2015年11月26日木曜日

レポート:ザ・リターン 立川公演 2015年11月25日

※The Return 2017年日本公演については→こちら

ビートルズトリビュートバンド「The Return」日本ツアー前半戦の最後、今ツアー初の東京開催となる たましんRISURUホール(立川市市民会館)公演に行ってきました。前週の関内ホール公演(レポートは→こちら)に続いて2度目の参加です。
 
大ホール 1階席771席は8~9割の入りでした。2階席416席には前方3分の1程度まで客を入れていたようです。
セットリストは前回(関内ホール公演)と同じでした。MCの挿入箇所、担当者、話すネタも同じで、歌や演奏の出来も同じでした。変わっていたのは使用楽器の一部と、MCの日本語のバリエーションが増えていたことくらいです。常に安定したパフォーマンスという意味ではさすがはプロです。 今回幸運にも前から5列目の中央で鑑賞できましたが、音量が小さいという印象は前回と変わりませんでした。
観客は関内ホール公演より盛り上がっていたようです。立ち上がることを要求されたときの反応も早く、長い時間立っていました。

以下、曲ごとの使用楽器です。

曲目 ジョン ポール ジョージ リンゴ
All My Loving Rickenbacker 325 ワシントンDC仕様 Hofner 500/1 2本目仕様 Gretsch
Country Gentleman
LUDWIG
ブラックオイスター
1タム
白地にThe Returnのロゴ
I Want To Hold Your Hand
From Me To You ハーモニカ&Rickenbacker 325 ワシントンDC仕様
I Saw Her Standing There Rickenbacker 325 ワシントンDC仕様
Roll Over Beethoven
Eight Days A Week Gibson J-160E Rickenbacker
360/12
A Hard Day's Night
Can't Buy Me Love Rickenbacker
360/12→Gretsch
Country Gentleman
I Feel Fine Rickenbacker 325 1964年仕様 Gretsch
Country Gentleman
I Wanna Be Your Man
Ticket To Ride
Yesterday Gibson J-160E
Help!
Day Tripper Rickenbacker 325 1964年仕様
Twist and Shout
Hello, Goodbye ピアノ Fender Telecaster
オールローズ
Get Back Epiphone Casino ナチュラル ピアノ&Fender Telecaster
オールローズ
Don't Let Me Down Fender Telecaster
オールローズ
Here Comes The Sun Gibson J-160E
Come Together Fender Telecaster
オールローズ
Something
Yellow Submarine Gibson J-160E
Back in the U.S.S.R. Epiphone Casino ナチュラル Epiphone Casino サンバースト
Birthday
Revolution
Hey Jude Gibson J-160E ピアノ Hofner 500/1 2本目仕様
Let It Be Hofner 500/1 2本目仕様 Fender Telecaster
オールローズ
The End Epiphone Casino ナチュラル Hofner 500/1 2本目仕様→ピアノ
※ジョンやジョージがベースを弾くときはポールのベースを右に構えて演奏(弦の配置が逆にも関わらず)
※ステージ上にアンプ類は無かった
※ステージ上にはHofner 500/1 1本目仕様のベースも設置されていたが使用せず(関内ホール公演ではトラブル発生時のバックアップとして使用)

メンバーについて感想を述べます。

リチャード・ステリング(ジョン・レノン役)

風貌や楽器の弾き方はジョンによく似ていました。声の線が細いですが、後期の曲になればあまり気になりません。歌はあまりモノマネに走っていない点に好感を持ちました。ギター演奏については突き詰めていないふしがあり、Get Backのソロはコピー度が甘かったです。MCでは日本語を多用し常に盛り上げようとしていました。

シェイン・ランダーズ(ポール・マッカートニー役)

高い声も難なく出して、本来の利き腕とは異なる左で弾くベース演奏もミスなく、おいしいフレーズは着実にすくい取っており、欠点は見当たりません。しかしながら、ポール役を担当できる才能があったからやっているだけでポールやビートルズに対するリスペクトに欠けているように感じました。楽器や演奏のコピーにはもう少しこだわって欲しかったです。一番いけないのは体型です。ヘフナーベースのストラップは長さが固定なので、体の厚みが増すと構える位置が高くなって見栄えが悪いです。

