2016年12月31日土曜日

2016年ビートルズ十大ニュース

2016年も今日で終わりです。当ブログの独自視点による2016年のビートルズ関連十大ニュースをカウントダウン形式で振り返りたいと思います。過去に各ニュースに関連する記事を投稿しているのでそちらもご覧ください。

もうすぐトップテン SMAP解散

今日でスマップも解散です。一連の騒動ではビートルズの解散劇と関連付けて論じられることが多く、間接的にビートルズの存在の大きさを再認識する機会となりました。当ブログでSMAP解散発表を記事にした際は、ビートルズもSMAPも大人げない、と書きましたが、ファンの期待や夢にうわべだけでも応えて見せることもしないまま去っていくSMAPを見てその思いを強くしました。

第10位 マネキンチャレンジにビートルズも挑戦

動画なのに映っている人は静止画のように微動だにしないパフォーマンス、通称「マネキンチャレンジ」が今年SNSでブームになりました。その際BGMに使用されることが多いレイ・シュリマーの「Black Beatles」にちなんでビートルズ本人たちも挑戦しました。


シルク・ドゥ・ソレイユはさすがの体幹です。


第9位 トニー・バーロウ死去

ビートルズの広報担当として活躍したトニー・バーロウが亡くなりました。スタッフ部門で五人目のビートルと呼ばれうる最後の人だったと言えるかもしれません。その後サム・リーチやアラン・ウィリアムズといったデビュー前のマネージャー職、言わば六人目のビートル枠の訃報も続きました。当時を知る人がどんどん少なくなっていきます。

第8位 ポール・マッカートニー「Why Don't We Do It in the Road」をライブで初演奏

ポール・マッカートニーがビートルズ時代の曲「Why Don't We Do It in the Road」をビートルズ時代も含めて初めてライブで演奏しました。フェス「デザート・トリップ」でのことでした。このままいつかビートルズ時代の自作曲をコンプリートすることになるでしょうか。


第7位 ビートルズの最終公演から50周年

ビートルズがツアーを終了した1966年8月23日のキャンドルスティック・パーク公演から50年が経ちました。同所は既に存在しませんが、ビートルズ側から記念映像が公開されました。


第6位 来日50周年記念 日本武道館公演「ザ・セッションズ 」開催中止

ビートルズが50年前に日本公演を行ったのと同じ場所、同じ時間帯で開催される予定だったトリビュートショー「ザ・セッションズ」が開催まで一か月を切ってから中止になりました。せっかく押さえていた日本武道館は空っぽのまま50周年を迎えました。

第5位 ジョージ・マーティン死去

ビートルズのプロデューサーだったジョージ・マーティンが亡くなりました。再評価の機運が高まっています。彼自身は10年ほど前に引退しておりビートルズ関連の仕事は息子のジャイルズ・マーティンに引き継がれています。

第4位 ライブアルバム『ライブ・アット・ザ・ハリウッド・ボウル』発売

レコード時代に発売され長らく廃盤となっていた本作が最新技術でリミックスされボーナストラックを追加のうえ発売されました。ビートルズの演奏力と観客の熱狂を再認識しました。とくにリンゴ・スターの評価が高まったようです。


第3位 リンゴ・スター来日

ビートルズ来日50周年の今年にリンゴスターがオールスターバンドを引き連れて来日してくれました。前回の来日から3年という短いスパンとなりましたが、前回にも増してリラックスして円熟味を増したステージの評価が高かったです。ハロウィン当日は特別な演出がありました。

第2位 ビートルズ来日50周年

本来なら1位になるべきでしたが、前述の『ザ・セッションズ』の中止やビートルズ日本公演全曲の映像を公式に見られる機会が無かった点など不完全燃焼の感があります。もっと地上波テレビでの放送や大規模イベントを開催してほしかったです。

第1位 映画『Eight Days A Week』公開

ビートルズの新作映画『Eight Days A Week』は事前の想像を超える盛り上がりでした。ワールドプレミアの深夜パブリックビューイングや「発声可能上映」などビートルズを軸に多くの人が集まって時間を共有する楽しさがこの現代においてもまだまだ有効であることを思い知りました。運営側もこの手ごたえをぜひ次につなげて欲しいと思います。
普段は中後期曲を演奏する甲虫楽団もこの映画にあやかって表題曲を演奏してみました。↓


来年はアルバム『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』発売50周年です。メモリアルなしかけがあることを期待します。

 追記:

外れ1位 ポール・マッカートニー紅白歌合戦にビデオ出演2017年来日発表

X JAPANに続いてポール・マッカートニーがビデオ出演し、「実は2017年日本に行く予定です」とサラッと来日予定を発表。1月1日午前0時に詳細発表のようで2017年は年始から忙しくなりそうです。

2016年12月29日木曜日

ジョージ・マーティン著『ザ・ビートルズ・サウンドを創った男』復刊

『「5人目のビートル」が唯一残した本』がうたい文句の書籍『ザ・ビートルズ・サウンドを創った男:耳こそはすべて』が2016年12月下旬に復刊されました。

原著は1979年に発売されたものです。日本語版は絶版と復刊を繰り返して来ました。今年ジョージ・マーティンが亡くなったということで再度新装丁で復刊されました。巻末には生誕から死去までの年表が追記されています。
1992年版
2002年版
 原題は「All You Need Is Ears」ですので邦題から想像されるようなビートルズべったりの内容ではありません。ジョージ・マーティンの自叙伝&エッセイ集といった趣です。もちろんそこかしこにビートルズの名前や曲名が出てきますが、ビートルズとのやり取りが本格的に登場しだすのは全体の半分くらい読み進めようという頃です。それもデビュー前後と、アルバム「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band」以外についてはあまり詳しく書いていません。ビートルズが解散してから10年も経たない頃に執筆されたので記憶の鮮明さには期待できるのですが、当時ビートルズのメンバーは全員存命で現役ミュージシャンだったのであまり暴露じみた内容にはできなかった事情もあるのかもしれません。
読んでみると後世に伝わっているビートルズ関連のジョージ・マーティンのエピソードはほとんどがこの本を出典としていることに気づきます。というわけで詳しい方にとって新事実は無いかもしれませんが、僕自身はジョージ・マーティンとブライアン・エプスタインの親交が厚かったことをこの本で初めて知りました。
 ビートルズ情報を求めて読むには物足りない本書ですが、それ以外の内容が素晴らしいです。様々な知識や技術を理路整然に赴くままに語っています。クラシック音楽論、アレンジ理論、プロデューサー論、ミュージシャン評、レコーディング機材、レコーディング技術、音楽制作業界事情、契約の話など多岐にわたり、どれもリアリティのある興味深い内容です。
難しい話もビートルズのプロデューサーが語っていると想像できればすんなり頭に入ってきます。
1979年時点の情報ですので今となっては古いのですが、当時あっての今ですので学ぶことは多いです。プロデューサーという仕事に興味がある方には必読の本です。

