2015年6月29日月曜日

詳報 2015年ポール・マッカートニー日本武道館公演 (5) 【完】

※2017年4月25日日本武道館公演については→こちら

※レポート各回へのリンク→ 1 2 3 4 5

ポール・マッカートニー日本武道館公演レポートついに最終回です。終わらせるのが名残惜しかったのですが、当日から2か月経つのでいい加減終わりにします。ショー終盤となるとポールもテンションが上がって饒舌になり英語のMCが聴きとりきれなくなってきました。

ポール再登場

いつも以上にすぐ再登場したポール。ドーム公演ならDay Tripperのはず。ビートルズ日本武道館公演でも演奏された曲なので異常に盛り上がることは想像に難くない。
ところがポールは一人でエピフォン・テキサンを抱えている。ドーム公演では2つあるアンコールのうち1つ目が飛ばされたことに気付いた。
「オー、トウキョー、大したもんだ。ありがとう。何て夜だ!」
演奏を始めようと身構えたポールだったが、歓声がなりやまないので「仕方ないなあ」という感じではにかんでコール&レスポンスをこぶしを握りしめながら始めた。
「やってみようか」「みんなイエーって言え~!」「みんなオッケーって言え~!」「これはどうだオーラーイ」「ブドーカン」「(メロディで)イエー、イエー、イエー、イエー、イエー」×3「ウォウ」×2「ブ・ド・カン」×6(だんだん速く)「オッケー」
間髪を入れずギターをつま弾くポール。


Yesterday

歓声が落ち着くまで長めにイントロを弾いてから歌いだした。感傷的になり過ぎず淡々と歌っている印象。この曲ほど本人が歌っているのを生で見ることに意味がある曲は無いと感じた。
歌い終わり満足そうに一礼するとギターを担いで悠然とステージ脇に去っていこうとするポール。
当然そこにはジョン・ハメルがヘフナーベースを持って待ち構えている。「もう1曲やりなよ。そうでしょみなさん!?」と観客にアピール。ポールは「え~本当にやるの?」と手を広げて困った様子を見せるも拍手で賛意を表現する観客に負けてベースを手に取る。ここまでがお約束。「彼(ジョン・ハメル)が他の曲をやれってさ。どう思う?」「モット?」「モットキキタイ?」「オッケー」「今夜武道館にいるみんなに送るよ」

Birthday ※日本公演本編では初披露

ここにきてまたサプライズ選曲。前日の東京ドーム公演サウンドチェックで演奏していたし、テレビ出演などの小規模なステージではよく選曲されるので個人的にはさほど驚かなかった。パーティーソングという意味ではDance Tonightと対をなしている。もしかしたら数日後生まれることになるイギリスのシャーロット王女を意識していたのかもしれない。
あまりのシャウトの調子の良さに口パクを疑った人もいるようだが、この類のシャウトは今のポールにとって形になりやすいし、他のメンバーが他の曲より大きめに重ねて歌って補っているのだろう。差し替えられたHelter Skeleterより楽なのだと思う。観客もHelter Skelterよりは手拍子で参加しやすく、一体感はこちらの方が勝る。床のスクリーンには液体や球体が跳ね返る映像。これはレアだろう。
「サンキュー、今日が日本での最後の夜だ。」「僕たちは素敵な時間を過ごしたよ。この国の人々はとても素晴らしいし、観衆も最高だった。」「モウ カエル ジカンデス」
この一言にこれまでポールの日本公演で聞いたことが無いくらいの切実な大ブーイング。ポールも気圧されていたように見えた。少しキレてたかも? 「イエ~」と叫んでバッサリ会場の空気を切り捨てた。
「君たちの反応は素敵だった。素晴らしい時間を過ごさせてくれて本当にありがとう。」「最後の曲の前にショーを支えてくれたスタッフにお礼が言いたい。音響、照明、機材、ピアノ、ドラム、ギター、アンプ、運搬、などなど・・・地球上で最高のクルーだ!」「そしてありがとう我がファンタスティックなバンド!」「何より美しい日本の君たち!ありがとう」「そこの君、そこの君、・・・」
「イエー」(イエー)「(笑って)もう充分だよ」
ピアノを弾き出した。

