レポート:『ザ・ビートルズ1』リリース記念 5大都市同時爆音試写会 東京編

『ザ・ビートルズ 1』新装版発売を記念して2015年11月30日19時からライブハウス「Zepp」全国5か所にて「爆音試写会」が開催されました。Zepp DiverCity(東京・お台場)の回に参加してきました。
ステージにはトークショー用の椅子が設置
ダイバーシティ東京といえば等身大ガンダム
『ザ・ビートルズ1』リリース記念、5都市同時爆音試写会が開催に&東京会場にはゲストも登場(NME)
『ザ・ビートルズ1』爆音試写会に行ってきた(ローチケHMV)
「ザ・ビートルズ1」爆音試写会開催、東京会場に星加ルミ子と東大ビートルズ研究会が登場(Musicman-NET)
星加ルミ子 VS 東大ビートルズ研究会 行司サエキけんぞう、ザ・ビートルズ1 爆音試写会トークショーレポート(POPSCENE)
【イベントレポート】ザ・ビートルズ爆音試写会で飛び出した数々のエピソード(BARKS)
星加ルミ子さん、爆音試写会でビートルズの思い出を語る(サンケイスポーツ)

ダイバーシティ東京 プラザに来るのはThe Fab Four来日時のゲリラライブ(くわしくは→こちら)以来です。Zepp DiverCity1階席はパイプ椅子が敷き詰められ、600人程度は集まったようでした。無料(抽選に応募、タワーレコードで対象商品購入にて招待、等)ということもあって、10代~20代の若者や親子連れの姿も多く見かけました。
この会場のみ上映に先立って30分間のトークショーが開催されました。司会はサエキけんぞうさん、ゲストは星加ルミ子さんで、若者世代代表として東京大学ビートルズ研究会「アビーロード」から3名が参加しました。僕自身同研究会の出身で、登壇者も面識がある人だったので驚きました。
トークショーは各参加者とのビートルズとの出会いに続いて、「ザ・ビートルズ1」に対する感想、若者から星加ルミ子「先生」(と呼んでいました)への質問と展開していきました。
星加ルミ子さんの印象的なコメントとしては下記のようなものがありました(かなり意訳です)。
  • 子供にビートルズを聴かせれば東大に入れることができる(東大アビーロードの面々は親の影響でビートルズを知ったと聞いて)
  • ビートルズの音楽は立体的だから最新技術でベールをはいでも色あせない
  • ビートルズに会うためとはいえ、最初にイギリスに行くことになったときは嫌だった
  • ビートルズは当初自分の事を年下だと考えて(実際はジョン・レノンと同い年)優しく接してくれた。後年同年代だとわかってより打ち解けた
  • レコーディングを取材した限りではメンバーの仲が悪い様子は感じられなかった。マネージャーのブラアン・エプスタインに押し付けられたツアーに嫌気が差していたんだろう
  • ビートルズ最後のツアーのシェイ・スタジアム公演(星加さんは「シェア」と発音)を現地取材したところ、3階席から人が次々と降ってくるのを見て驚いた(ネットが張ってあって無事)。ビートルズもその光景に驚いて演奏がおぼつかなくなったので、ブライアン・エプスタインの命によりこの時の映像や音声は流通していない
『ザ・ ビートルズ 1』発売記念として11月にシンコーミュージックで開催された星加ルミ子さんのトークイベントは好評につき12月に追加開催されますがそれも早々に完売したそうで、2016年1月にさらに追加開催が予定されているそうです(くわしくは→こちら)。

トークショーの後は『ザ・ビートルズ 1』のBlu-rayディスク一枚目を最初から最後まで上映するというシンプルな進行でした。SONYの4KプロジェクターSRX-T615用にアップコンバート(単なる引き伸ばしでは無くより高精細に見えるよう演算)して、600~650インチの巨大スクリーンに投影していました。この度Zepp各会場に同プロジェクターが新規導入され、そのお披露目のイベントがこの「爆音試写会」とのことです。『ザ・ビートルズ 1』発売3週間経過後に購入済みの人がほとんど(サエキけんぞうさん主導のアンケートによれば8割)の観客に向け「試写」するのは不思議でしたが、ライブハウス側の思惑も影響していたのかもしれません(新プロジェクターの試し写し?)。
再生時の音はその名に恥じない「爆音」でしたが、必ずしも高音質では無いように感じました。各曲の出だしだけ大音量ですぐに音量が抑えられる傾向があったようで、自動的になんらかのリミッターがかかって音が潰されていたのかもしれません。中後期の曲の重低音はしっかり堪能できました。「Yellow Submarine」のバスドラムの響きに圧倒されました。
僕は発売日当日に『ザ・ビートルズ 1』を購入済みでしたが、まだ映像は見ていなかったので新鮮でした。 感想を列挙します。
  • 映像とCDの音源は一致していないものが多い(ライブ映像はその場の演奏音源を活用している、「Eight Days a Week」のイントロが映像版ではフェードインしない、等)
  • ライブ映像についてはその場で演奏した音に今回の編集で新たにスタジオ録音の音をかぶせているようである(「A Hard Day's Night」など)
  • リンゴ・スターがオチに使われている(さすが千両役者) 
  • 顔のアップが多いのでもう少し手元が見たい
  • ポール・マッカートニーは初期からしてカメラ目線
  • 映画「LET IT BE」の映像のお化粧が足りないのは意図的か(完全版への布石?)
  • 批判噴出の「Come Together」は面白かったがポケモン・ショックが心配(おそらく地上波では放送できない)
  • 楽器の扱いが雑でヒヤヒヤする(とくにポール)
イベント内容以上に、多くの人と場を共有できたことが有意義でした。上映後は場内アナウンスでハッシュタグ「#ビートルズ1感想」を付けてのSNS拡散を呼びかけていました。Twitterの場合、ビートルズ日本公式アカウントがリツイートしてくれるようです。ここでもう一盛り上がりすると良いなと思います。

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