2016年12月27日火曜日

テレビ朝日『関ジャム 完全燃SHOW』2016年12月25日放送回はビートルズ特集

関ジャニ∞が、毎回様々なアーティストをゲストに迎え、一夜限りのジャムセッションやトークを繰り広げる音楽バラエティー番組『関ジャム 完全燃SHOW』2016年12月25日放送回は「ザ・ビートルズ本当のスゴさを徹底解説」でした。
http://www.tv-asahi.co.jp/kanjam/backnumber/0075/

 プロとして音楽業界で活躍する本間昭光さん、西寺郷太さんがビートルズの魅力を関ジャニ∞とゲストに講義する趣向です。日本でザ・ビートルズに影響を受けている曲を楽譜(カラオケ風に現在位置が動く)やパート別音源(おそらくこの番組のために新たに録音)、ときには生演奏を交えてわかりやすく解説していました。番組中はビートルズ本人の映像(『Eight Days A Week』『A Hard Day's Night』など)や音源もふんだんに使用されています。講師のお二方はビートルズへの愛を強く感じさせ、見ていてすがすがしかったです。とはいえ、お二人はビートルズを研究している時期はもう過ぎたのでしょう、ここ10年ぐらいの世の中の研究成果を把握していない様子はありました。講義の締めくくりとして本間さんがキーボード、西寺さんがドラムで関ジャニ∞の曲をビートルズ風にアレンジして即興で演奏し、関ジャニ∞が歌を加えていました。ちょっと強引で冗長な気もしましたが、関ジャニ∞とビートルズを結びつける良い試みだったと思います。

<番組中の共感した発言>
  • 当時リバプール一のドラマーと言われたリンゴ・スター(ナレーション)
  • ビートルは根っこから変えてしまったので凄すぎて凄さが伝わらない。携帯電話が無かった時代を今からは想像できないことに似ている。(西寺郷太さん)
  • オマージュ=そのアーティストを愛し尊敬している。パクリ=流行っているからなどリスペクトなし。愛はリスナーに伝わる。(本間昭光さん)
  • ポールのバイオリンベースはチューニングが良くないので、音が安定するところを選んでフレーズを探った結果独特のフレーズになった(本間昭光さん)
  • ビートルズは売れたのでレコーディングに時間をかけて試行錯誤することを許された(両氏)
番組のフィナーレは「Day Tripper」「Ticket To Ride」「Help!」のメドレーをギター渋谷くん(グレッチ)&錦戸くん(ギター持つ位置高め)、ベース丸山くん、ドラム大倉くんの四人で他のエイトのメンバーや二人のゲストは参加せず別スタジオで演奏しました。四人とはいえ役コピーはせずメインボーカルは錦戸くんと丸山くんで分け合っていました。三声コーラスが無かったのは残念でしたが渋谷くんの高音コーラスが効果的でした。
巷でビートルズを演奏しているのは主に40代半ば~60代半ばくらいの世代だと思いますが、こうやってより若い世代の人気者が地上波テレビでビートルズを演奏してくれるのはありがたいことです。エイター(関ジャニ∞のファン)がビートルズに興味を持ってくれたらいいなと思います。

関ジャム 完全燃SHOW 動画 【ザ・ビートルズ本当のスゴさを徹底解説】2016... 投稿者 tvrustavi

2016年12月26日月曜日

ジョージ・マイケル死去 ビートルズとの関係

シンガーソングライターのジョージ・マイケルが2016年のクリスマスに亡くなりました。53歳でした。その頃世界中の街角で彼のWham!時代の名曲『Last Christmas』が流れていたでしょう。死に至る経緯は不明ですが事件性は無いようです。
2005年7月2日 LIVE8のステージで共演するジョージ・マイケルとポール・マッカートニー
LIVE8の打ち上げ?
イギリス出身のジョージ・マイケルはデビュー前にビートルズの曲もレパートリーにしていました。デビューがビートルズの20年後ということで、ビートルズのメンバーではポール・マッカートニーとのみ親交があるようです。メロディメーカーとして通じるところがあったのかもしれません。「ポールの曲を聴くと前向きになれる」と語っていました。

1985年に二人はLIVE AID(アフリカ難民救済チャリティーコンサート)で同じステージに立っています。


1999年に開催されたポールの亡妻リンダの追悼コンサートではトップ・バッターを務めました。



その後2005年に開催されたLIVE 8(LIVE AIDの続編的チャリティコンサート)では共演を果たしています。

これがきっかけか、同年にジョージ・マイケルの曲『Heal The Pain』にゲストボーカリストとしてポールが参加しました(発売は翌年)。


2008年に開催されたリンダの写真展にも姿を現しています。
2008年4月23日
これはポールの娘ステラとも懇意にしていたことから実現したようです。ステラは追悼コメントをツイートしています。

2010年に大麻を吸引して自動車を運転したとして実刑判決を受けた際は獄中でポールからの手紙を受け取ったそうです。

ジョージ・マイケルの訃報に接し、ポールは声明を発表しました。
ポール・マッカートニー、ジョージ・マイケルの訃報を受けて声明を発表(NME)

それに先んじてリンゴ・スターは追悼コメントをツイートしました。
ジョージ・ハリスンとは一緒に写った写真が存在します。
ジョン・レノン関連の話題としてはジョンが『Imagine』の作曲に使用したピアノを2000年に145万ポンド(当時のレートで約2億3000万円)で落札した、ということもありました。ジョン個人というよりは『Imagine』という曲に感銘を受けて、そのピアノをイギリスに残すための行動だったようです。具体的には日本に買われることを危惧していたようでした。後にそのピアノをバージニア工科大学銃乱射事件(2007年)の被害者のために寄贈した・・・という報道がありましたが、今回の死去に付随する報道ではイギリスに残る、となっています。寄贈ではなく貸しただけだったのかもしれません。
手前の方のピアノ
2004年には曲名と歌詞にジョンが登場する「John And Elvis Are Dead」という曲を発表しています。



 

2016年12月23日金曜日

「六人目のビートル」サム・リーチ死去

1961年から1962年にかけてリバプールを中心に約40回ビートルズのライブを仕切ったサム・リーチが2016年12月21日に亡くなりました。81歳でした。
サム・リーチ(下)
ハンブルク帰りのビートルズを見たサム・リーチは「ビートルズはエルヴィス・プレスリーを超えることになる」と直感し積極的にプロモーション活動を行いました。彼は4000人以上を動員するイベントを成功させるなど、地元では一目置かれる興行師でした。ビートルズのマネージャーになりたかった彼はロンドン進出の足掛かりに南イングランドでビートルズを売り込むイベントを開催しましたが広報活動のミスで18名しか観客が来ず失敗に終わりました。この面白エピソードと当時の写真を後世に残したことが彼のビートルズ史に対する一番の功績かもしれません。
閑散とするフロア
ポールだけは一所懸命?
これをきっかけとし(サム・リーチ本人はそう思っていたようです)ビートルズはまもなく彼の元を去り、ブライアン・エプスタインをマネージャーとして迎えることになります。5人目のビートルと称される事が多いブライアン・エプスタインになり損ねた人物ということで「六人目のビートル」というわけです。
2016年9月にはサム・リーチを主役とするドキュメンタリー映画、その名も「The Sixth Beatle」が完成したばかりでした。
http://www.tiff.net/films/the-6th-beatle
映画「The Sixth Beatle」の一シーン
映画にはフリーダ・ケリーも出演
この映画の制作時にはビートルズ研究の大家マーク・ルイソンのインタビューを収録しましたが、試写を見たマーク・ルイソンは出演辞退を申し入れたそうです。サム・リーチの認識を重視し過ぎた内容になっているということなのでしょう。