Golden Slumbers / Carry That Weight / The End

フリフラが白く光る。今回の日本ツアー最後の曲となるこのメドレー。ここまでにすべて出し尽くしたのかSleep little darlingの一節の高いところなどは声が出きっていなかった。
The Endに移行すると観客のフリフラは個々に様々な色にめまぐるしく光はじめた。これはちょっとやり過ぎだと思った。
ポールもノっているのか3人によるギター合戦はいつもより長めだった。ドラムのエイブの方に振り返ったポールが人差し指と中指で「あと2回」と合図を出している様子が見えた。会場中の誰もが終わって欲しくないと願う中、ピアノの音だけが開場に響き、ポールの、ビートルズの、永遠のテーマと言える一節「And in the end, the love you take is equal to the love you make」が歌われ、曲が終わってしまった。
「(フリフラを見て?)とても綺麗だ、伝説的な夜になったよ。ありがとう。ブドーカン。マタアイマショウ、トウキョウ。マタネ。また会いましょう!」 
いつにも増して力強い「また会いましょう(We'll see you next time)」を言い残して、ポールは日の丸をイメージした赤と白の紙吹雪に紛れて去ってしまった。
いつもならこれで完全に終演だが、今日はまだ何か特別なことが起きるかもしれないと皆祈るような気持ちでアンコールを要求し続けた。予定調和で固められたポールのコンサートに慣れた人にとってこれは貴重な体験だろう。だが、無情にも終演のアナウンスが流れ会場の照明がついた。
これにてポール・マッカートニー日本武道館公演、終了。

終演後

21時55分。武道館は22時までしか公演ができないと耳にしたので、間に合わせるように短縮セットリストにしたのかもしれないと思ったが、これはこれで良いと感じた。
今のポールにはこのくらいの規模、選曲が最も快適なのではないだろうか。自分のボーカルも、バンドの演奏も、観衆ひとりひとりもポールの手の中にすっぽり収まって自由自在に制御しているように感じた。一度に数万人を万遍なく楽しませることが求められる普段の公演がポールにとってプレッシャーになっていないか心配になった。
自分も含め多くの人が座り込んで余韻を楽しんでいた(混雑を避けるため?単なる放心状態?)。早々と外に出た人は、観光バスで会場を後にするポール一行を目撃できたようだ。その頃自分はステージ正面に回り込んで写真を撮っていた。
 武道館の通路に出ると壁にビートルズ日本公演の写真がいくつか貼られていることに気づいた。ここまでビートルズ日本公演との関連性を強調するとは主催者も罪作りだ。実際のポールの公演内容はビートルズ日本公演とは無関係だった。そんなことポールにとっては知ったことではないのだろうが、せめてI'm Down(ビートルズ日本公演最後の曲)は演奏すべきだったと思う。公演後しばらくは高額なチケット、開演時間の遅れ、演奏曲の少なさに対する批判は根強く残ることになるが、The Endの後にもう一回出てきてI'm Down1曲だけ演奏して帰ったならそれら批判は全て消し飛んでいただろう。
外のベランダに出るとフリフラ回収箱が置いてあった。役目を終えたフリフラはもう統制されることは無く、思い思いの色に光っていた。祭りが終わったことを強調するようで少し切なくなった。
今日ポールは何回「ブドーカン」と言っただろう・・・などと考えながら武道館を後に。一人で参加していたのでこのまま何も語らないまま帰るわけにもいかず、神保町の中華料理屋で大学時代のビートルズサークルの先輩たちと合流し日付が変わるまで今日の公演をとことん振り返った。


後日談:ポールの反応

ポールにとってもこの一日は印象に残ったようで、翌日異例の声明が発表されました。
"It was sensational and quite emotional remembering the first time and then experiencing this fantastic audience tonight. It was thrilling for us and we think it was probably the best show we did in Japan and it was great to be doing the Budokan 49 years later. It was crazy. We loved it."
「初めてここ武道館に立った日のことを思い出しながら、今夜の素晴らしい観客の前で演奏することができ、とても心動かされ、感極まる体験でした。
49年ぶりに武道館に戻ってくることができて、とても興奮したと同時に、これまでの日本のショウでも最高のものだったと思います。
とてつもなくクレイジーで、最高な夜でした。」

