2014年7月25日金曜日

5歳の少年 リンゴ・スターにビートルズナンバーを披露

2014年7月13日のRingo Starr & His All Starr Band サンノゼ公演の前に、5歳のKing Tobias少年がリンゴ・スターに会い、ビートルズの曲のギター演奏を披露しました。


リンゴのドラムセットに座った後、トッド・ラングレンに先導されリンゴに会った彼は、リクエストされたDon't Pass Me Byは出来なかったようで、BlackbirdとDay Tripperを弾いて見せています。リンゴもその2曲がビートルズの曲であることは認識しているようです。King Tobias少年は2歳からビートルズを聴き始め、4ヶ月前からビートルズの曲をギターで弾き始めたそうです。

リンゴに会う権利がついたコンサートチケットはこれまでも発売されてきたのでそれを入手したようですが、ここまでの好待遇は様々なストーリーがあってのことでしょう。King Tobias少年は三つ子の唯一の生き残りで、成長が危ぶまれていたそうです。母親はガンで闘病中であり、自分と息子にとってかけがえのない思い出をたくさん作りたいという気持ちが強いことから実現にこぎつけたのだと思います。

なんと、2014年8月14日に開催されるポール・マッカートニーのキャンドルスティック・パーク公演でポールに会えるチケットを持っているそうで、同じような光景が繰り広げられるか今から楽しみです。

2014年8月31日追記
無事ポールに会えてサインをもらったようです。現場の様子は今のところ伝わって来ていません。

追記:2016年に再びニュースで取り上げられました。
 

2014年7月21日月曜日

ポール・マッカートニー 静養生活を語る「学校の夏休みのようなものだった」

ポール・マッカートニーはツアーに復帰したオールバニ公演の翌日にRolling Stone(ローリングストーン)の電話インタビューに応じ、日本で病に倒れてからの1か月以上に及ぶ静養生活について語りました。
イビサ島でくつろぐポールと妻ナンシー(2014年6月)
Paul McCartney: The Long and Winding Q&A
An in-depth conversation about Sir Paul's latest dance-music experiments, why he has no plans to retire from touring, and what it was really like to be a Beatle

このインタビューの一部の日本語訳が日本のニュースサイトに掲載されました。

ポール・マッカートニー、そんな気分になったら引退するがそれは今ではないと語る(RO69)

以下に意訳を交えて全編を要約します。

静養中の様子とダンスミュージックとの関わり

  • 静養期間中はイギリスでゆったり過ごした。
  • スタジオに入ってきままにあてもなく音源を作成した。
  • コンピューターは得意ではないがCubase(DAWシステム)を数年使っている。中毒性が高く誰かに止められるまでは6時間でも使っていられる。
  • Cubaseを使ってオーケストラ部分を作成していたが、人に「Cubaseはポップミュージック向けのソフトウェアだ」と言われ、それではとダンスミュージックを作成することにした。
  • 1980年発売のアルバム「McCartney II」で当時創成期だったシーケンサーとシンセサイザーでの音楽制作を実験した。 再びそのようなことをやりたかったがこれまで時間を取れずにいた。
  • 今回CubaseとシーケンサーにつないでリズムトラックをPro Tools(DAWシステム)に落とし込んでめちゃくちゃにしてみた。
  • そうやってアフリカンな曲を作って「Mombasa」「Botswana」と名付けた。良い刺激になった。
  • ダンスミュージック業界の友人がいることもあり、料理中や車の中でダンスミュージックを聴いている。 Pharrell Williamsの「Happy」には売れる前から目をつけていた。
  • 静養期間中に行ったイビサ島はそこかしこでダンスミュージックが流れていた。宿泊先に良いオーディオシステムが無かったので取り寄せて、自分が作成した曲(おそらく前述の2曲など)を再生したらとても良かった。
  • (静養期間中に作成したものも含めて)未完成の作品がたくさんあるが、それを完成させる予定は今のところ立っていない。

