カラー&1ページ増量
RICKENBACKER 4001S(Fireglow)★ ※カラー写真
RICKENBACKER 4001S(Magical Painted) ※前書:白黒→本書:カラー
RICKENBACKER 4001S(Stripped Natural)★ ※カラー写真
EPIPHONE E230TD CASINO ※前書:白黒→本書:カラー(本物に差し替え)&1ページ増量
EPIPHONE F79 TEXAN
MARTIN D-28 ※前書ではジョン・レノンへの言及も多かったが再構成
GIBSON J-180 EVERY BROTHERS MODEL★
OVATION CUSTOM LEGEND 1619 6 String★
OVATION CUSTOM LEGEND 1658 12 String★
KAY JAZZ SPECIAL★
YAMAHA BB-1200★
WAL 5 String★
GIBSON LES PAUL(1960)★
GIBSON LES PAUL(Rosie Brooks Painted)★

他にもポールが使用した楽器はありますが、写真が使用できないなどの理由で網羅できなかったそうです。逆に言えば掲載されている楽器については写真がふんだんに使用されており、書籍「Beatles gear」にも掲載されたポール本人所有器の高精細な写真が何点か使用されています。

出版元の紹介ページにも書籍中にも明言されていますが、「ザ・ビートルズ・イクイップメント・ストーリーズ」に掲載された楽器についての文章は基本的に今回も同じです(改めて推敲されていますが)。一方、大事な楽器については写真をカラーに刷新したり記事を増やしたり配慮しています。リッケンバッカーのベース4001については塗装の変遷を追って3パターン取り上げています(グレコのコピーモデルPMB-800までも掲載!)。

それでも 前書より掲載されている楽器数が少ないのでさまざまな記事でページ数を稼いでいます。まずは楽器を持った新旧ポールのカラー写真が10点ほど。2014年5月来日時のケース入りヘフナーベースを持った写真もあります。
楽器解説以外で最もページ数を割いている(24ページ)のはビートルズ時代~現在のポールのアルバム解説です。書籍の主旨に従って楽器に重点を置いて欲しかったところですが、ビートルズ解散後はとくに情報が少ないのか全体的には普通の解説にとどまっています。
また、前書と同様日本の著名人のインタビューが掲載されています。皆ポールに対する知識と思い入れがたっぷりです。ポールの楽器について研究者でも意見が分かれている事項(曲ごとの使用楽器等)についてそれぞれ自信を持って持論を展開しているのが面白いです。
ポールの2013年来日公演での使用楽器や、演奏内容のスタジオ版との違いを分析した記事には舌を巻きました。ギターやベースの細かいフィンガリングにも触れているので楽譜を掲載してほしかったです。

というように様々な記事が掲載されているので「ザ・ビートルズ・イクイップメント・ストーリーズ」を持っている方も、ポールの楽器に興味があるようでしたら満足できる書籍だと思います。

2014年9月23日火曜日

ダーニ・ハリスン The Fab Fauxと「Savoy Truffle」演奏

右はウィル・リー
ジョージ・ハリスンの息子ダーニ・ハリスン(日本ではダニーと表記する場合もあり)がビートルズのトリビュートバンドThe Fab Fauxのステージに飛び入り出演し、父親作の「Savoy Truffle」を演奏しました。

2014年9月20日カリフォルニアValley Performing Arts Centerでのことでした。ビートルズトリビュートバンドとしては感無量の瞬間だったと思います。
当日の写真はこちらに多く掲載されています。↓
THE FAB FAUX & DHANI HARRISON, the next generation.....

ビートルズの子供たちの中で最も親に顔が似ていることで有名なダーニは、音楽業界に身を置くビートルズの子供たちの中で最も屈託なく父親へのトリビュート活動に勤しんでいます。
ハリスン一家
ジョージの公式トリビュートショーがあれば必ずと言っていいほど顔を出します。直近は2014年9月24日のテレビ番組「CONAN」です。ジョージ作のLet It Downを演奏しました。

The Fab FauxのJimmy Vivinoはコナン・オブライエンのテレビ番組で長くハウスバンドを率いており、今回の番組でも「Friends」の一員としてダーニと共演しています(隣でスライドギターを演奏)。以前から二人は親交があるようで、The Fab Fauxでの共演が実現したのはこの縁なのだと思います。


追記:2014年9月28日のライブイベント「George Fest: A Night to Celebrate the Music of George Harrison」でもダーニはSavoy Truffleを演奏しました。このイベントにもJimmy Vivinoが参加しています。


また、ダーニはジョージ死後のジョージ関連商品の制作には深く関わっています。日本では2014年10月15日に発売されるボックスセット『The Apple Years 1968-75』も同様です。

ジョージ・ハリスン:アップル・イヤーズ1968〜75発売決定! (ユニバーサル・ミュージック)

まだ父親のトリビュートを生業にするには若すぎるかもしれませんが、いつか日本でも同様のことをしてほしいものです。