マイケル・フーロップ(ジョージ・ハリスン役)

長身で細身、彫りの深い顔と、バンドのビジュアル担当といえるでしょう。終始笑顔で演奏していました。演奏技術は文句ないですが(Get Backではピアノソロも披露)、あまりに流麗なのでジョージのように一音一音丹精を込めて(たどたどしいとも言う?)弾いて欲しいなと思うところがいくつかありました。

アダム・サーストン(リンゴ・スター役)

 叩くときの体の動かし方やフレーズも良く研究されており、メンバーの中で最も本人に近いと言えるでしょう。テクニックもリンゴ相当といったところで、I Feel Fineの原曲のパターンの再現には苦慮していました。歌うときにマイクを股の間に立てていたのは好印象です。演奏は誠実さを感じるものでしたが、後期の曲にはもう少しふてぶてしさがあった方が良いと思いました。

バンド全体としてはよく訓練されている様子がにじみ出ており、全員手元を見ずに常に観客に向かって演奏していました。ここ数年来日しているLET IT BEやThe Fab Fourなどのビートルズ・トリビュート・ショーに比べて低コストで興行が行なわれていると考えられ、演出・楽器・衣装・上演時間が省略されている印象があります。The Returnの実力の全貌をまだ見られていないのかもしれません。とはいえ、このこじんまり感が全国ツアーを可能としているのは確かで、過度な装飾が無いむき出しの演奏が好きな方もいると思いますので(LET IT BEのように曲の構成を端折って曲数をかせぐようなことはしていません)、ご興味のある方は行って損は無いと思います。

We hope you're all having a wonderful thanksgiving! We are thankful for all of you! Without you, we wouldn't be able to...
Posted by The Return on 2015年11月26日

2015年11月20日金曜日

レポート:The Return 関内ホール公演2015年11月19日

※The Return 2017年日本公演については→こちら

今日本には二組のビートルズトリビュート・ショーが来日中です。「レット・イット・ビー」(2年連続、前身のRAINを含めれば3回目)、「ザ・リターン」(2006年以来2回目)です。

ビートルズそっくりさん日本で“初対決” 同じ国同じ時期にトリビュートライブ(中日スポーツ)
ビートルズ祭り 本物そっくり!ライブ続々上演 専門カラオケ店も(zakzak)

示し合わせたわけでは無いでしょうが、来年はビートルズ来日50周年ということで先取りしようとした思惑が偶然一致したというところでしょうか。

しかしいずれのショーも宣伝には熱心では無く、チケットも大分売れ残っているようです。
LET IT BEは初日になってやっと尾藤イサオさんを引っ張り出してきた程度でした。

49年前にビートルズの前座、尾藤イサオがお宝写真&秘話公開(サンケイスポーツ)
尾藤イサオ そっくりさんのビートルズ激励(中日スポーツ)
尾藤イサオ「ビートルズは永遠」1966年公演の秘蔵写真公開(スポーツ報知)
尾藤イサオ、ビートルズのお宝写真披露(デイリースポーツ)

事前の情報公開も乏しく、結局LET IT BEはキャストがわからずじまいだったので今回は行くのを見送ることにしました。LET IT BEは固定バンドではなく、公演ごとに複数のキャストでショーを回すので誰が出演するかが重要です。一方、The Returnはメンバー固定のバンドです。見たことが無かったので今回はThe Returnに絞ることにしました。

The Returnは一足先に11月13日の大阪・新歌舞伎座公演から日本ツアーを開始しています。関東での第一弾となる関内ホール(神奈川県横浜市)公演に行ってきました。以下、完全にネタバレです。