ツアーのセットリスト

  • 自分は少年時代からショーやレコードの金銭的価値にシビアな消費者だった。ショーに前座が出たり、レコードの片面に手を抜いているのを見ると騙されたと感じていた。逆の立場で自分の行動が金銭的価値に見合うかどうかはビートルズ時代から常に意識している。ジョージ・マーティンはこれをVFM(Value For Money)と呼んでいた。
  • 2014年7月5日オールバニ公演で演奏した「On My Way To Work」のようなサプライズ演奏を期待する人もいるがそうでない人もいる。
  • 同公演でも言ったが、観客が自分の新曲をどう思っているか知っている。「And I Love Her」などの古い曲を演奏すると観客が一斉にスマートフォンを取り出す(撮影するために)。つまりそういうことだ。観客を騙したくない。ボブ・ディランのように自分のやりたいことだけやればよいと言う人もいるがヒット曲を期待する人がいる以上そうもいかない。

ツアーを続ける理由

  • エリック・クラプトンがツアーからの引退をほのめかしているが、彼はとても良い演奏をしている。座っててもいいから引退するなと言いたい。
  • 人は安住の地で過ごしたいものだが、自分はそれに加えてあちこち回るのが好きだ。観客は暖かく、反応も良い。3時間出ずっぱりで疲れないかと聞かれるが自分は元気だ。ショーの翌日は昔に比べて休むようにしているし。
  • ビートルズ時代は35分のステージだった。ジョン・レノンとボーカルを分け合い、ジョージ・ハリスンやリンゴ・スターが歌う曲もあったので自分の担当分は15分以下だっただろう。
  • それが今は3時間でずっぱりで、ジョンと初めて一緒に演奏したころ失敗して以来ビートルズでは避けていたライブでのリードギター演奏を今はやっている。 これらは成長だと前向きにとらえている。
  • 「ツアーから引退するか?」という質問に対する答えは「やめたくなったら」だ。それは今ではない。

「Early Days」のテーマ

  • 「Early Days」のテーマは歴史修正主義だ。ジョンの悲劇的な死のせいでビートルズについては間違った情報が氾濫しており、それを歴史的事実だと信じている人も多い。当事者である自分が訂正しても信じてくれない。
  • 自分はジョンと二人で「I Saw Her Standing There」や「One After 909」を作曲した時のことを今でも鮮明に覚えている。それが事実だ。
  • 映画「Nowhere Boy」には事実と異なる描写があっていくつか修正指示を出したが、結局はフィクションとして納得した。曲の内容を深読みする本、例えば「Revolution in the Head」はひどい。
  • ビートルズの出来事全てに意味があるように感じる人が多いが当事者にとってはなんでもないことだ。
  • 以前はこの状況にフラストレーションを感じていたが今は乗り越えた。

このインタビューで興味深かったことがいくつかあります。

ポールはCubaseとPro Toolsを両方使用している
両方とも同じことができるはずですが、Cubaseは楽曲制作に強く、Pro Toolsはレコーディングに強いようなのでそのように使い分けているのかもしれません。

「On My Way To Work」のライブ初披露はサプライズだった
インタビュアーによれば「On My Way To Work」はバンドメンバーにも事前に伝えずステージで演奏したそうです。確かに上に載せた映像ではそのようなことを言っているようです。復帰ツアー初日でやってみて客の反応次第では以降の公演に取り入れるつもりだったのかもしれません。実際はその日以降演奏されないまま7月分の公演を終了しました。

ステージ上から観客がスマートフォンを手にしているのがわかる
曲によっては一斉にスマートフォンのスクリーンの明かりが客席に灯るのが見えるそうです。2013年11月日本公演前サウンドチェックで、スマートフォンを手にしているのをポールはわかるという理由で撮影が制限されていたことを思い出します。その時はCブロック前の通路でステージから遠いのですが、それでもわかるのでしょう。

今回のインタビューでは日本からイギリスに帰った後の様子を語りましたが、日本滞在中の様子については触れませんでした。

2014年7月17日木曜日

「The Beatles Live! Project」結実 ドキュメンタリー映画製作発表

※映画: THE BEATLES LIVE (仮題) が2016年秋に公開されることが決定しました→こちら

ビートルズのキャリアの第一部と言えるツアー時代(~1966年8月)を題材としたドキュメンタリー映画の製作が発表されました。アカデミー賞受賞監督のロン・ハワードが監督を務めます。
1974年のジョン・レノン(中央)とロン・ハワード(左隣)。ジュリアン・レノン少年の姿も

