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2016年11月24日木曜日

レビュー:2枚組DVD「The Beatles: Eight Days A Week – The Touring Years」Deluxe Collector's Edition(輸入盤)

ビートルズの最新映画「The Beatles: Eight Days A Week – The Touring Years」のBlu-ray/DVDは海外で日本より早く11月21日までに発売されています。 日本のアマゾンで2枚組DVDの輸入盤「Eight Days a Week - The Touring Years [DVD] [Import]」(日本版の「スペシャル・エディション」相当)を購入しました。
パッケージ表(未開封)
パッケージ裏
リージョンALLなどの仕様の表示
内ケース。左のポケットにブックレットを収納
内ケース裏
DVDメニュー。安っぽい・・・
DVDは地域によって映像規格やリージョンコードが異なり、それらが一致しないと再生できませんが、この商品はそれぞれNTSC、リージョンALLなので日本で流通している機器で視聴できます。
日本語字幕は収録されていません。英語字幕は収録されているのでそれでなんとか頑張って視聴できるかが購入の分かれ目です。

<仕様>
本編 106分 特典映像 104分
アスペクト比 2.35:1
DVDリージョンALL
ドルビーステレオ/DTS 5.1チャンネル/ドルビー5.1チャンネル ※特典映像の5.1音声はライブ映像についてのみ
字幕 英語(聴覚障害対応)/フランス語/スペイン語(南米向け)/ポルトガル語(ブラジル向け)/ドイツ語/ポーランド語/ルーマニア語/ロシア語
ブックレットの写真はすべて白黒

本編は日本劇場公開版と異なり、日本のシーンが短めで浅井慎平さんも登場しませんが、日本劇場公開版に含まれない映像や音声で構成されます。続くフィリピン公演の写真も日本劇場公開版には無かった気がします。

以下、特典映像のレビューです。輸入盤と日本版のタイトルを併記します。

Words & Music (24 mins)=ビートルズの詞と曲
本編にも登場したハワード・グッドール(作曲家/音楽評論家)をナビゲーターとしてビートルズの楽曲の魅力にレノン・マッカートニー/楽曲提供/ジョージ・ハリスン/楽器演奏/レコーディング技術と言った切り口で迫っています。「楽曲提供」の段でピーター・アッシャーが紹介しているポール歌唱の「World Without Love」デモ音源は、既にネットで公開されていましたが今回ビートルズの公式商品に収録されました。その他シェイ・スタジアムの「I Feel Fine」や日本武道館6月30日公演の「Paperback Writer」の映像も使用されています(それぞれ抜粋)。ビートルズのメンバー全員のインタビューも豊富で、メンバーそれぞれの演奏について語っているのが新鮮でした。
Early Clues To A New Direction (18 mins)=ビートルズがビートルズになるまで
ビートルズ成功の秘密を説明しようとしています。ビートルズは平等な運命共同体であった、女性の心を掴んだ、ユーモア、音楽に対する真摯な姿勢、という4つの切り口で解説しています。その多くに「リバプール出身」を根拠にしているのが印象的でした。すなわちリバプールは港町で女性の力が強かったのでビートルズはフェミニストになった、戦後の港町は経済的にも精神的にも暗くそれを乗り越えようとユーモアを身につけた、、などです。

Liverpool (11 mins)=リヴァプールとビートルズ
デビュー直前直後のビートルズの様子を当時の関係者が語ります。 映画「愛しのフリーダ」で知名度が上がったフリーダ・ケリーも登場しています。ビートルズの初代マネージャーとも言われるアラン・ウィリアムズが「ビートルズを作ったのはリバプールではなくハンブルク」と言っていたのが印象的でした。

The Beatles in Concert (12 mins)=ライヴ映像フル演奏バージョン
「She Loves You」 「Twist & Shout」は本編同様音源を「ライブ・アット・ザ・ハリウッド・ボウル」に
差し替えていました。本編よりフィルムのゴミや揺れが気になりました。
「Can't Buy Me Love」「Help!」は本編同様カラーライズされていました。「You Can't Do That」は本編では発掘されたカラーフィルム映像を最大限使用していましたが、この特典では既存の白黒映像一種類で構成されていました。

Three Beatles’ Fans=3人のビートルズ・ファン
1964年2月のビートルズ初訪米の際にビートルズを肉眼で見た/会った人にインタビューしています。50年前の事を臨場感を持って語ってくれました。語っている本人が当時の映像や写真で登場するのが面白いです。この人たちは他の映像作品で同様に語っているのを見たことがある気がします。

Ronnie Spector and The Beatles=ロニー・スペクター インタビュー
女性歌手グループ「ザ・ロネッツ」のリードシンガー、ロニー・スペクターがビートルズの初訪米前後に彼らに会った際の様子を語っています。ロニー・スペクターのキャラが濃いです。

Shooting A Hard Day’s Night=『ハード・デイズ・ナイト』の舞台裏
映画「A Hard Day's Night」のメイキングというよりは当時どのような位置づけだったかを関係者が振り返っています。監督のリチャード・レスターは当然インタビューで登場します。

The Beatles in Australia=オーストラリア・ツアー 
ビートルズの1964年オーストラリア公演を当時の映像で振り返ります。病欠していたリンゴの復帰シーンや「She Loves You」の演奏シーンが含まれます。何故オーストラリア公演を特別扱いしたか不明ですが、当時のビートルズにとってもとくに熱狂的に受け入れられたからかもしれません。当時の映像を中心にゆったりまとめているのに好感を持ちました。本編もこのような編集方針だったら良かったのにと思います。

Recollections of Shea Stadium=ダニー・ベネット インタビュー
トニー・ベネットの息子であるダニー・ベネットが、ビートルズのシェイ・スタジアム公演の楽屋に忍び込んだエピソードを語っています。シェイ・スタジアム公演の「Ticket To Ride」の演奏シーンや開演前の映像が豊富です。ダニー・ベネットは当時撮影した公演の映像を本編に提供しています。

The Beatles in Japan=浅井慎平によるビートルズ回想・長尺版(??)
「日本版に追加されたシーン」という説明に続いて確かに日本劇場公開版で見た浅井慎平さんが登場する部分が流れます。劇場で見たそのものなのでこのままでは「長尺版」になりません。日本版のDVD/Blu-rayに収録されるものとは別なのでしょうか?なお、ここでの6月30日公演「Nowhere Man」演奏シーンには他の曲のリンゴの演奏シーンを差し込んでいるようです。

An alternative opening for the film=もう1つのオープニング(マルコム・グラッドウェルによる別オープニング
試しに作ってみたという印象です。最初からこれをオープニングにするつもりは無かったと思います。

全般的に素材の質が悪いのが気になりました。最良の素材を最新の技術で綺麗にする、という発想は無いようです。