http://blog.kouchu.info/2012/11/McCartney-VS-Frost2.html
ポール・マッカートニーがイギリスの司会者デビッド・フロスト(リチャード・ニクソン元大統領へのインタビューで有名)の番組「Frost Over The World」に出演し、長時間のインタビューに応えました。この様子は2012年11月にAl Jazeera Englishで放送されます。
デビッド・フロスト(同番組より) |
イギリスの「ガーディアン」グループの日曜紙「オブザーバー」で報じられていました。
Paul McCartney: Yoko Ono did not break up the Beatles
この記事によるとポールのビートルズ関連の発言としては以下のようなものがあります。
- オノ・ヨーコがビートルズのレコーディングの際スタジオに居るのは複雑な心境だった
- ヨーコがビートルズを解散させたわけではない。ビートルズは既に壊れ始めていた
- ヨーコのアバンギャルドな面や者の見方はジョンにとって魅力的だった。ジョンはビートルズを離れるべきときだった
- ヨーコがアバンギャルドの領域にジョン・レノンを開眼させなければ「Imagine」などの作品は生まれなかった(=誰もヨーコを非難すべきではない)
- 自分を他者との戦いに駆り立てたのはアラン・クレインだった。後にビートルズの他の3人と戦うことになったが戦いたかったのはアラン・クレインとだった
- ビートルズはあのタイミングで解散して良かった。解散は悪いことでは無い
- ジョンと自分は共に少年期に母を亡くしていた事実が太い絆となり、ミュージシャンとしての成功に繋がった
ビートルズ解散の直接的なきっかけは、ビートルズ解散時の実質的なマネージャーだったアラン・クレインだったという見解のようです。確かに様々な資料を目にするにつれ少なくとも解散後の10年間くらいメンバー間の関係がこじれたのはアラン・クレインのせいだったように見えます。
ポールが長時間のインタビューに応えるのは珍しいですが、今回はさらに珍しいことにプライベートについても語っています。最初の妻リンダの死、その後の再婚についても触れていますが、莫大な慰謝料を支払った2回目の結婚は無かったことになっているようです。
デビッド・フロストとポール・マッカートニーの二人は1964年にもテレビ番組で対峙しています。以下はその時の様子です。ポールはこのとき初めて単独でテレビに出たそうで、緊張しているようにも見えます。
デビッド・フロストとポール・マッカートニーの二人は1964年にもテレビ番組で対峙しています。以下はその時の様子です。ポールはこのとき初めて単独でテレビに出たそうで、緊張しているようにも見えます。
以下はその20年後、1986年に行われたインタビューです。随分余裕が出てきました。
今度はさらに20年以上経って再びインタビューを受けるわけです。
2012年10月29日追記
本件は共同通信社のニュースを皮切りに日本でも話題になっています。
<ビートルズ>「分裂の責任、ヨーコにはない」ポール語る
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121029-00000010-mai-int
ポール・マッカートニー「ビートルズを解散させたのはヨーコじゃない」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121029-00000012-mvwalk-movi
ビートルズ解散「ヨーコが原因ではない」 ポール語る
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121029-00000043-asahi-musi
2012年10月30日追記
報道はさらに続いています。
ポール・マッカートニー、改めてビートルズを語る「解散はヨーコのせいではなかった」
http://nmn.nifty.com/cs/catalog/nmn_topics/catalog_121030085417_1.htm
ポール・マッカートニー「ザ・ビートルズが解散したのはヨーコのせいじゃない」
http://www.barks.jp/news/?id=1000084269
ポール・マッカートニー、オノ・ヨーコの存在なしに"イマジン"はありえない
http://news.mynavi.jp/news/2012/10/30/062/
ポール・マッカートニー、オノ・ヨーコがビートルズを解散させたわけではないと語る
http://ro69.jp/news/detail/74415
それぞれ日本語訳が微妙に異なっているのが面白いです。いくつか誤りがあったり、他の日本語記事を参考にしているそぶりがあります。「Dear Prudence」がヨーコの影響だと報じている日本語記事がいくつかありますが、元の英語記事にそのような記述は見当たりません。他にもニュースソースがあるのでしょうか。
1 コメント
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