<海外プレスリリース>ビートルズのツアー時代を追った新たな長編ドキュメンタリー映画を制作決定!!監督にはあのロン・ハワード。

http://www.thebeatlesliveproject.com/
 2012年に発足した「The Beatles Live! Project」では同年末を期限に世界中のファンが秘蔵しているビートルズの映像や音声を供出するよう呼びかけていました。それ以来音沙汰がありませんでしたが、準備は進んでいたようです。今回の発表を機に改めてファンからの素材提供を受け付けています。

このプロジェクトについては以前の投稿をご覧ください。↓
クラウド型映画制作プロジェクト「The Beatles Live!」始動 

映画の公開はまだ先のようですが、どんな発掘素材がどの程度の品質で登場するか楽しみです。ポール・マッカートニーやリンゴ・スターなど関係者の新たなインタビュー映像も期待できます。

<日本での報道> ★=おすすめ
44年ぶりビートルズ映画製作!アカデミー賞監督がメガホン(サンケイスポーツ)★
ビートルズ四十数年ぶりとなる新作映画(日刊スポーツ)
ビートルズのドキュメンタリー映画製作へ、R・ハワード氏が監督(ロイター)
ビートルズの新作ドキュメンタリー制作へ、監督はロン・ハワード(AFP)
R・ハワード、ビートルズのドキュメンタリーを製作(ぴあ)★
ビートルズ、45年ぶりにドキュメンタリー・フィルム制作(RO69)
ザ・ビートルズ、公式ドキュメンタリー映画を制作(BARKS)
ビートルズのツアー時代を追った映画の制作が決定!(billboard JAPAN)★
ロン・ハワード監督、ザ・ビートルズのドキュメンタリー制作へ(MTV NEWS)
ビートルズのツアー時代を追ったドキュメンタリー映画が制作決定、監督はロン・ハワード(CDJournal)
ザ・ビートルズ、約44年ぶりに公式劇場映画が製作!(シネマトゥデイ)
ビートルズの公認ドキュメンタリー、ポール、リンゴ、ヨーコら全面協力のもと製作(CINRA.NET)

2014年7月10日木曜日

「A Hard Day's Night」発売50周年記念ベースTAB譜

今日7月10日はビートルズのシングル「A Hard Day's Night」イギリス発売50周年です。
同曲風のベースタブ譜を共有します。
http://www.kouchu.info/Bass18.pdf

この曲は同名の映画の主題歌で、映画の撮影終盤にようやく題名が決まったことを受けて新たに作曲されました。有名なイントロも映画での効果を狙って監督からリクエストされたことにより編み出されたものだそうです。
ジョン・レノンはこのように出されたお題に応えるのが得意なようで、翌年の映画「Help!」の主題歌やテレビ番組用に作った「All You Need Is Love」などの経緯も同様です。逆に自分の中から着想を得て自分の作品として自信をもって仕上げることに苦労していたように見えるので、自らを売り出すアーティストではなく職業作曲家に専念していたらさらに成功したのかもしれません。

ベースの演奏はフレーズを考えている余裕が無かったのか比較的単調で4本の弦のうち半分、3弦と4弦しか使用していません。前年のシングル曲「From Me To You」も2本しか使用していませんがその時は2弦と3弦でした。ポール・マッカートニーはそれまでベースで最も低い音を担当する4弦の使用を避けていたように感じますが、前シングル「Can't Buy Me Love」からは積極的に使うようになっています。
録音や再生の機材が進歩して低音が再現できるようになったからかもしれませんし、1964年~1695年中盤はジョンの意向でヘビィなサウンドにこだわっていたように思うのでそのせいかもしれません。

2014年7月9日水曜日

リンゴ・スター74歳の誕生日 本人はイベント開催 ポール・マッカートニーは「Yellow Submarine」演奏

2014年7月7日はリンゴ・スター74歳の誕生日です。その日リンゴはアメリカ ロサンゼルスのキャピトル・レコード前でイベントを開催しました。イベント名はもちろん"Peace & Love"です。リンゴの家族やALL STARR BANDの面々も出席しています。
左からジョン・バルベイトス、リンゴ・スター、ジョー・ウォルシュ、デヴィッド・リンチ




