2017年3月26日日曜日

The Fab Faux ビートルズのアルバム『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』全曲演奏

ビートルズのアルバム『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』は今年で発売50周年を迎えます。ビートルズの最高傑作と称されることの多い本作だけに今年は国内外で様々なイベントや商品が企画されています(近日中に別記事で整理します)。
50周年記念イベントとしてまずまっさきに思いつくのはアルバムの曲順通り全曲を演奏するライブです。ビートルズがライブ活動から離れた後、当時のスタジオ技術とアイデアの粋を凝縮して制作されただけにそれをどうやってライブで再現するかに挑戦しがいがあります。
我々甲虫楽団も今年7月15日に東京・赤坂グラフィティにて同アルバム全曲演奏ライブを行ないます。詳細は順次甲虫楽団公式サイトでお知らせします。みなさまのご来場をお待ちしております。

海外でも同主旨のライブが多く企画されています。3月18日にアメリカ・ニュージャージー州モントクレアのウェルモントシアターでThe Fab Fauxが『Sgt. Pepper 50th Anniversary Celebration』と題したコンサートを開催しました。
The Fab Fauxはニューヨークを拠点とする一線級のプロミュージシャンによるビートルズトリビュートバンドです。ビートルズ好きが高じて半ば趣味でやっていると考えるとわかりやすいです。トリビュートバンドという言葉から想像されるような役割分担や外見のコピーはせず音の忠実再現を重視するコンセプトは我々甲虫楽団と同じで、勝手にライバル視させてもらっています。
ドラムとフロントの4人がThe Fab Faux
 さてさてどんな感じになっているでしょうか・・・。以下で全曲ご覧いただけます。












感想まとめ
  • バイオリン&チェロ("The Crème Tangerine Strings")、ホーンセクション("The Hogshead Horns")を従えていてうらやましい。その他、クラリネット、シタール、バスハーモニカ、ハープ(竪琴)まで登場しているのはさすがプロ。
  • タブラは演奏できないのかボンゴとシンセパッドで代用している(これは甲虫楽団も同じ)
  • サンプラーを多用している(甲虫楽団も同じ)。ビートルズ本人の音も使用しているようだ。効果音だけでなく音楽的なフレーズもサンプラーで出しているのが意外(生演奏とリズムがずれる恐れがある)
  • 細かな効果音や話し声まで再現しようとしているが、最後の「A Day in the Life」終了後の「インナー・グルーヴ」を本物の音源そのままを流すのはいかがなものか。せっかくのオチなのに。
  • ベースのウィル・リーは本来指弾きなのか、ピックで弾く場合も弦を下から上に弾くのが特徴的。ときどきピックでは追いつかないのか指を併用することもある。フレーズのコピー度はそれほど高くない。弾きながら歌うと間違えることがある。
  • 左利きのギタリスト(ベースは弾かない)フランク・アニェッロは一見地味だがサウンドの再現性は彼にかかっている。メンバーの中では彼の歌が一番好き。
  • ドラムのリッチ・パガーノはリンゴ・スター的ではないが、リードボーカルもとれる彼ならではの歌を引き立てる良いドラムだと思う。
  • ジャック・ペトラゼリ(向かって左)のハイトーンなシャウトはThe Fab Fauxの売りの一つ。演奏面では意外とマニアックなことをやっている。
  • ジミー・ビビーノ(向かって右)はThe Fab Fauxの精神的支柱と思われるが演奏面では存在感が消えることが多い。曲によってやる気に差がある?
今後も他のバンドによる『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』全曲演奏映像が入手できたら紹介していきます。