2012年11月16日、大阪のオリックス劇場で初日を迎えた「レイン~ビートルズに捧ぐ~」(RAIN – A Tribute to The Beatles)日本公演に行ってきました。

当日朝のフジテレビ系「めざましテレビ」で紹介されたようです。前日はサポーターに就任したサンプラザ中野くんが会見を行っています。

大阪初日を前に応援サポーターのサンプラザ中野くんがビートルズの思いを激白!?
http://kansai.pia.co.jp/news/music/2012-11/1211-s011.html





当日の様子がニュースサイトで報じられていました。
http://news.mynavi.jp/c_cobs/news/trendnews/2012/11/post-439.html

会場の様子

会場で当日券販売も行われているので完売とはいかなかったようですが、席は9割以上埋まっていたようです、男女比は6:4に見えました。20代と思われる人も多かったです。手拍子はもちろん、ところどころ立ち上がったり一緒に歌ったりと皆楽しんでいました。演奏者に促されたとはいえほとんどの人が立ち上がるのは少し意外でした。音量が小さめで歌が良く聞こえたので誰にとっても快適だったと思います。ベースはもう少し音量が大きいほうが良かったですが。

演奏内容

今回の公演メンバーは以下です。
  • Steve Landes(スティーヴ・ランデス):ジョン
  • Ian B. Garcia(イアン・ビー・ガルシア):ポール ※正式なカタカナ表記は不明
  • Jimmy Pou(ジミー・ポウ):ジョージ
  • Chris Mcburney(クリス・マクバーニー):リンゴ ※正式なカタカナ表記は不明
  • Mark Beyer(マーク・ベイヤー):キーボードなど
ポール役はこれまでメディアに先頭で登場していたJoey Curatolo(ジョーイ・キュラトロ)でも、Fab FourのArdy Sarraf(アーディ・サーラフ)でもありませんでした。英語の公式サイト(http://www.raintribute.com/the-band/)を見るとSteve Landes以外は2軍扱いにも見えます。(2012年11月18日追記:日本公演はポール役のみダブルキャストだそうです)
Steve Landes(ジョン)はそつが無い印象です。ボーカルにはもう少し太さが欲しいですが、特に他は欠点が見当たりません。ギターも流暢でした。Ian B. Garcia(ポール)は歌に力強さやセクシーさがあって良いのですが音程が怪しいところもありました。ベースのコピー度は想像より高かったですが、ミスも多いようでした。Jimmy Pou(ジョージ)は業界の大ベテランだけあっておいしいところは網羅していました。演奏者として最も評価したいのはChris Mcburney(リンゴ)です。他のメンバーがどうしても予定調和的な演奏になってしまいがちなところ、彼はリンゴっぽく叩くことを楽しんでいるようでした。タムに毛布をかけたり、ハイハットの逆再生音をギザギザのついたスティック(のように見えました)で再現しようとしたりこだわりが感じられました。

ベースギターはHofner 500/1(おそらくV63)×2(ピックガードあり/なし)、Rickenbacker 4003(サイケデリックペイント)でした。海外のプロのコピーバンドにしてはだいぶ再現できている方だと思います。ギターも有名なものは仕様も含め網羅されているようでした。Fender Bass VI(6弦ベース)を使用しているのには感心しました。

全体的な感想としては、映像や照明にも凝っており(映像にはビートルズ本人は出ず、レインのキャストが演じている)緩急つけたステージはショーとして充分成立していると思いました。
会場では物販もありました。プログラム(1000円)、CD(1800円)、Tシャツ2種×4サイズ(2500円)に加え、リンゴ・スターの大阪公演のチケットも販売していました。このチケットはまだ一般販売前ですので実はこれはすごいことかもしれません。

日本のビートルズコピーバンドとの比較

日本のビートルズコピーバンドとの違いはやはり歌だと思います。発音、声量、声の響きは日本人に不利だと思いました。ただ、レインの歌詞の発音には違和感を感じるところがありました。ネイティブなので英語の発音としては問題無いのでしょうが、ちょっとしたところがビートルズとは違っていました。MCはかなりリバプール訛りを意識していたようでしたが。
また、レインは5人めの存在も大きいです。キーボードやパーカッションを神出鬼没に補い、テンポの速いソロも難なく弾きこなしていました。キーボードとアレンジの両方の技術を持った人が専任でビートルズコピーバンドにいるということはほとんど無いので(たいていピアニストどまり)、実はこの裏方の存在こそがレインの強みかもしれません。
一方、楽器の再現性やコピー度がレインより高いバンドは日本に多くいると思います。

ネタバレ

以下、完全ネタバレのセットリスト(演奏曲目)です。曲はところどころカット(省略)していました。

2012年11月18日追記:11月18日昼の公演も同じセットリストだったようです。11/17の公演を見た方、セットリストが同じだったか、ポール役はIanとRobertのどちらだったか、この記事へのコメントで教えていただければ幸いです。

18:15 開場 ステージ両脇のモニターにビートルズのトリビアクイズ(日本語)が表示される
19:07暗転 ロックンロールの誕生からビートルズ訪米までをまとめた映像を放映(以降、各部の先頭は当時の時代を象徴した映像が流れる)

第一部 Ed Sullivan Show

She Loves You(3番カット)
Please Please Me
(MC)
I Want To Hold Your Hand
(映像投影&セットチェンジ)
A Hard Day's Night
(日本語MC)
I'm Happy Just To Dance With You
(MC)
Yesterday

第二部 Shea Stadium

Help!
Day Tripper (2番カット)
Twist & Shout

第三部 Sgt. Pepper's

Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band
With A Little Help From My Friends(2回目のサビ以降カット)
Eleanor Rigby
Lucy In The Sky With Diamond(ポール役がベースを間違えてメロメロになる)
(MC)
When I'm Sixty Four(イントロが長い)
Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band (Reprise)
A Day In The Life(オーケストラ上昇フレーズは6小節短い)

19:57 20分休憩 ステージ両脇のモニターにビートルズのトリビアクイズ(英語)が表示される

第四部 Flower Power

All You Need Is Love(3番カット)
Magical Mystery Tour(ポール役が出だしの掛け声で拍を見失う。間奏から次の曲へ繋げる)
Strawberry fields Forever
(Mother Nature's Sonをアレンジしたピアノソロ)
Blackbird(ここから椅子に座ってアコースティックセットになる)
Two Of Us
(MC)
In My Life(ポール役がベースの音を出すスイッチを踏み忘れる)
(MC)
Here Comes The Sun
While My Guitar Gently Weeps(「Love」のストリングス入りバージョンで始まり途中から通常バージョンに。ジョージ役がギターの音を出すスイッチを踏み忘れる)

第五部 Abbey Road

Come Together(2番カット)
Get Back
Revolution(2番カット)
The End (ドラムソロから。ギターソロは3人分を一人で弾く)

アンコール

Give Peace A Chance(短縮バージョン) ※ジョン・レノンのソロ曲
Let It Be(3番カット)
Hey Jude (2番カット。リフレインは女性→男性などアカペラで歌わせる)

21:12 終演