単なる誕生日パーティーではなく、ファッションブランド「ジョン・バルベイトス」とのコラボレーションの発表を兼ねていたようです。いつものようにデヴィッド・リンチ財団も絡んでいます。

 ジョン・バルベイトスが秋のキャンペーンにリンゴ・スター起用(プレスリリース)

プロモーションビデオではリンゴ本人はじめ、有名アーティストがリンゴのドラムセットで遊んでいる様子が収められており必見です。ここまでリンゴ本人のドラム演奏を直接感じられるのは最近では珍しいと思います。
同じ日、ピッツバーグでコンサートがあったポール・マッカートニーはOn My Way To Workの代わりにリンゴに捧げてYellow Submarineを演奏しました。7月7日はポールのお父さんジム・マッカートニーの誕生日でもあるそうです。ポールは"Happy birthday dad."と言っています。
リンゴは現在ポールと同じくアメリカツアーを行っており、どこかで二人がコラボレーションするのではないかという噂があります。

この夏はビートルズの初主演映画「A Hard Day's Night」リニューアルBlu-ray版発売も控えており、リンゴはプロモーションにも余念がありません。

 リンゴ・スター、ビートルズ初主演映画『A Hard Day's Night』は「狂っていた」と語る(RO69)

リンゴも相変わらず大忙しです。

2014年7月6日日曜日

ポール・マッカートニー復帰後初ライブ Out There Tour再開

2014年5月と6月のコンサートを延期したポール・マッカートニーが2014年7月5日のオールバニ(アメリカ ニューヨーク州)公演からアウト・ゼアー・ツアーを再開しました。この記事は後半にセットリストのネタバレを含みます。
中断直前のコスタリカ公演と同じ衣装の様子
少し痩せたかも?
ポール 米公演で活動再開!元気にステージ復帰「戻れて、うれしい」(スポーツニッポン)
ポール復活、全米ツアー開始(MSN産経フォト)
ポール・マッカートニー、ツアー再開(BANG Media International)

前回のステージは5月1日のコスタリカ公演でしたので、約2か月振りのライブ復帰です。ショーの冒頭にポールは"great to be back"と語ったそうですが、なんとでも解釈できる言葉です。とくに病気のことに触れる場面は無く、何事も無かったようにいつも通りのステージをこなしたようです。声の調子も中断前と遜色ないようです。
セットリストは2013年日本公演の基本セットリストとほとんど変わらず、1曲強追加されただけでした。以下に追加分を青字で示します。

Eight Days a Week
Save Us
All My Loving
Listen to What the Man Said
Let Me Roll It
Paperback Writer
My Valentine
Nineteen Hundred and Eighty-Five
The Long and Winding Road
Maybe I'm Amazed
I've Just Seen a Face
On My Way To Work
We Can Work It Out
Another Day
And I Love Her
Blackbird
Here Today
New
Queenie Eye 
Lady Madonna
All Together Now
Lovely Rita
Everybody Out There
Eleanor Rigby
Being for the Benefit of Mr. Kite!
Something
Ob-La-Di, Ob-La-Da
Band on the Run
Back in the U.S.S.R.
Let It Be
Live and Let Die
Hey Jude

Day Tripper
Hi, Hi, Hi
Get Back

Yesterday
When I'm Sixty-Four
Helter Skelter
Golden Slumbers / Carry That Weight / The End

On My Way To Workは最新アルバム「NEW」から追加されました。他に減っている曲はありません。
When I'm Sixty-Fourはステージ上でプロポーズをしたファンのためのBGM的な位置づけのようです。ポールのコンサートではこれまでもアンコールで女性やカップルをステージに上げることがありました。

ポール・マッカートニー、復帰公演でファンのプロポーズを手伝う(シネマトゥデイ)
ポール・マッカートニー、復帰公演でキューピットに(BARKS)


ポールと一緒に日本に来たロボット、ニューマンの登場は無かったようです。さすがにこのセットリストで2014年5月日本公演を実施したとは思えませんので、日本でのセットリストがどんなものだったかますます気になります・・・。

相変わらずのステージを見せてくれたというのはまずはそれだけで喜ぶべきかもしれません。無事ステージに復帰したことで日本再来日公演も現実味を帯びてきました。