2014年9月27日土曜日

レビュー:書籍「ポール・マッカートニー・イクイップメント・ストーリーズ」

ポール・マッカートニーの使用楽器をデビュー前から現在に至るまで分析した書籍「PAUL McCARTNEY EQUIPMENT STORIES」(シンコー・ミュージック・ムック)が2014年9月26日に発売されました。
シンコー・ミュージック・ムック ポール・マッカートニー・イクイップメント・ストーリーズ

2010年に発売された「ザ・ビートルズ・イクイップメント・ストーリーズ」の姉妹本で、同じスタッフ/編集方針/ページ規模/価格帯です。
The BEATLES EQUIPMENT STORIES
今回取り上げられている楽器は以下です。前書「ザ・ビートルズ・イクイップメント・ストーリーズ」に登場していない楽器を★で示します。

ZENITH MODEL 17
HOFNER CLUB 40
EGMOND SOLID 7 ※楽器写真をよりポール使用器に近いもの(本物?)に差し替え
HOFNER 500/1(Cavern) ※前書:白黒→本書:カラー
HOFNER 500/1(1963) ※前書:白黒→本書:カラー&1ページ増量
RICKENBACKER 4001S(Fireglow)★ ※カラー写真
RICKENBACKER 4001S(Magical Painted) ※前書:白黒→本書:カラー
RICKENBACKER 4001S(Stripped Natural)★ ※カラー写真
EPIPHONE E230TD CASINO ※前書:白黒→本書:カラー(本物に差し替え)&1ページ増量
EPIPHONE F79 TEXAN
MARTIN D-28 ※前書ではジョン・レノンへの言及も多かったが再構成
GIBSON J-180 EVERY BROTHERS MODEL★
OVATION CUSTOM LEGEND 1619 6 String★
OVATION CUSTOM LEGEND 1658 12 String★
KAY JAZZ SPECIAL★
YAMAHA BB-1200★
WAL 5 String★
GIBSON LES PAUL(1960)★
GIBSON LES PAUL(Rosie Brooks Painted)★

他にもポールが使用した楽器はありますが、写真が使用できないなどの理由で網羅できなかったそうです。逆に言えば掲載されている楽器については写真がふんだんに使用されており、書籍「Beatles gear」にも掲載されたポール本人所有器の高精細な写真が何点か使用されています。

出版元の紹介ページにも書籍中にも明言されていますが、「ザ・ビートルズ・イクイップメント・ストーリーズ」に掲載された楽器についての文章は基本的に今回も同じです(改めて推敲されていますが)。一方、大事な楽器については写真をカラーに刷新したり記事を増やしたり配慮しています。リッケンバッカーのベース4001については塗装の変遷を追って3パターン取り上げています(グレコのコピーモデルPMB-800までも掲載!)。

それでも 前書より掲載されている楽器数が少ないのでさまざまな記事でページ数を稼いでいます。まずは楽器を持った新旧ポールのカラー写真が10点ほど。2014年5月来日時のケース入りヘフナーベースを持った写真もあります。
楽器解説以外で最もページ数を割いている(24ページ)のはビートルズ時代~現在のポールのアルバム解説です。書籍の主旨に従って楽器に重点を置いて欲しかったところですが、ビートルズ解散後はとくに情報が少ないのか全体的には普通の解説にとどまっています。
また、前書と同様日本の著名人のインタビューが掲載されています。皆ポールに対する知識と思い入れがたっぷりです。ポールの楽器について研究者でも意見が分かれている事項(曲ごとの使用楽器等)についてそれぞれ自信を持って持論を展開しているのが面白いです。
ポールの2013年来日公演での使用楽器や、演奏内容のスタジオ版との違いを分析した記事には舌を巻きました。ギターやベースの細かいフィンガリングにも触れているので楽譜を掲載してほしかったです。

というように様々な記事が掲載されているので「ザ・ビートルズ・イクイップメント・ストーリーズ」を持っている方も、ポールの楽器に興味があるようでしたら満足できる書籍だと思います。

6 件のコメント:

  1. 次はジョン?ジョージ?
    ジョンだけで一冊は厳しいかな?

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    1. コメントありがとうございます。
      ポール単独本が実現したのは去年から今年にかけての来日フィーバーのおかげなのでしょうね。
      今年の日本公演が実現していたらその使用機材についても掲載されたのでしょうが・・・。

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  2. 「ビートルズ-ギア」の「解散後編」出版に期待するかな...

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    1. コメントありがとうございます。

      確かに日本からの日本人による取材では限界がありそうなので、「ビートルズ・ギア」の著者に期待したいです。

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  3. またポールが来ることになれば、このブログも賑やかになるんだろうね(笑)

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    1. コメントありがとうございます。

      そういう日が来るまでこの場を守り続けたいと思います。

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