大ホール1階848席は7~8割埋まっているようでした。2階250席には観客を入れていなかったようです。客層は老若男女でしたが50代以上の方が多かったようです。開場中は50年代のロック/ポップス音楽が流れていました。
定刻通り18時半、ビートルズがエド・サリヴァン・ショーに出演したときのエド・サリヴァンの紹介音声に引き続いて演奏が始まりした。セットはシンプルで、背景にA Hard Day's Nightのアルバムジャケットをカラフルに彩った絵が掲げられている程度でした(日本ツアー公式サイトトップページの写真参照)。衣装は黒のスーツで統一されています。

第一印象は「音が小さい」。1本のマイクを複数人で分け合うときのマイクと口の距離が遠かったのでそれに全体を合わせたのかもしれません。演奏の音量が大きい場合、口をもっとマイクに近づけないと声が聴こえません。バスドラムやベースなどの低音はある程度音量が無いと堪能できないためその点は残念でした。その代り歌はよく聴こえました。そちらを重視したのだと思います。

歌や演奏の安定感や、バンドとしてのリラックスした一体感は流石に同じメンバーで世界を回っているだけのことはあります。ただ、その分ショーをこなすのに慣れ過ぎている感があり、観客との一期一会にかける気合が伝わってこない気がしましたが、音が小さいことが印象に影響しているかもしれません。

MCは多めで、日本語はジョン役が多用していました。日本語はジョンが担当という海外バンドが多い気がします。観客とのコミュニケーションには慣れているようで、質問したり、手拍子の練習をしたり、総立ちを促す等していました。バンドのFacebookページへのコメント募集もありました。

一通りビートルズ初期の曲を演奏したのち、20分間の休憩となりました。この間のBGMは1960年代のサイケデリックなロックの曲が多かったです。

再登場前にはビートルズ本人のTomorow Never Knowsのイントロ~A Day In The Lifeの最後が流れました。舞台の背景の絵が無くなりさらにシンプルになっています。衣装は後期のトリビュートバンド定番の、ジョン&ポールはアルバム「Abbey Road」ジャケット写真風、ジョージ&リンゴはビートルズ最後のフォトセッション風(ジャケットとネクタイ着用)というものでした。ステージ脇にはピアノが設置され、メンバーが交代で演奏しました。演奏しているピアノのフレーズ以外の音が聴こえる曲もあったので、カラオケか裏方の演奏を併用していたようです。

第一部は一通りビートルズ初期の楽器を揃えていましたが第二部の楽器はそこまで再現していませんでした。ポール役がピアノを弾く曲でそれまでポール役が弾いていた左利きベースを他のメンバーが右利きで構えて演奏しているのは驚きました(弦の高低関係が通常とは逆)。

<セットリスト(演奏曲目)>
18時半開演

All My Loving
I Want To Hold Your Hand
From Me To You
I Saw Her Standing There
Roll Over Beethoven
Eight Days A Week
A Hard Day's Night
Can't Buy Me Love
I Feel Fine
I Wanna Be Your Man
Ticket To Ride
Yesterday ※ジョンがアコースティックギター、ポールはベース リンゴは休み。キーはG
Help!
Day Tripper
Twist and Shout

(20分休憩)

Hello, Goodbye ※ジョンがピアノ
Get Back ※ジョージがピアノソロ
Don't Let Me Down ※最後のピアノソロ部分を省略
Here Comes The Sun
Come Together
Something
Yellow Submarine
Back in the U.S.S.R.
Birthday
Revolution ※キーはB
Hey Jude ※ポールがピアノ、ジョージがベース(左利きのベースを右で弾く)

(アンコール)

Let It Be ※ポールがピアノ、ジョンがベース(左利きのベースを右で弾く)
The End ※ドラムソロ以降

20時半終演

The Returnの公演はもう一度、11月25日たましんRISURUホール公演にも行くので、その様子も後日レポートします(追記:レポートは→こちら)。その際はメンバー評、使用楽器、他の来日ビートルズトリビュートバンドとの比較などを書くつもりです。

2015年11月13日金曜日

ポール・マッカートニー「ザ・ビートルズ 1」発売記念インタビュー

ポール・マッカートニーが雑誌「Billboard」2015年11月21日号で「ザ・ビートルズ 1」収録曲について語りました。

Billboard Cover: Paul McCartney Reveals the Stories Behind The Beatles' No. 1 Hits

