今回の内容をかいつまむと
- 映画用に依頼されて作った曲にもかかわらず「君の助けが必要」というその後のロックの主要なテーマの一つとなった詞を作り出した
- バンドで演奏してこそ映える曲を演奏し、メンバー全員に見せ場があるというバンド形態のお手本を示した(それまではソロアーティストやコーラスグループしか存在しなかった)
- 緩急織り交ぜバンドアレンジとしてできること全てを詰め込んだ初期の集大成
- ロックンロールやブルースに特徴的なコードや同音を続けるメロディという一面とオールディーズポップスの雰囲気という一面を切り替えたり融合させるところが初期ビートルズ(とくにジョン)の特徴
- ビートルズは自作自演でオリジナリティのあるプロっぽく無いサウンドをよってたかって演奏するというロックの雛形を作り上げ、やることをやりつくして突然止めたため誰も後継者になれない
Keyboard Magazineセミナー「ビートルズの作曲法」
http://port.rittor-music.co.jp/keyboard/magazine/24846.php
一連のセミナーの内容が書籍「ビートルズの作曲法」として2012年11月16日に発売されます。セミナーで取り上げた「ヘイ・ジュード」「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」「イエスタデイ」「ヘルプ」に加え、セミナー未登場のジョージ作「ヒア・カムズ・ザ・サン」も題材にしています。こういった分析本にしては珍しく楽譜や歌詞が掲載されています。発売記念イベント(トークショー等)を計画中とのことです。
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