「これまでの日本のショウでも最高のものだった」などと特定の公演を本人自ら持ち上げるのは、その公演に参加した人としていない人を区別することになり、エンターテイナーとして御法度だと思いますが、そうせざるを得ないほど特別なものだったのでしょう。

さらにその翌日には自転車で日本武道館を再訪したことを写真付きでSNSに投稿しています。
"Biked over from hotel to empty Budokan and sneaked in when workers were getting ready for tonight's event. Brilliant to sit there and relive the other night!"
「ホテルから自転車に乗って、まだ誰もいない武道館に到着。今晩のライブの準備をしているスタッフがいる会場に潜入。ただそこに座って昔の思い出に浸れたのは素晴らしかったね!」

5月になってから日本ツアーの様子がツアー公式ブログに掲載されました。日本武道館の様子も詳しいです。「音漏れ参戦」についての説明もあります。
PaulMcCartney.com gets #OutThere in Japan

公式サイトの写真コーナーでは日本武道館公演の写真が特集されています。
Paul at the Budokan, April 2015

こうして、ポール・マッカートニー日本武道館公演はポールの歴史と日本の歴史、双方に深く刻まれることになりました。来年はビートルズ日本武道館公演50周年です。4年連続来日してのポール本人の公演は難しいかもしれませんが、50周年記念行事にはいろいろ協力してくれるのではないかと期待しています。

2015年6月20日土曜日

「MUSIC LIFE ポール・マッカートニー2015来日公演完全レポート号」2015年6月18日発売

書籍「MUSIC LIFE ポール・マッカートニー2015来日公演完全レポート号 (シンコー・ミュージックMOOK)」がポール・マッカートニー73歳の誕生日である2015年6月18日に発売されました。表紙は日本武道館公演登場時のものです。
 MUSIC LIFE ポール・マッカートニー 2015来日公演完全レポート号

書籍の前半82ページまでは2015年のポール日本&韓国ツアー参加者のレポートで埋め尽くされています。 音楽評論界、音楽研究界、音楽制作業界、芸能業界、ビートルズコピー界、SNS界、様々な人が思い思いに語っています。数人のまとまったレビュー(韓国と西洋音楽の関係の記事が貴重)以外は短文の集合で執筆者の知名度、ポールへの愛、知識、観点はそれぞれです。執筆者の素性の紹介がほとんど無いので、ネットで執筆者名を検索して把握してから読むと発言内容がより深く味わえると思います。
レポートには単なる感想だけでなく意外な事実がそこかしこに登場するので目が離せません。せっかく執筆者が多いので、こういった「私は見た」「私だけが知っている」というエピソードに注目してまとめたらよかったのにと少し思いました。
内容は「武道館公演とそれ以外」という規模感で武道館公演について念入りに取り上げています。その他、ポール2015年日本ツアー決定から韓国公演を終えるまでを時系列で追った記事、サウンドチェックパーティーのレポート、韓国公演のレポートは資料性が高いと思いました。
34ページまではカラーで、ポールの公演時の写真が豊富です。それ以降の白黒ページにポールの写真は掲載されていませんが、イラストで名場面が再現されています。

ここまでで終わっても良いと思いますが、書籍の後半は別の記事が掲載されています。
  • ビートルズの音楽遺産 保存版特集 イギリス盤の世界≪アルバム編≫
  • ベジタリアンの音楽
  • ポールのコラボレーションとトリビュート作品
 ベジタリアンであるポールに注目した記事はあまり目にしたことが無かったので興味深く読みました。とくに1993年来日公演から出国する際にJALが特別のベジタリアン・ミールをポール一行に提供したエピソードは面白かったです。

今年のポール・マッカートニー日本公演に参加した方、とくに感想を誰かと語り合い足りない人にお勧めです。10年後に読み返したい本です。

2015年6月16日火曜日

ビートルズのトリビュート・ライブ「レット・イット・ビー」2015年11月再来日公演

2014年3月に日本公演を実施したビートルズのトリビュート・ショー(ミュージカルというよりはコピーバンドのコンサート)、「LET IT BE」が2015年11月に再び来日することになりました。
http://www.let-it-be-japan.com/ 