以下、ポールの発言内容を意訳します。曲名の後に記載あるのはアメリカで1位になった日付です。

"I Want To Hold Your hand" (1964年2月1日)
 アメリカのチャートで1位を取るまではアメリカに行かないとブライアン・エプスタインに言っていた。パリ滞在中に"I Want To Hold Your hand"が1位になったことを電報で知ってみんな飛び上がって遅くまで騒いだ。これでアメリカに行けると思った。

"Love Me Do" (1964年5月30日)
 ビートルズの初期の曲は後期に比べてシンプルだった。これもビートルズの良いところだ。初期の曲はmeとかyouとかいう言葉で臆面もなく直接的にファンに向けられていた。Love Me Doは当時が呼び起こされて好きだという人もいる。(曲がシンプル過ぎて面映ゆいが)1位を取ったんだから文句は無い。

ジョージ・マーティンはビートルズのような音楽的素養を持たない人々を相手したことが無かった。
だからリンゴ・スターをプロっぽくないと判断して、リンゴをタンバリンに押しやった。それが長くリンゴを傷つけることになった。ビートルズの他のメンバーはアンディ・ホワイトがリンゴより優れているとは思えなかったが、大人に従うしか無かった。

"Eight Days A Week" (1965年3月13日)
"Out There"ツアーのオープニングにこの曲を演奏するのを見て「ビートルズのクラシックで開演」と評する人がいるが、クラシックだとは思っていない。ビートルズが書いた最も賢い曲とは言わないが、生きる歓びを具現している曲だ。
何よりタイトルがいい。(タイトルはリンゴが考えたというのが定説だが実際は)自分がジョン・レノンの家に行く車の中で運転手が発した言葉で、それをタイトルにすることをひらめいてその後の1時間で書き上げた。
"Hold me, love me"という直接的なフレーズは当時は斬新だった。抑圧されていた親の世代と違って、自分達は血肉の通った若い男だった。頭の中は女の子のことで一杯だった。

"Help!" (1965年9月4日)
ジョンの家で二人で書き上げたこの曲はその場でジョンの当時の妻シンシアと友人のジャーナリストに聴かせた。満足行く出来だった。
ジョンはいつも助けを求めていた気がする。彼が3歳の時に父親がいなくなり、その後一緒に住んでいた叔父さんが死に、実母も死んだ。ジョンの人生は助けを求める叫びそのもだったと思う。

"We Can Work It Out" (1966年1月8日)
(当時の恋人ジェーン・アッシャーとの喧嘩について歌ったと言われているが)当時の境遇はよく覚えていない。横柄な歌詞に聞こえるかもしれないが、普遍的に男が女に対して言いたい台詞だ。
(12時間という当時としては異例に長いレコーディングとなったが)複雑な曲では無かったが自分の曲だったから神経質になったんだと思う。理想形がイメージできているのにその通りになっていなかったらやり続けるしかない。

"Paperback Writer" (1966年6月25日)
 それまではスモーキー・ロビンソン&ミラクルズやフィル・スペクターに影響を受けていたがこの時はビーチボーイズに影響を受けていた。"Paperback Writer"はビーチボーイズへの返礼のようなものだ。「Paperback」という言葉が好きだった。
(「Frere Jacques」というコーラスが入っている理由)良い質問だが何故かはわからない!面白そうなアイデアを試すことに躊躇が無かった。

"Penny Lane" (1967年3月18日)
 ペニーレインにはジョンと自分がお互いの家に行き来するためのバスターミナルがあった。
歌詞で歌われている内容は基本的に事実だ。看護婦が売っているのを子犬(puppies)と勘違いしている人が多いが、花のポピー(poppies)だ。
バッハのブランデンブルグ協奏曲で鳴っていたピッコロ・トランペットに興味を持って街一番の演奏者を招聘し、フレーズを書き与えた。とってもマジカルだった。