とはいえ、過去の一時の栄光にすがるただの大ぼら吹きというわけでもなく、その後ビートルズのメンバーとの交流は続いたようです。 1964年の映画『A Hard Day's Night』のワールドプレミアに招待されていますし、ポール・マッカートニーがリバプール公演を行う際はバックステージに招かれるそうです。





2016年12月22日木曜日

レビュー『ザ・ビートルズ EIGHT DAYS A WEEK -The Touring Years Blu-ray スペシャル・エディション』

今年9月に劇場公開されたビートルズの新作映画『Eight Days A Week』のBlu-ray/DVD日本版が2016年12月21日に発売されました。前日に入手した人も多いようです。
Blu-ray スペシャル・エディション
裏面
仕様
内箱
数あるエディションのうち、2枚組のスペシャル・エディションをBlu-rayで購入しました。最上位のコレクターズ・エディションは、インターナショナル版の本編は海外版DVDで見た&Tシャツの扱いに困りそうだったので見送りました。
 本編の感想は→こちら 特典映像の感想は→こちら をご覧ください。

購入前に気になってたポイントは以下と判明しました。
  • 「浅井慎平によるビートルズ回想・長尺版」は海外版未収録。日本版本編に収録された部分とも別(「長尺版」と聞くと本編登場部分を含んでいるような印象だが含んでいない)。本編ではビートルズについて語っていたが、この特典映像では来日当時の写真撮影裏話が中心。
  • 字幕は日本語と英語を収録(海外版には他の言語も多数収録されていた)。
  • ブックレットは日本語版(英語版ブックレット+日本語訳小冊子では無い)。
  • 各ディスクを再生すると冒頭にKADOKAWAのロゴ表示あり
今回、日本語字幕が劇場公開版に比べ詳細化したことが売りになっていますが、どこが変わったかはわかりませんでした。一点、訳で気になったところは変わっていませんでした。メンバーが自分のパートを紹介する際に、ジョージ・ハリスンの"I play solo guitar"に続いてジョン・レノンが"I play better guitar"と言っておりこれを「イカすギター」と訳していますが、ジョージの発言と対比させる意図のはずなので「イカす方のギター」などとした方が良いと思いました。

じっくり映像に注目してみると現存する最良の素材を使っていない箇所が散見されます。アナログ素材からではなく、過去に低品質でデジタル化されたものを流用しているようです(特典映像に顕著)。デジタル圧縮の荒れが目につきます。素材のゴミや傷はそのままにする方針のようです。この映画のために新たに作られた映像にもゴミや傷を足してあるので(各アルバムのチャート紹介シーン等)、時代感を演出する意図なのでしょう。最良の素材を追及しなかったのはそのせいかもしれません。一方、本作の根幹をなす本編のライブ演奏シーンはじっくり時間とお金をかけてブラッシュアップしてあります。特典映像のライブ演奏シーンと見比べるとわかります。

「映画館で観る以上の体験はDVD/Blu-rayでは得られない」という論調をよく目にします。たしかに劇場公開限定だったシェイ・スタジアム公演映像はそうなのでしょうが、本編については映像も音声もそれほどダイナミックでは無いので全体を把握できる画面サイズでのんびり見るのも良いなと思いました。

2016年12月20日火曜日

ムック『All You Need Is THE BEATLES』2016年12月19日発売

ザ・ビートルズ・クラブによる来日50周年記念ムック『All You Need Is THE BEATLES』 (TJMOOK)が2016年12月19日に発売されました。ザ・ビートルズ・クラブの歴史と権威を感じさせる一冊です。
大ぶりの雑誌のような装丁で、音楽好きだがビートルズには詳しくない人にとってとっつきやすい構成だと感じました。
目玉はメジャーのミュージシャンである奥田民生さん、ROYさん、山村隆太さんに対するインタビューです。Dream Powerジョン・レノン スーパー・ライヴ(休止中)の人脈をいかんなく発揮しています。このインタビュー記事が面白いです。インタビュアーがこれまたジョン・レノン・スーパーライブのベーシストとしておなじみの押葉真吾さんです。ビートルズに詳しいプロミュージシャン、そしてステージで共演したこともある人がインタビュアーなのですから、質問内容が的を射た物が多く、それに対する返答も同業者に対する敬意が感じられるまじめな内容になっています。最後の質問として全員に「あなたにとってビートルズとは」を聞いていますが、普通だったら陳腐になってしまうこの質問もしっかり成立しているのが感心です。他にも各界のビートルズ好き著名人がビートルズの好きな曲を挙げる企画もあり、さすがは歴史の長いザ・ビートルズ・クラブです。
それ以外の記事はビートルズの歴史やビートルズの謎をテンポよくまとめています。全体的にビートルズ初心者に配慮した内容だと感じましたが、各話題にはしっかり情報が網羅されてまとまっており、既に知っていることも改めて整理できてすっきりします。
掲載されている写真の選択や品質は同時期に発売された「ザ・ビートルズ神話」の方が良い気がしましたが、1980年のジョン・レノン追悼集会の写真は目を引きました。ビートルズ来日50周年記念をしめくくるのは自分達だというザ・ビートルズ・クラブの気概を感じる本でした。

2016年12月19日月曜日

ムック『大人のロック! 編 ザ・ビートルズ神話』2016年12月16日発売

ビートルズ研究の大家マーク・ルイソン渾身の大著の日本語版が『ザ・ビートルズ史 誕生』として今年発売されビートルズ研究界隈に旋風を巻き起こしています。この書籍にインスパイアされたムック『大人のロック! 編 ザ・ビートルズ神話』が2016年12月16日に発売されました。

『ザ・ビートルズ史 誕生』は上下巻合わせて1万円以上&1600ページ以上、 Extended Special Edition(通常版よりページ数が多い)の日本語訳では無いことから僕自身はまだ踏み込めていません。同じような方は多いと思います。『大人のロック! 編 ザ・ビートルズ神話』はそんな方にとってインスピレーションを与えてくれそうな書籍です。
本書の前半はマーク・ルイソンのインタビューから始まり、 『ザ・ビートルズ史 誕生』のガイドブックのような内容になっています。その多くは『ザ・ビートルズ史 誕生』をまとめ上げた偉業に賞賛と畏怖をたたえた記事ですが、マーク・ルイソンの名著『ザ・ビートルズ レコーディング・セッションズ』の事実認識に異議を唱える記事があったのが面白かったです。確かにマーク・ルイソンはレコーディングに関する知識や経験は限定的でしょう。
『ザ・ビートルズ史 誕生』が今年発売されたからこその本書ですが、今年と言えば映画『Eight Days A Week』 そしてアルバム『ライブ・アット・ザ・ハリウッド・ボウル』を抜きにして語れません。本書では使用されている音源の分析や関係者による裏話など興味深い記事が目白押しです。映画について多くの人が「当時の構想から変わってしまった」と語っていたのが印象的でした。確かに、この映画がビートルズのライブのレア映像満載と想像していた人がほとんどだと思います。実際はライブ期に注目した伝記物になっていました。
また、今年2016年はビートルズ来日50周年でもあります。「ビートルズと日本」というテーマから編み出した特集は日本人によるビートルズの曲のカバーをまとめたものでした。1960年代から現代に至るまで300組以上のアーティストが紹介されています。