4月28日のポール・マッカートニー日本武道館公演終演後に告知ビラが配布された以降は目立った動きがありませんでしたが、6月15日からザ・ビートルズ・クラブにてチケットのファンクラブ先行受付が開始されました。
日 程2015.11/18(水) ~ 11/22(日) 計8公演
会 場東京国際フォーラム ホールC 
チケット一般発売2015年8月1日(土)10:00~
席種・料金【平日公演】  
S席:8,800円 
A席:7,800円 
B席:6,800円  
プレミアムシート:16,500円
   
【土日公演】  
S席:9,800円
A席:8,800円 
B席:7,800円 
プレミアムシート:17,500円

※プレミアムシートは正面7列目以内保証、お土産付
主催:フジテレビジョン、読売新聞社、アミューズ、パルコ、サンライズプロモーション東京
後援:ニッポン放送TOKYO FM
特別協力:ザ・ビートルズクラブ
協力:ヴィラフォンテーヌ
招聘・制作:サンライズプロモーション東京
プレミアムシートにはビートルズ来日時にメンバーが着用していた“JALオリジナルハッピ”復刻版が付属

<チケット販売サイト>
サンライズプロモーション東京 ※座席位置を確認した上で購入可能
ザ・ビートルズ・クラブ ※会員限定 先行 S席、プレミアムシート各1000円引き
ローソンチケット ※プレリクエスト 7/27~7/30
チケットぴあ  ※プレオーダー 7/20~7/27 ※座席選択プリセール 7/15~7/19
イープラス ※プレオーダー 7/20~7/27
フジテレビダイレクト ※先行抽選 7/20~7/27 ※先行先着 7/15~7/19
セゾン/UCカード ※会員限定 800円引き 8/27~
ギルト ※最大19%オフ
ルクサ ※平日公演 1000円引き
au WALLET Market   ※平日公演 1000円引き
チケットセディナ ※平日公演800円引き 休日公演900円引き
三菱UFJニコスチケットサービス  ※会員限定 500円引き
ポンパレ ※平日公演800円引き、休日公演1000円引き
大人の休日倶楽部 ※400円引き 
ゆとりちよだ ※会員限定 11/21公演 2800円引き
コープ ※会員限定 400円引き
ルクサ ※16列目まで保証
au WALLET Market   ※16列目まで保証
PARCO ※先行7/15~7/20
J:COM ※会員限定 先行6/25~7/5 公演日限定
YFC読売チケットプラザ ※会員限定  300~400円引き ~8/31
ぽけかる倶楽部 ※200円引き 

「LET IT BE」については過去の記事もご覧ください。
http://blog.kouchu.info/search/label/LIB-Show

<報道>
伝説のライブを再現 川名康浩 (プロデューサー) | この人のスケジュール表(週刊文春)
ビートルズトリビュートライブ 「LET IT BE」11月再来日 日本限定!!伝説の武道館公演を完全再現(zakzak)
日本人初トニー賞受賞プロデューサーが贈るビートルズ・トリビュート・ライブの決定版「LET IT BE」[インタビュー](イープラス)
武道館シーンも追加!ビートルズのライブショー再演(チケットぴあ)
ビートルズ体験「LET IT BE」(フジテレビ「ふじの箱」)
ライブショー「LET IT BE」再び 武道館シーン追加(産経ニュース)

来日後の報道↓

プロデューサーの印象的な発言
  • 「LET IT BE」に登場するのも全員ミュージシャンなんです。
  • 今回のステージでは、キーボードは一人加わっていますが、テクノロジーの進化により、ライブでは演奏できなかった中期以降の楽曲も聞くことができます。
  • 昨年の日本公演は自分の好みを全部入れました。ロンドンでは少なかったジョージ・ハリソンのナンバーを増やしてね。
  • 今回は昨年の公演と異なり、1966年の武道館でのコンサートのシーンがさらに加わっています。
  • 今回も、ミュージシャンそれぞれが、ジョンをデフォルメしたり、ポールのスタイルで演奏したりするわけですけれども、その中から彼ら自身の生き様も浮かび上がってくればいいなと思っていて。
  • ダブルキャストですから、歌い方だったり歌への姿勢だったりが違っていたりもする。本当にルックスが似ているキャストもいれば、ルックスは似ていないのにだんだん本当に似ているように見えてくるキャストもいたり。
  • 基本的にはミュージシャンが演奏するだけなんだけれども、決してそれだけではない、なぜあの時代にビートルズが必要だったのか、なぜ後の世に大きな影響を与えたのか、映像も駆使して描くような構成になっています。