"Hey Jude" (1968年9月28日)
両親が離婚したジュリアン・レノンへ会いに行く途中に"Hey, Jules, don't make it bad"という言葉が思い浮かんだ。Hey Judeは希望の歌だ。ジュリアンについて歌ったのは最初の一文だけだ(編注:ジョン・レノンはこの曲のYouを自分のことだと思っていたらしい。実際ポールは誰を想定していたのかはこのインタビューでも明かされなかった)。
Carouselか何かのミュージカルの中で「Jude is dead」か何かのフレーズを見たのを元に「Hey Jude」と変えた。その時はJudeがドイツ語の「ユダヤ人」という言葉に音が似ていることに気付かず、混乱を招いた。そのことで怒りを買った。

2015年11月12日木曜日

ビートルズ3人目のドラマー アンディ・ホワイト死去

ビートルズデビュー直前1962年9月のレコーディングでリンゴ・スターの代わりにドラムを演奏したアンディ・ホワイトが2015年11月9日にアメリカ ニュージャージーで亡くなりました。85歳でした。ピート・ベスト、リンゴ・スターに続く、ビートルズの演奏に正式に参加した3人目のドラマーです。「5人目のビートルズ」を語る際には必ず名前が挙がります。
Andy White, early Beatles drummer, dies aged 85 (BBC)
Scottish session man played on Beatles breakthrough single Love Me Do and many other hits (Team Rock)
Andy White, drummer - obituary (The Telegraph)

ビートルズ加入直後のリンゴ・スターの演奏に不満だったジョージ・マーティンが彼を招聘し、1962年9月11日にLove Me Do、P.S. I Love You、Please Please Meをレコーディングしたと言われています。個人的にはHow Do You Do Itもアンディ・ホワイトが演奏していると思っています(以前の投稿を参照ください)。


ビートルズ以外ではトム・ジョーンズの「It's Not Unusual」

ルルの「Shout」

への参加が有名です(諸説あります)。
Love Me Doのイギリスでの初版こそリンゴが演奏したバージョンが使用されましたが、以降出回っていたLove Me Doはアンディ・ホワイトが演奏したものです。同バージョンではリンゴはタンバリンを演奏しています。

ピート・ベストとアンディ・ホワイトのツーショット↓
2011年にLove Me Do を演奏するアンディ・ホワイト↓

2012年のアンディ・ホワイト

Scots percussionist paid fiver for playing drums on Beatles' debut single Love Me Do (Daily Record)

2015年11月11日水曜日

YOUNG GUITAR 2015年12月号はビートルズ/リッケンバッカー特集

技巧派ギター雑誌「ヤング・ギター」2015年12月号(11月10日発売)はビートルズ特集35ページ、リッケンバッカー特集11ページが掲載されています。付録DVDビデオにも連動しています。
 YOUNG GUITAR 2015年12月号(シンコーミュージック)
★生まれ変わった『THE BEATLES 1』の全容
★ザ・ビートルズの音楽を司った“3人目”のギタリスト:
  Paul McCartney ポール・マッカートニー
★ザ・ビートルズ“現役世代”ミュージシャン3人による貴重な証言
 #1 仲井戸“CHABO”麗市
 #2 坂崎幸之助 / THE ALFEE
 #3 Andy Timmons アンディ・ティモンズ
★ロック史に刻まれた偉大なるFab4の足跡
★歴史に名を残す“ビートル・ギターズ”
★『魅惑の“リヴァプール・サウンド”徹底研究』  ※DVD連動
★特別ギター・スコア「Please Please Me」 プリーズ・プリーズ・ミー
Taste of Rickenbacker リッケンバッカー
〜伝統息付く独自のロック・サウンド〜 ※DVD連動


とくにポール・マッカートニーのインタビューが興味深かったです。元はギター雑誌「Guitar World Acoustic」の2004年12月/2005年1月号に掲載されたものですが、ここまでアコースティックギターに注目したインタビューはあまり目にしたことがありません。ちょうどエピフォン・テキサンのシグネチャーモデルを発売したころだったので、プロモーションも兼ねていたのでしょう。
これが元ネタ
 原文は以下で閲覧できます。
Classic interview: Paul McCartney talks acoustic guitar, 2004