同種のムックに比べてボリュームが少なめ、今年に注目しているにも関わらず10月~11月のリンゴ・スター来日公演の特集が無いなど惜しい点もありますが、2016年を総括するために今年中に出したかったということでしょう。実際ビートルズ来日50周年の年の瀬に今年を振り返り、今後の50年に思いを馳せるきっかけとなりそうです。

追記:
本書にご興味がある方は下記記事もあわせてご覧ください。
ビートルズの新事実続々 史実研究書や新ライブ映画で(NIKKEI STYLE)

2016年11月24日木曜日

レビュー:2枚組DVD「The Beatles: Eight Days A Week – The Touring Years」Deluxe Collector's Edition(輸入盤)

ビートルズの最新映画「The Beatles: Eight Days A Week – The Touring Years」のBlu-ray/DVDは海外で日本より早く11月21日までに発売されています。 日本のアマゾンで2枚組DVDの輸入盤「Eight Days a Week - The Touring Years [DVD] [Import]」(日本版の「スペシャル・エディション」相当)を購入しました。
パッケージ表(未開封)
パッケージ裏
リージョンALLなどの仕様の表示
内ケース。左のポケットにブックレットを収納
内ケース裏
DVDメニュー。安っぽい・・・
DVDは地域によって映像規格やリージョンコードが異なり、それらが一致しないと再生できませんが、この商品はそれぞれNTSC、リージョンALLなので日本で流通している機器で視聴できます。
日本語字幕は収録されていません。英語字幕は収録されているのでそれでなんとか頑張って視聴できるかが購入の分かれ目です。

<仕様>
本編 106分 特典映像 104分
アスペクト比 2.35:1
DVDリージョンALL
ドルビーステレオ/DTS 5.1チャンネル/ドルビー5.1チャンネル ※特典映像の5.1音声はライブ映像についてのみ
字幕 英語(聴覚障害対応)/フランス語/スペイン語(南米向け)/ポルトガル語(ブラジル向け)/ドイツ語/ポーランド語/ルーマニア語/ロシア語
ブックレットの写真はすべて白黒

本編は日本劇場公開版と異なり、日本のシーンが短めで浅井慎平さんも登場しませんが、日本劇場公開版に含まれない映像や音声で構成されます。続くフィリピン公演の写真も日本劇場公開版には無かった気がします。

以下、特典映像のレビューです。輸入盤と日本版のタイトルを併記します。

Words & Music (24 mins)=ビートルズの詞と曲
本編にも登場したハワード・グッドール(作曲家/音楽評論家)をナビゲーターとしてビートルズの楽曲の魅力にレノン・マッカートニー/楽曲提供/ジョージ・ハリスン/楽器演奏/レコーディング技術と言った切り口で迫っています。「楽曲提供」の段でピーター・アッシャーが紹介しているポール歌唱の「World Without Love」デモ音源は、既にネットで公開されていましたが今回ビートルズの公式商品に収録されました。その他シェイ・スタジアムの「I Feel Fine」や日本武道館6月30日公演の「Paperback Writer」の映像も使用されています(それぞれ抜粋)。ビートルズのメンバー全員のインタビューも豊富で、メンバーそれぞれの演奏について語っているのが新鮮でした。
Early Clues To A New Direction (18 mins)=ビートルズがビートルズになるまで
ビートルズ成功の秘密を説明しようとしています。ビートルズは平等な運命共同体であった、女性の心を掴んだ、ユーモア、音楽に対する真摯な姿勢、という4つの切り口で解説しています。その多くに「リバプール出身」を根拠にしているのが印象的でした。すなわちリバプールは港町で女性の力が強かったのでビートルズはフェミニストになった、戦後の港町は経済的にも精神的にも暗くそれを乗り越えようとユーモアを身につけた、、などです。

Liverpool (11 mins)=リヴァプールとビートルズ
デビュー直前直後のビートルズの様子を当時の関係者が語ります。 映画「愛しのフリーダ」で知名度が上がったフリーダ・ケリーも登場しています。ビートルズの初代マネージャーとも言われるアラン・ウィリアムズが「ビートルズを作ったのはリバプールではなくハンブルク」と言っていたのが印象的でした。

The Beatles in Concert (12 mins)=ライヴ映像フル演奏バージョン
「She Loves You」 「Twist & Shout」は本編同様音源を「ライブ・アット・ザ・ハリウッド・ボウル」に
差し替えていました。本編よりフィルムのゴミや揺れが気になりました。
「Can't Buy Me Love」「Help!」は本編同様カラーライズされていました。「You Can't Do That」は本編では発掘されたカラーフィルム映像を最大限使用していましたが、この特典では既存の白黒映像一種類で構成されていました。

Three Beatles’ Fans=3人のビートルズ・ファン
1964年2月のビートルズ初訪米の際にビートルズを肉眼で見た/会った人にインタビューしています。50年前の事を臨場感を持って語ってくれました。語っている本人が当時の映像や写真で登場するのが面白いです。この人たちは他の映像作品で同様に語っているのを見たことがある気がします。

Ronnie Spector and The Beatles=ロニー・スペクター インタビュー
女性歌手グループ「ザ・ロネッツ」のリードシンガー、ロニー・スペクターがビートルズの初訪米前後に彼らに会った際の様子を語っています。ロニー・スペクターのキャラが濃いです。

Shooting A Hard Day’s Night=『ハード・デイズ・ナイト』の舞台裏
映画「A Hard Day's Night」のメイキングというよりは当時どのような位置づけだったかを関係者が振り返っています。監督のリチャード・レスターは当然インタビューで登場します。

The Beatles in Australia=オーストラリア・ツアー 
ビートルズの1964年オーストラリア公演を当時の映像で振り返ります。病欠していたリンゴの復帰シーンや「She Loves You」の演奏シーンが含まれます。何故オーストラリア公演を特別扱いしたか不明ですが、当時のビートルズにとってもとくに熱狂的に受け入れられたからかもしれません。当時の映像を中心にゆったりまとめているのに好感を持ちました。本編もこのような編集方針だったら良かったのにと思います。

Recollections of Shea Stadium=ダニー・ベネット インタビュー
トニー・ベネットの息子であるダニー・ベネットが、ビートルズのシェイ・スタジアム公演の楽屋に忍び込んだエピソードを語っています。シェイ・スタジアム公演の「Ticket To Ride」の演奏シーンや開演前の映像が豊富です。ダニー・ベネットは当時撮影した公演の映像を本編に提供しています。

