2019年10月23日水曜日

レポート:映画『イエスタデイ』公開初日(とくに日本語字幕)

一部で「異世界転生もの」「なろう系」「『僕はビートルズ』のパクリ」という声もある映画『イエスタデイ』を日本公開初日の2019年10月11日に観に行きました。
台風の影響で雨にけぶる看板

都内で19時台の回に行ったのですが、翌日に台風19号の上陸を控えていたせいか3割ぐらいの客の入りでした。僕は事前に海外版Blu-ray/DVDを観ていたので映画館ならではの迫力と日本語字幕に注目して鑑賞しました。内容のレビュー(ネタバレなし/中ネタバレあり/大ネタバレあり)は別の投稿をご覧ください→ こちら この投稿のネタバレ度は「小」です。

まず、やはり演奏シーンの迫力はすばらしかったです。音響にこだわった施設での上映もあるようですので要注目です(例:シネマシティ極上音響上映爆音映画祭 in ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場』)。
ビートルズの曲はタイトルも歌詞も英語、本作の言語も英語ということでビートルズ要素を自然に盛り込むことができますが、その点をどのように日本語訳するか興味津々でした。なお、映画の字幕は日本版トレイラーとは別に制作されたようで一部異なるところがありました。
直接的に曲のタイトルとして登場する場合は原題のままカタカナで表現していましたが、セリフに登場するビートルズの曲名や歌詞は日本語訳されていたので、それが引用されたものだとはわからない人もいると思いました。引用部分に「」(カッコ)でもつければ知らない人もなんとなくビートルズから引用したんだろうな、というのは伝わったと思うのですがそれもしていません。あまりにも伝わらないことを恐れたのか、元のセリフには無い「(これはビートルズの)曲のタイトルじゃないか」などという言葉を意訳している部分もありました。この辺をくどくど説明しないというポリシーは貫かれていて、結果として実際は口に出している固有名詞がまったく日本語字幕には登場しないというところが多々ありました。固有名詞を出してもわからない人にはわからないままなので、鑑賞の敷居を下げるためにそうしたのかもしれません。この投稿の冒頭に書いた指摘のような、SFファンタジー要素やビートルズ要素をあげつらうのは的外れであくまで気軽に楽しめるラブコメディですよ、という配給側の主張があるような気がします。
演奏シーンの歌詞も日本語に訳されています。細かく検証していませんが、おそらくビートルズの訳詞として公式に発表されているものとは無関係に訳しなおしていると思います。つまりは映画で登場した際のシチュエーションに沿って訳していると考えられ、歌詞の内容が芯に迫り改めて感動した人も多いようです。
 英語版を観ていてよくわからなかった概念が「column」でした。ヒロインのエリーならびに脚本家がこだわっているようで度々登場していました。これを日本語字幕では「枠」と訳していました。「21世紀枠」「芸人枠」などのの「枠」(役割、立ち位置)と同じですね。エリーは主人公のジャックが紡ぎ出すラブソングが自分について歌っていない(自分がその枠にいない)ことを敏感に察知してだんだん二人の距離が離れていくことになります。それもそのはず、他人(レノン=マッカートニー)の曲なんですから。そのたびごとにジャックはエリーに真相を話そうとするのですが、邪魔が入ってなかなか伝えられません。そのやり取りが英語版を観た時は1回しかわからなかったのですが、日本語字幕で実際はもっとあったことに気づきました。なお、脚本では「column」の他に「complicated」(込み入った)という言葉も印象的に登場しており、この言葉にもこだわったのかなと想像しています。
ジャックの相棒ロッキーはキャラ的にスラングが多いので英語版を観てもよくわかりませんでしたが、まあ、想像通りの下品で空気を読まない内容でした(そういうキャラ)。
マネージャーのデボラは何となく辛辣なことを言っているんだろうなと思いましたが、日本語字幕でここまでこき下ろしていたのかとびっくりしました。それでもジャックの才能に敬意を持って売り出そうとしてくれていたので、根は真面目な人なのだと思いました。例えば、ジャックを作曲家の枠に押し込めて他のアーティストに歌わせることもできたはずです。
 登場人物がみんないい人なので、全体的にあまり難しくならないよう、ラブストーリーに重点を置いて訳していると感じました。その分説明不足になっているところもあり、とくに終盤は事前の宣伝文句と矛盾する部分があって困惑している人も多いようです(※ネット調べ)。そこは意訳で補足するべきと思いました。

甲虫楽団からライブのお知らせ

『イエスタデイ』でビートルズの楽曲に興味を持った方、ライブで体感するのはいかがですか?
祝ビートルズのアルバム『Abbey Road』リリース50周年!

我々「甲虫楽団」は、10月5日に同作全曲通しライブを行いました。
お客様約90名!満員御礼でメンバー一同感謝しております!!

まだまだ至らない点が多々ありましたが、一度では終われない!終わりたくない!
2019年最後は、久しぶりの横浜、ゆず所縁の伊勢佐木町にて、
アビーロードアンコールライブをもって締めたいと思います!
時期的にあのクリスマスソングも入れようかなー、、、と思ってます。
みなさまぜひまたお越しくださいませ!

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Abbey Roadリリース50周年記念アンコールライブ(イエサブもやるよ)

日時:2019年12月15日(日)18時45分開場 19:15開演 21:15終演予定
場所:横浜伊勢佐木町「Cross Street(クロスストリート)」
   JR関内駅北口から徒歩12分、京急日ノ出町または黄金町より徒歩7分
http://www.isezakicho.or.jp/~ueda/cs/
料金:2000円
※飲食物の販売はありません。お持ち込みは自由ですが、スナック類などカスの落ち易い食べ物はご遠慮ください。ゴミは各自お持ち帰りいただけますよう、ご協力お願いいたします。
※前売料金/学生料金はありません。
※ご予約は受け付けておりません。
※全席自由席です。50席ご用意しています。それを超えた場合はお立見になります。椅子や座布団を持ち込んでお座りいただくこともできます。
※甲虫楽団サポータプログラム「甲虫拡団」にご登録いただくと本来の開場時間より前にご入場いただけます。
 甲虫拡団については→こちら 
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