今回の特集でのビートルズの楽器紹介は控えめですが、アンプやエフェクターに注目しているのはさすがにギター雑誌です。譜例も豊富で付属DVDに演奏する様子が収められていますが、権利の関係か曲名を明言することは無く、それ風のフレーズを紹介するにとどまっています。
とはいえ特集の最後はしっかり「Please Please Me」のギター譜で締めくくっています。ジョンとジョージそれぞれのギター演奏の詳細なタブ譜が載った珍しいものです。

執筆陣の機材や演奏に対する知識と経験の豊富さは感じられましたが、ビートルズ界隈については事実の裏付けが甘いところがあるようなので注意が必要です。

 今号にはリッケンバッカー特集も掲載されています。ビートルズ特集の影響でしょうか。カラー11ページにわたってリッケンバッカーのギターの特徴、リッケンバッカーの歴史と愛好者、工場の様子、ウィズ(東京・練馬区)の大金氏インタビューに続いて、同社現行機種のうち6機種のレビューが掲載されています。その中にはジョン・レノンも使用した1996モデルの復刻版も含まれています。試奏の様子が付属DVDで視聴できます。

とにかく多ページで小さな囲み記事も豊富なのでビートルズのギターに興味がある方にとっては硬軟取り混ぜた飽きの来ない一冊だと思います。

2015年11月8日日曜日

ジョン・レノンが紛失したギター 3億円で落札される

ジョン・レノンが紛失したギターが52年の時を経てオークションに出品され、2,410,000米ドル(約3億円)で落札されました。オークション主催者によればロック関係では史上最高額とのことです。落札者は明らかになっていません。

 
落札された瞬間の様子とオークション終了後の出品者のコメント↓


ジョン・レノンがビートルズデビュー直前の1962年9月10日(9日という説もあり)にジョージ・ハリスンとお揃いで入手したギブソンのアコースティックギターJ-160Eです。
このギターはすぐに作曲、レコーディング、ライブで多用されました。ビートルズ最初期の名曲はこのギターで紡がれたということです。しかし1963年12月のツアー中に紛失してしまいます(盗まれた?)。
紛失直前1963年11月25日のテレビ収録時の様子が写真や映像で残っています。


ジョンは翌年同機種を買い直したところからも、このギターにいかに愛着を持っていたかを伺い知れます。買い直した後もここぞという時はジョージのJ-160Eを借りていたので、紛失がよほど悔しかったと思います。
2代目J-160E
その後ギターは行方不明でしたが、実は1969年には175ドル(275ドルという報道もあり)で現在の所有者の手に渡っていました。わかっているのはその前の所有者がサンディエゴの楽器店で買ったというところまでで、ジョンの次に誰がどのように入手したかは不明です。
ギター雑誌「Guitar Aficionado」2012年春号のジョージ・ハリスン特集を読んだ所有者が自分のギターがそれである可能性に気づき、Andy Babiuk(「The Beatles Gear」の著者。今回の発見により同書は今月改訂)に鑑定を依頼したところ2014年8月にお墨付きをもらったという経緯です。
きっかけとなった雑誌
ビートルズ関連お宝出品でここ数年おなじみのジュリアンズ・オークション「Icons and Idols 2015: Rock n' Roll」(2015年11月6日~7日)に出品されました。
Lot 278 of 321:**JOHN LENNON GIBSON J-160E (Julien's Auctions)

以下オークション直前の主催者インタビュー、出品時の所有者、鑑定したAndy Babiuk、実際のギターを演奏する様子などの映像です。

3億円の価値はあると思いますが、ジョンのもとから無くなった理由が窃盗だったとしたら、権利関係がどうなるのか気がかりです。オークションの主催者によると、収益の半分はジョンとオノ・ヨーコが設立したチャリティー財団に寄付されるとのことですが、それで手打ちにするんでしょうか。どうやら収益をオノ・ヨーコと折半して、オノ・ヨーコがそれを自身の財団に寄付するということのようです。