<2014年公演との比較>
  • 東京公演数:変わらず 8→8
  • 地方公演数:削減 6→0
  • チケット料金:変更 S席据え置き A席500円値上 B席1000円値上 プレミアムシート2300円値下(10列目以内→7列目以内に)
  • 東京公演座席数:470席減(約8割に) 1972→1502
  • 公演内容:変更 ビートルズ日本公演再現なし→あり
同時期にアメリカのビートルズトリビュートバンド「The Return」も日本公演を行うので要注目です。

2015年6月11日木曜日

レビュー:NHK BSプレミアム「ビートルズ旋風 初来日 熱狂の103時間」

NHK BSプレミアムで毎週放送されているドキュメンタリー番組「アナザーストーリーズ」。2015年6月10日放送分のテーマは「ビートルズ旋風 初来日 熱狂の103時間」でした。
再放送は6月16日(火) 午後11時45分です。
http://www4.nhk.or.jp/anotherstories/x/2015-06-10/10/20288/

追記:2016年6月4日にNHK総合で放送  2016年6月19日にBSプレミアムで再放送
http://www4.nhk.or.jp/anotherstories/x/2016-06-04/21/20779/1453006/ 
 

 『残された映像や決定的瞬間を捉えた写真を、最新ヴァーチャルで立体的に再構成、事件の“アナザーストーリー”に迫る、マルチアングルドキュメンタリー』と銘打ったこの番組、今回は「プロモーター」、「密着カメラマン」、「警備責任者」、「あの日の観客」という4つの視点から、「ビートルズ狂騒曲」、「警察と"呼び屋"の攻防戦」、「あの夏が変えた人生」という3つのストーリーを紡いでいます。
当時の日本側公式カメラマンだった浅井慎平さんが撮影地を巡るロードムービーを軸として、「呼び屋」共同企画(現・キョードー東京)担当者永島達司さん(故人)の秘書と警察側警備担当者の証言を対比(ときに対立)させながら、ビートルズ日本公演に居合わせた著名人が当時座った場所を示しながらビートルズに対する思いを語っています。

<登場した著名人>
  • 宇崎竜童(歌手・作曲家) ※ビートルズに感化され自身もプロミュージシャンに
  • 高嶋弘之(音楽事務所社長) ※日本側レコード会社ディレクター
  • 上田三根子(イラストレーター) ※ジョン・レノンにあこがれて美術の道へ
当時の日本の映像・新聞・雑誌記事など資料がふんだんに提示され、ビートルズ日本武道館公演の設営の様子など珍しい映像もありましたが、公演そのものについては静止画と音声だけだったのは残念でした。
ビートルズの動く映像は日本滞在時のもののみならず、1964年~1966年の印象的なシーンが随所に登場します。日本での記者会見の様子は必見です。

番組のしめくくりとして羽田空港のビートルズがまさに降り立った地点を浅井慎平さんが再訪しその変貌ぶりに驚くシーンから、2015年4月28日ポール・マッカートニー日本武道館公演当日の会場周辺の様子につないでいたのは見事でした。一瞬だけ映るポールはじめ、1966年ビートルズ日本公演に参加した人々を重点的に取り上げ、当時から現代にまで続くビートルズと日本の関係を描き出しています。
せっかくポール武道館公演を取り上げるのでしたら今回ポールを招聘したのもビートルズ武道館公演と同じキョードー東京だったこと、ポールと永島達司さんの密接な関係に触れれば良かったのにと思いました。

良い番組でした。見逃した方は再放送で見ることをお勧めします。
なんといっても来年はビートルズ日本武道館公演50周年ですから、これ以上の番組の制作を期待したいです。当時の観客が当時座った場所を座席表で明示しながら語る構成はサンプル数が多ければ多いほど魅力が増すので是非実施してほしいと思いました。