The Beatles in Japan
「日本版に追加されたシーン」という説明に続いて確かに日本劇場公開版で見た浅井慎平さんが登場する部分が流れます。劇場で見たそのものなのでこのままでは日本版の特典映像がいうところの「長尺版」になりません。日本版のDVD/Blu-rayに収録されるものとは別なのでしょうか?(追記:別でした。日本版の特典映像は日本版本編未収録の浅井慎平さんインタビュー約11分でした)なお、ここでの6月30日公演「Nowhere Man」演奏シーンには他の曲のリンゴの演奏シーンを差し込んでいるようです。

An alternative opening for the film=もう1つのオープニング(マルコム・グラッドウェルによる別オープニング
試しに作ってみたという印象です。最初からこれをオープニングにするつもりは無かったと思います。

全般的に素材の質が悪いのが気になりました。最良の素材を最新の技術で綺麗にする、という発想は無いようです。

2016年11月10日木曜日

初代ポールが亡くなってから50年

2016年11月9日は初代ポール・マッカートニーが亡くなってから50周年です。・・・もちろんこれは都市伝説で、ポールは当代限り。現在も精力的に活動中です。

ポール死亡説は1969年9月頃からアメリカの大学生の間で囁かれ始めました。その後ラジオ番組のかっこうのネタとして取り上げられ多くの人を巻き込む騒動になりました。

説によるとポールは1966年11月9日に交通事故で亡くなり、以降はそっくりさん「William Shears Campbell」に入れ替わったとされます。
左:ポール・マッカートニー 右:William Shears Campbell(?)
1967年初頭にポールが交通事故に巻き込まれたのは事実で、それが噂のきっかけになっているようです。交通事故にあった時期(事実でも噂でも)はビートルズがツアーを止めてからルックスと音楽性をガラッと変えて再登場するまでの充電期間にあたったこと、1969年に噂が再燃した時期はポールがビートルズの実質的なラストアルバム「Abbey Road」のレコーディングを終え(&ビートルズ解散を見据えて?)隠遁していたことも影響していると思います。

一度騒ぎになると皆よってたかってビートルズからのメッセージを深読みしようとします。アルバム「Abbey Road」は葬式の隊列を示している(ポールが裸足=死人)・後ろの車のナンバープレートが「28 IF」(「もし生きていたら28歳」の意?)、「Your Mother Should Know」のプロモーションビデオでポールだけ胸に黒いバラ、「Strawberry Fields Forever」の最後で「"I buried Paul"(僕はポールを埋葬した)」と言っている・・・、さながら大喜利のようです。確かに1967年以降のビートルズは支離滅裂(あるいは単なる思い付き)に見える表現が多くなってくるのでお題には困らないのでしょう。これらのポール死亡説の「証拠」についてはまとめたWebサイト書籍があるのでそちらをご覧ください。
1969年10月14日付The Michigan Daily
ついにはポール本人が「LIFE」誌に登場して健在ぶりをアピールするに至りました。
1969年11月7日付Life Magazine
これにてようやく鎮静化したようですが、同じようなことがSNSが発展した現代で起きたらどのような事態になっていたでしょうか。

その後もことあるごとにこのネタは掘り起こされ、ポール自身も1993年のライブアルバム「Paul is Live」 のジャケットでパロディにしています。車のナンバープレートは「28 IF」ならぬ「51 IS」(「今51歳」)です。
2015年にはリンゴ・スターがポール死亡説をついに認めたとする報道もありました。
Former Beatle Ringo Starr Claims the “Real” Paul McCartney Died in 1966 and Was Replaced by Look-Alike
ポールがそれに反論したとする記事もあります。
Paul McCartney Refutes Ringo Starr’s Allegations that He Died in 1966  
この2つの記事ともジョークのようです(本人たちはそんなこと言っていない)。半世紀たってもニュースになるのですからさすがの影響力です。

ポール本人が語るポール死亡説↓

2016年11月4日金曜日

リンゴ・スター離日

※リンゴ・スター2016年来日関連記事の一覧は→こちら

リンゴ・スターは日本での8公演を終え、2016年11月3日午後に次の公演地韓国へ飛び立ちました。
2016年10月31日ハロウィン当日公演でのリンゴ
東京では追加公演も含めて4日連続の公演をこなしました。

【エンタなう】陽気なリンゴ・スターの貴重な一夜 来日公演で元気いっぱいのパフォーマンス(zakzak)
リンゴ・スター、3年ぶりの来日ツアー! トッド・ラングレン、スティーヴ・ルカサーら豪華布陣の東京公演を速報レポート(RO69)
リンゴ・スター、今日も絶好調! ビートルズやTOTO、サンタナ、トッド、Mr.ミスターなど夢のセットリストが素晴らしい演奏で!@オーチャードホール(RO69)
リンゴ・スター健在ぶり披露 日本ツアー「ラブ&ピース忘れないで!」(神奈川新聞)
リンゴ・スター アンド・ヒズ・オール・スター・バンドの日本公演最終日にマーティ・フリードマンが飛び入り参加(amass)
リンゴ・スター、“ピース&ラヴ”なジャパン・ツアーを写真&映像で振り返る! J・バフェットやM・フリードマンもサプライズ出演(Billboard JAPAN)
バンドこそはすべて!リンゴとオール・スター・バンド最新日本公演!(Re:minder)
Ringo Starr & His All Starr Band Concert Setlists & Tour Dates (setlist.fm)


前回(2013年)の来日が18年ぶりだったことに比べれば今回は3年ぶりなので、メディアでの報道は前回に比べて控えめだったようですが、ファンの熱狂は前回以上でした。前回の来日以降、去年までの毎年のポール・マッカートニー来日、そして今年はビートルズ来日50周年や新作映画公開など、ファンの注目度が上がっていたと思います。

ネットの情報を総合すると今回の日本公演はこんな感じだったようです。
  • 10月31日公演はハロウィン仕様、セットが禍々しく装飾され1曲目はメンバー全員仮装して演奏
  • 10月31日公演の最後にジミー・バフェットが飛び入り参加
  • 11月2日公演の最後にマーティ・フリードマンが飛び入り参加
  • リチャード・ペイジの声のコンディションが悪い日があったようで、担当ボーカル曲がカットされたり「Red House」(ジミ・ヘンドリックスのカバー)に差し替わったりした
  • 前回はライブハウス公演、今回はホール公演ということで前回に比べて演奏がクリアに聴こえた
  • リンゴは常に上機嫌で入り待ち出待ちに対するファンサービスも旺盛
  • リンゴは積極的に客イジりし、サインボードを読み上げたり、コスプレに反応したりしていた
  • リンゴは様々なものを客席に向かって投げた。ときには果物のリンゴ(のおもちゃ)も
  • リンゴのアクションや演奏は前回来日よりダイナミック
  • ツアーメンバーは一人を除いて5年間固定で、結束と円熟味が増している
  • 新入りであるウォーレン・ハムは前任のマーク・リベラにも増して多芸 
  • カセットテープ型モバイルバッテリーチャージャーは連日瞬殺
  • パンフレットは日本語仕様(メンバーのコメントも日本向け) 
  • トッド・ラングレンの目撃証言多数。スティーブ・ルカサーと二人で街に繰り出すことも
リンゴやメンバーも積極的にSNSで世界に向けて日本公演の様子を共有していました。