<出品が発表された当時の報道>

なお、厳密には史上最高落札額を記録したギターはイギリスを中心としたロックミュージシャンたちがサインを寄せ書きしたストラトキャスターで、2005年のチャリティオークションで270万ドルで落札されています。


今回のオークションではリンゴ・スターが1964年のビートルズ初訪米時にバスドラムに装着していたThe Beatlesロゴ入りヘッドが出品され、こちらも2,050,000米ドル(約2億6千万円)の高値で落札されています。
落札したのはインディアナポリス・コルツのオーナー、ジム・アーセイでした。彼は既にビートルズ使用ギターを3本所有していますが(ジョージのギブソンSG、ヴォックスKensingtonジョンのグレッチ6120)、今回のJ-160Eは落札できなかったそうです。 誰が見ても価値がわかるドラムヘッドを優先したとのこと。
Colts owner Jim Irsay spent $2.125 million on a Beatles drum head (The Washington Post)

 Lot 321 of 321: **THE BEATLES 1964 ED SULLIVAN SHOW DRUM HEAD (Julien's Auctions)

7つある「ドロップT」ロゴヘッドの2代目となります。文字が一際太いのが特徴です。7つのうち唯一ビートルズのアルバムジャケットに登場しています(「Beatles for Sale」やアメリカ編集盤)。初代はポール・マッカートニーが所有しているそうです。

高価過ぎる気もしますが、エド・サリヴァンショー出演時にも装着していたということで歴史的価値が評価されたのだと思います。

2015年11月6日金曜日

「ザ・ビートルズ 1」発売 渋谷でカウントダウンイベント

「ザ・ビートルズ 1」リニューアル版が2015年11月6日に発売されました。タワーレコード渋谷店では司会:サエキけんぞう さん、ゲスト:井上裕介さん(NON STYLE)さんによるカウントダウンイベントが開催されました。
英米で1位になったビートルズの曲を集めた今作にちなみ、「M-1グランプリ」、「よしもとブサイクランキング」それぞれで1位になった実績を買われた井上裕介さんはサージェント・ペパーズ風のミリタリールックに「俺はナンバー1」のタスキを身に着けて登場しました。

カウントダウンの様子↓


<報道> ★=おすすめ
ビートルズ初のMV集 午前0時、渋谷で世界最速販売(朝日新聞)★
深夜の渋谷、ビートルズファンが列 初のミュージックビデオ集発売(産経ニュース)
初のMV集含む「ザ・ビートルズ1」 タワレコ渋谷店で世界最速発売(サンケイスポーツ)
ビートルズ、ベスト盤が世界同時発売 深夜の渋谷にファン集結(ORICON STYLE)★
『ビートルズ1』、タワーレコード渋谷店で世界最速販売のイベントを開催(NME)
「ザ・ビートルズ1」発売、タワレコ渋谷店で世界最速販売イベント実施(musicman-net)
めざましテレビアクア(フジテレビ)
おはよう日本(NHK総合・東京)
チャージ730!(テレビ東京)
みんなのニュース(フジテレビ)
週刊ニュース深読み(NHK総合・東京)
号外(朝日新聞)

<報道での印象的なフレーズ>
  • ビートルズのMV集が公式に商品映像化されるのは初めて。
  • 東京・タワーレコード渋谷店では時差を生かした「世界最速販売」を銘打ち、午前0時から特別企画を実施。試写会やFMの公開放送も行われ、約150人の熱心なファンたちが集まった。
  • 当時のファンから若者や女性など、さまざまな層のファンが集まった。
  • 東京都中野区のフリーター(19)は1カ月ほど前にテレビの特集番組でファンになった。「8年間しか活動していないのに何十年も人々の記憶に残るバンドなんてすごい」
  • 時計が11月6日の0時になる10秒前から「10,9,8~…ビートルズ1!」のカウントダウンで集まったファンと声を合わせ、くす玉から「祝 ザ・ビートルズ1 世界最速発売」の垂れ幕が現れると同時に1階正面のドアが開き、行列を作ったファンが入店、次々にお目当ての商品を買い求めた。
  • 「恋を抱きしめよう」のMVについては、BBCの倉庫で働いていたスタッフがこっそり持ち帰ったテープが発掘された。これまでタイムコードの入った状態の悪いものしかなかっただけに注目が集まる。 
  • 「エイト・デイズ・ア・ウィーク」はMVが存在しないため、新たに作ったという。
  • ポール・マッカートニーさんが「ペニー・レイン」など3曲について語る音声コメント、リンゴ・スターさんによる映像解説も新しく収録された。
  • ビートルズのプロデューサーだったジョージ・マーティンさんの息子、ジャイルズ・マーティンさんがミックスし直した。
 
今作については順次詳しく分析し感想を述べていきます。
当ブログの「ザ・ビートルズ 1」の記事一覧は→こちら


2015年11月5日木曜日

「ザ・ビートルズ 1」プロモーション活動まとめ

当ブログの「ザ・ビートルズ 1」の記事一覧は→こちら

映像集とリミックスが売りの「ザ・ビートルズ 1」リニューアル版が明日2015年11月6日に発売となります。より多くの層にアピールできるコンテンツと判断したのか、2009年のオリジナルアルバムリマスターに次ぐほど多種多様なプロモーション活動が行われています。ここでまとめておきます。

深夜・早朝発売

タワーレコード各店で発売日0時からの深夜販売、または開店時間を繰り上げての早朝販売を実施します。
タワーレコード渋谷店 午前0時~  FMラジオ出張生放送等あり →レポート
タワーレコード新宿店 午前0時~ 「ザ・ビートルズ1 世界最速購入証明書」発行
ライオン堂(長野県松本市)午前0時~
梅田大阪マルビル店 午前7時~
タワーミニ汐留店 午前9時~

先行試写会

10月27日 東京都中央区
11月2日 福岡県福岡市 福岡)ビートルズの映像、一足お先に 福岡で先行試写会(朝日新聞)
11月5日 東京都渋谷区 愛知県名古屋市 大阪府大阪市 北海道札幌市

リアルイベント

販売当日試写/トークイベント タワーレコード渋谷店 タワーレコード新宿店 広島バルト11
『ザ・ビートルズ1』リリース記念 5大都市同時爆音試写会にご招待!! 2015年11月30日
Live performance of "The Beatles 1 & 1+"  (六本木アビーロード)  
“Power Spot of THE BEATLES(ビートルズ神社)”(東京都千代田区) 
ザ・ビートルズ JOYSOUND直営店キャンペーン カラオケボックスにスペシャルルーム設置
ザ・ビートルズカラオケ日本一決定戦/課題曲を歌ってTシャツ&バッヂゲット!(JOYSOUND)
ORIGAMI ザ・ビートルズ1 世界同時発売記念 復刻ディナーメニュー (ザ・キャピトルホテル 東急)
タワーダイニング恵比寿店 『ザ・ビートルズ1』発売記念スペシャル企画
ビートルズ、京都競馬場に“登場” エリザベス女王杯盛り上げる

ネットイベント

「オール・ユー・ニード・イズ・予約」キャンペーン実施!
YAHOO! JAPAN PassMarket ザ・ビートルズ1特集
あの究極のベスト盤「ザ・ビートルズ 1」をnanaで再現しよう!
 ※甲虫楽団も参加しています。→こちら
『ザ・ビートルズ1』のプチリリ人気歌詞ランキングトップ11を発表!
NMEが選ぶ、ビートルズ究極の名曲ベスト50
 

 メディア

洋楽 『ザ・ビートルズ1』最新エディション登場! 映像と音で蘇る名曲たちを今再び徹底検証(RO69)
今週の一枚 ザ・ビートルズ『ザ・ビートルズ 1』(RO69)
史上初のMV集付き!『ザ・ビートルズ1』新装版の魅力と裏話を担当者が語る(日刊SPA!)
「ザ・ビートルズ」初のMV集、6日発売 トリビュートバンドも来日(産経ニュース)
rockin'on 2015年12月号
YOUNG GUITAR 2015年12月号

映像公開