2016年10月28日金曜日

『ザ・ビートルズ - EIGHT DAYS A WEEK ‐ The Touring Years』 Blu-ray / DVD 2016年12月21日発売


※本作品についての当ブログの記事一覧は→こちら 製品のレビューもあります。

2016年9月に公開された映画『ザ・ビートルズ - EIGHT DAYS A WEEK ‐ The Touring Years』のBlu-rayやDVDの日本版が2016年12月21日に発売されることが発表されました。「コレクターズ・エディション」「スペシャル・エディション」など6形態で販売されます。

[初回限定生産 コレクターズ・エディション(2Blu-ray+特典Blu-ray)]
 詳細はこちら
http://thebeatles-eightdaysaweek.jp/bddvd/index.html


 日本版の本編は日本で劇場公開されたバージョン(日本公演部分が長い)が基準で、最上位の「コレクターズ・エディション」のみ日本以外で公開された「インターナショナル版」を含みます(それだけでディスク1枚)。インターナショナル版の日本公演部分は短いだけでなく編集も異なる(日本公開版には含まれない映像や音声がある)のが悩ましいです。また、「コレクターズ・エディション」にのみ付属するTシャツはBlu-rayとDVDでデザインが異なるという非道ぶりです。
海外の商品には「コレクターズ・エディション」に相当するものが無いので、バージョン違いの本編を収めたディスク1枚、Tシャツ、「詳細な全ツアーリスト(20ページ)」は日本版でのみ入手できることになります。

海外版スペシャル・エディションと比べてみましょう。
AVAILABLE ON DIGITAL DOWNLOAD, BLU-RAY, DVD & 2 DISC SPECIAL EDITION FROM 21ST NOVEMBER
日本版の特典映像にある「ダニー・ベネット インタビュー」が海外版には見当たりません。逆に、海外版にはある「Recollections of Shea Stadium」が日本版には見当たりません。両者は同じもののようです。海外版の「The Beatles in Japan」が日本版の「浅井慎平によるビートルズ回想・長尺版」と同一なのでしょうか(追記:別物でした)。
その他以下が気になります。
  • インターナショナル版に日本語字幕がつくか(日本公開版の日本語字幕は劇場公開時と異なるものが収録されるらしい)→追記:つくらしい
  • 英語字幕がつくか →追記:つく
  • 特典映像「【63年11月20日@マンチェスター】「シー・ラヴズ・ユー」2分23秒、「ツイスト・アンド・シャウト」1分24秒」は映画本編同様、音声を『ライブ・アット・ザ・ハリウッド・ボウル』に差し替えているか →追記:差し替えている
  • 特典映像「【64年6月17日@メルボルン】「ユー・キャント・ドゥ・ザット」2分43秒」映画本編では断片的な8mmフィルムを やりくりしていたがどう1曲分を編集するのか。「ライブ映像フル演奏バージョン」特典の他の3曲は元からカラーもしくはカラーライズなので、この曲もカラーか→追記:既存の白黒映像
  • ブックレットは日本語版か、英語版+英語部分を抽出した日本語訳冊子か→追記:日本語版(ブックレットそのものに日本語を記載)
販売店によってさらなる特典(ポスター、ポストカード等)が付く場合があるようなのでご注意ください。
http://thebeatles-eightdaysaweek.jp/bddvd/present.html

2016年10月25日火曜日

リンゴ・スター来日 報道まとめ

※リンゴ・スター2016年来日関連記事の一覧は→こちら

リンゴ・スターが2016年10月22日夕方、関西国際空港に降り立ちました。2013年以来の来日です。週明けて10月24日には大阪・オリックス劇場にて日本公演初日を迎えました。

日本ではちょうど超絶ドラマーゆるキャラ「にゃんごすたー」が話題になっており、リンゴを迎える準備は万全です。

<報道>
新聞/ネットニュース
リンゴ・スター、日本ツアー発進 単独は3年ぶり(日刊スポーツ)
RINGO STARR And His All Starr Band ジャパンツアー開幕!(ウドー音楽事務所)
リンゴ・スター3年ぶりの来日ツアー開幕、2400人のファンと「イエロー・サブマリン」大合唱(Musicman-NET)
ビートルズの勝ち組はポールでなく…リンゴ・スター! 3年ぶり来日、見せた素晴らしき人生(産経ニュース)

報道での印象的なフレーズ
  •  「リンゴ~」と声を掛けられ「ナニ? ナニ?」とうれしそうに耳をそばだてた。「君の洋服はステキだ」と声を掛け、自分の名前が記されたボードを持つ人に「自分の名前ぐらい知ってるよ」と突っ込むなどして交流を楽しんだ。
  • 「唯一のレノン/マッカートニー/スターキー作曲の曲だよ」と語ると、ビートルズの曲「消えた恋」が演奏された。
  • リンゴはドラムセットに座ると「僕らはリンゴ・スター&ヒズオールスター・バンド。ここにいるみんなが歌う権利があるんだ」と語り、トッド・ラングレン、スティーヴ・ルカサー、リチャード・ペイジ等がそれぞれのヒット曲を熱唱。
  • 「次の曲を知らなかった人がいたら、会場を間違えているよ」と語り「イエロー・サブマリン」を歌うと会場は大合唱。
  • ステージも後半を迎えると、リンゴは赤いジャケットから白ののカジュアルな衣装に着替え登場。
  • 最後はリンゴが「ピース&ラブ! みんな愛してるよ」と絶叫。 
  • 1曲目から大盛り上がりなまま休憩無しの約2時間があっという間に過ぎていきました!  
テレビ MatchboxとBoysの演奏風景を放送
Oha!4 NEWS LIVE    [ 日本テレビ ]
はやドキ!    [ TBS ]
めざましテレビ アクア    [ フジテレビ ]

<セットリスト>
2013年公演で演奏しなかった曲を赤字で示します。
  1. Matchbox
  2. It Don't Come Easy
  3. What Goes On
  4. I Saw the Light
  5. Evil Ways
  6. Rosanna
  7. Kyrie
  8. Bang the Drum All Day
  9. Boys
  10. Don't Pass Me By
  11. Yellow Submarine
  12. Black Magic Woman/Gypsy Queen
  13. You're Sixteen
  14. Back Off Boogaloo
  15. You Are Mine
  16. Africa
  17. Oye como va
  18. I Wanna Be Your Man
  19. Love Is the Answer
  20. Broken Wings
  21. Hold the Line
  22. Photograph
  23. Act Naturally
  24. With a Little Help From My Friends
  25. Give Peace a Chance
<会場の様子>
  • グッズ販売はモバイルバッテリーチャージャーとパンフレットが売切必至。「リンゴスターのリンゴ飴」に刮目 
  • 会場内はスマートフォンでの静止画撮影のみ許可(フラッシュ使用は禁止)
  • リンゴの入場時の写真撮影は禁止
  • リンゴは元気






2016年10月11日火曜日

ジョン・レノン76回目の誕生日 各地の様子

2016年10月9日はジョン・レノン76回目の誕生日でした。ハリウッドのキャピトルレコード前にある Hollywood Walk of Fameやニューヨークのセントラルパーク内にあるStrawberry Fieldsのモニュメントに今年も多くの人が集まりました。
John Lennon Public Birthday Celebration at Hollywood Walk of Fame Star 10/9/2016


SNSでは関係者が誕生日を祝っています。
Sean Ono Lennonさん(@sean_ono_lennon)が投稿した写真 -

オノ・ヨーコは毎年ジョンの誕生日に開催されているイマジン・ピース・タワーの点灯式に出席しました。息子のショーンも一緒です。
ビートルズの新作映画『ザ・ビートルズ~EIGHT DAYS A WEEK-THE TOURING YEARS』が劇場公開中の日本では当日各地で「発声可能」上映会が開催されました。名前の通り通常の映画鑑賞とは異なり静粛にしている必要は無く、歓声を上げたりヤジを飛ばしたり歌ったりしてよいというものです。今回はサイリウムを振ったりコスプレをしても良いらしいです。この種のイベントは『アナと雪の女王』辺りから増えて来た気がします。会場は50年前にタイムスリップしたような熱狂的な様子だったようです。次週の追加開催も告知されています。
『ザ・ビートルズ~EIGHT DAYS A WEEK』発声可能上映回リポート&追加日程が決定

前日の10月8日はフェス「Desert Trip」に出演したポール・マッカートニーが同じく出演者であるニール・ヤングと共演し「A Day in the Life」と「Give Peace a Chance」(ジョンのソロ作品)を演奏しました。これは翌日のジョンの誕生日を意識してのことでしょう。

さらに前日の10月7日に同フェスに出演したローリング・ストーンズはジョン作の「Come Together」を初披露しています。これもジョンの誕生日を意識したのかもしれません。

これを受けて(MCでも触れています)ポールは「I Wanna Be Your Man」を演奏しました。

ビートルズバージョンではリンゴ・スターが歌っている同曲ですが、元々ローリング・ストーンズに提供されたものです。
ポールはニール・ヤングともう1曲「Why Don't We Do It In The Road」を共演しています。
この曲はビートルズ時代も含め、ポールはライブで演奏したことが無い曲でした。ローリング・ストーンズの「Street Fighting Man」へのアンサーソングとして作られたという説がありますが、今回初披露となったのはそれを裏付けるものかもしれません。

なお、ポールはこの日いつも通りジョージ・ハリスン作の「Something」を演奏していているので1日でビートルズ全員のボーカル曲を演奏したことになります。同曲ではウクレレのチューニングを気にして歌い直す珍しい一幕がありました。こういった場合の常套句として「ライブ演奏している証拠」とポールは言います。

2016年10月9日日曜日

映画『ザ・ビートルズ~EIGHT DAYS A WEEK ‐ The Touring Years』出演者まとめ

※本作品についての当ブログの記事一覧は→こちら

映画『ザ・ビートルズ~EIGHT DAYS A WEEK』には当時のビートルズに直接関わっていなかった人が多く登場し、ビートルズについて語っています。その人の素性がわからないと発言内容が頭に入ってこないため、彼らとビートルズの関係を調べてみました。

リチャード・カーティス
脚本家として有名(代表作『Mr.ビーン』『ノッティングヒルの恋人』『ブリジット・ジョーンズの日記』)。 ニュージーランド生まれで現在はイギリスを拠点として活躍しているが、幼少期をスウェーデンで過ごしており、そこでビートルズを知った。 自身が監督を務めた映画『パイレーツ・ロック』はビートルズに影響を受けていることを明かしている。

エディー・イザード
イギリスのコメディアン、俳優。『オーシャンズ12』『オーシャンズ13』などの映画に出演。ビートルズの楽曲に由来するミュージカル映画『アクロス・ザ・ユニバース』では「ミスター・カイト」を演じた。

1999年4月に開催されたリンダ・マッカートニー追悼コンサート「Concert for Linda 」では司会を務めた


ウーピー・ゴールドバーグ
ニューヨーク出身の女優。代表作は『ゴースト/ニューヨークの幻』『天使にラブ・ソングを…』。ビートルズのシェイ・スタジアム公演に参加したことを本作で語っている。


エルヴィス・コステロ
イギリスのミュージシャン。幼少期よりビートルズの影響を受ける。1980年代後半にポール・マッカートニーと共作活動。ポール・マッカートニーにビートルズ時代のバイオリンベースの再使用を勧めたのは彼であると言われている。

前述の「Concert for Linda 」でポールとデュエット。

マルコム・グラッドウェル
イギリス出身のビジネス書作家。世界的大ベストセラー『天才! 成功する人々の法則』において、どんな才能や技量も、一万時間練習を続ければ“本物”になる「一万時間の法則」をかかげ、ハンブルグ時代のビートルズの過酷なライブ活動を例示。


シガニー・ウィーバー
アメリカの女優。『エイリアン』シリーズで有名。ビートルズ訪米時はジョン・レノンのファンで、ハリウッド・ボウル公演の映像に映り込んでいる。

キティ・オリバー
アメリカの人種・民俗学博士。当時のアメリカの人種差別の証人として今作に出演。今作で象徴的に描かれているジャクソンビル公演に参加。



ハワード・グッドール
イギリスの作曲家。前述のリチャード・カーティスとともにMr.ビーンシリーズに重要な役割を果たした。クラシック音楽を含めた音楽史の研究家としても知られており、事あるごとにビートルズの歴史的重要性を語っている。

ジョン・サベージ
イギリスの音楽ジャーナリスト。セックス・ピストルズやパンク・ロックに関する著書で有名。2009年に『Beatles to Bowie: The 60s Exposed』を上梓。 音楽雑誌「MOJO」などにビートルズ作品のレビューを数多く寄稿。


2016年9月29日木曜日

『MUSIC LIFE ザ・ビートルズ ライブの時代』2016年9月28日発売

ビートルズのライブ活動の歴史に注目した書籍『MUSIC LIFE ザ・ビートルズ ライブの時代』 (SHINKO MUSIC MOOK)が2016年9月28日に発売されました。

MUSIC LIFE ザ・ビートルズ ライブの時代<シンコー・ミュージック・ムック>
「ライブの時代」という題名からもわかるように2016年9月に劇場公開された映画『ザ・ビートルズ EIGHT DAYS A WEEK – THE TOURING YEARS』にインスパイアされた書籍です。

2012年に発売された書籍『ザ・ビートルズ 全パフォーマンス徹底解剖』(当ブログの記事は→こちら)のようなガチガチの資料集を想像していましたが異なりました。2016年9月発売/公開のライブアルバムや映画を研究する記載もほとんどありません。
書籍前半のカラー50ページを費やしてビートルズのライブ活動の歴史をつづった「THE BEATLES LIVE ERA 1956-1966」が圧巻です。ジョン・レノンとポール・マッカートニーが出会った日からビートルズとしてのライブ活動を止める日までを「ライブ」という切り口で描いています。ビートルズ研究の大家マーク・ルイソンによる最新研究本「The Beatles - All These Years」(日本語版『ザ・ビートルズ史 誕生』が2016年11月発売予定)の内容を踏まえた斬新で克明な記述が真に迫ります。ライブ活動に絞っているため、ビートルズ成功の軌跡が連続性と臨場感を持って感じられます。この点においては映画『ザ・ビートルズ EIGHT DAYS A WEEK – THE TOURING YEARS』を超えていると感じました。カラーページなので、ビートルズ最初期でもカラー写真が優先的に掲載されています。

書籍の後半は白黒ページで様々な研究成果が発表されています。記者会見での発言、セットリスト、ステージ衣装、ライブ共演者、楽器・機材、とライブ関連で思いつく限りの着眼点を多く網羅しています。とくにセットリストはビートルズになる前のものから可能な限り列挙しており、当時のライブを想像できて楽しめます。 一方、ビジュアルが大事な衣装や楽器・機材の記事に写真の掲載が無いのが残念です。前半の特集にエネルギーを集約させたというところでしょうか。
今回はさらに「ザ・ビートルズ U.S.ツアー1966」(オール・カラー 36p)という小冊子が折り込まれています。1966年8月のビートルズ最後のツアーに同行したカメラマン長谷部宏氏の撮影による写真集です。付録という扱いですが、こちらの方がメインなのではないかというくらい充実しています。

本書のカラーページを一気に読んで下地を作ってから映画を見に行き、帰って来てから白黒ページを少しずつ読み進めるという味わい方をお勧めします。よりビートルズのライブを現場で見たような気分になれると思います。

2016年9月25日日曜日

映画『ザ・ビートルズ~EIGHT DAYS A WEEK ‐ The Touring Years』使用楽曲まとめ

※本作品についての当ブログの記事一覧は→こちら

2016年9月22日から日本でも公開されたビートルズの新作映画『ザ・ビートルズ~EIGHT DAYS A WEEK ‐ The Touring Years』劇中の挿入歌のうちビートルズの楽曲についてまとめました。記憶とメモを頼りに独自分析した結果なので間違いもあると思いますが、まずは共有します。

要点
  • 別の場所で収録された映像と音声を組み合わせる場合がある(映画冒頭のABCシネマなど)
  • ライブアルバム『ライブ・アット・ザ・ハリウッド・ボウル』の音源がハリウッド・ボウル公演以外の箇所にも多数使用されている。このアルバムは映画のサウンドトラックとして制作されたことの裏付け
  • ビートルズ日本公演の音源が日本公演以外の箇所にも使用されている。しかし何故か当時テレビ放送がお蔵入りになった1966年6月30日公演のもの
  • 半音下げチューニングで演奏された曲はデジタル編集で通常チューニング相当に上げられている(エド・サリヴァン・ショー初出演時、ワシントンDC公演、日本武道館公演初日)
  • ライブ音源以外に公式音源(公式アルバムやシングルに収録)も使用されているが、ほぼ全てリミックスされている。ボーカルをセンターに配置したりボーカルのダブルトラックをやめるなど統一的な方針が感じられる(2015年『ザ・ビートルズ1』と同じミックスかは未検証)
  • アウトテイク音源も多用されているが、どの程度レアか不明。公式音源とミックスさせる演出が多い。 
以下、出現順に列挙します。特異な箇所は赤字にしてあります。
曲名 種別 演奏映像 音源 備考
She Loves You ライブ 1963.11.20 ABCシネマ 『ライブ・アット・ザ・ハリウッド・ボウル』 本来の音を差し替え
Please Please Me 公式 1963.10.30 "DROP IN"他 リミックス ボーカルをセンターに
Twist and Shout ライブ 1963.11.20 ABCシネマ 『ライブ・アット・ザ・ハリウッド・ボウル』 本来の音を差し替え
I Want To Hod Your Hand 公式 1964年パリ公演? リミックス
All My Loving ライブ 1964.2.9 エド・サリヴァン・ショー 同左 本来の音を半音上げ
Some Other Guy ライブ 1962.8.22 キャヴァン・クラブ 同左
I Saw Her Standing There ライブ 1964.2.11 ワシントンDC公演 同左 本来の音を半音上げ
Hold Me Tight アウトテイク アウトテイク カラオケと歌入りを交えて
I'll Cry Instead 公式 リミックス ボーカルがシングルトラック等
Can't Buy Me Love ライブ 1964.4.26 NMEミュージックアワード 同左
You Can't Do That ライブ 1964.6.17 メルボルン公演 同左
A Hard Day's Night 公式 リミックス
Roll Over Beethoven ライブ 1964.7.28 ストックホルム公演 同左
A Hard Day's Night ライブ 『ライブ・アット・ザ・ハリウッド・ボウル』
Boys ライブ 1964.8.23 ハリウッド・ボウル公演 他 『ライブ・アット・ザ・ハリウッド・ボウル』
Things We Said Today ライブ 『ライブ・アット・ザ・ハリウッド・ボウル』 写真はジャクソンビル公演だが
IF I Fell ラジオ BBCラジオ「From Us To You」1964.7.17
I Feel Fine アウトテイク→公式 リミックス
Eight Days a Week アウトテイク アウトテイク
I'm a Loser 公式→アウトテイク 1964.10 ABCテレビ『Shindig』リハーサル リミックス アウトテイクは失敗した以降だけ?
Eight Days a Week 公式 リミックス
I Need You 公式 映画「Help!」(メイキング映像含む) リミックス ボーカルがシングルトラック等
It's Only Love 公式 リミックス
Ticket To Ride 公式 リミックス
Help! ライブ 1965.8.1テレビ『Blackpool Night Out』 同左
Everybody's Trying To Be My Baby ライブ 1965年パリ公演 他 1965年パリ公演
Dizzy Miss Lizzy ライブ 1965.8.15シェイ・スタジアム公演 同左(オーバーダビングあり?)
Day Tripper ライブ 1965.12.10 ロンドン公演 1966.6.30 日本武道館公演 本来の音を半音上げ
Girl アウトテイク→公式 リミックス アウトテイクは「テイク1」の声だけ?ボーカルをセンターに
The Word 公式 リミックス ボーカルをセンターに
Norwegian Wood 公式 リミックス ボーカルをセンターに
Love You To 公式 イントロのみ
Think for Yourself 公式 リミックス ボーカルをセンターに
I'm Only Sleeping アウトテイク アウトテイク
Tomorrow Never Knows アウトテイク→公式 リミックス
Nowhere Man ライブ 1966.6.30 日本武道館公演 同左 本来の音を半音上げ
Good Day Sunshine 公式 リミックス
She's a Woman ライブ 1966.6.30 日本武道館公演 本来の音を半音上げ
Day Tripper ライブ 1966.6.30 日本武道館公演 本来の音を半音上げ
Strawberry Fields Forever アウトテイク アウトテイク
Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band 公式→アウトテイク リミックス 最後の一節ボーカル差し替え
Lucy in the Sky with Diamonds アウトテイク→公式 リミックス
A Day in the Life アウトテイク→公式 リミックス 最初の一節で公式音源に切り替わる
各種 公式 1968年~1970年アルバム収録曲を断片的に
Don't Let Me Down ライブ 1969.1.30 ルーフトップコンサート 同左
I've Got a Feeling ライブ 1969.1.30 ルーフトップコンサート 同左
Eight Days a Week 公式 リミックス フェードインしない