「Love Me Do」と「P.S. I Love You」パブリックドメイン騒動

今月に入って、「Love Me Do」と「P.S. I Love You」がEU圏でパブリックドメインになったというニュースが世間を賑わせています。
パブリックドメイン=知的財産権が消滅したということのようですが、元々著作権の取り決めは国や地域によって異なり解釈も人それぞれのようなので、この件のニュースをいくつか見ましたが実際どういうことなのか良く分かりません。今のところ以下のように理解しています。間違っていたらご指摘ください。(参考:
http://www.ipo.gov.uk/pro-types/pro-copy/c-policy/c-policy-copyterm.htm
  • 録音音源の原盤権は公知になってから50年後の年末でEU圏においては消滅する(アメリカは95年)
  • 1962年に発表された「Love Me Do」と「P.S. I Love You」は2012年12月31日で原盤権がEU圏においては消滅した
  • 現在はEU圏の誰でも「Love Me Do」と「P.S. I Love You」を複製・再利用できる
  • 曲自体の著作権が無くなったわけでは無い(作詞/作曲者の死後から70年間保護される)
  • 原盤権の有効期間は70年に延長されることになり2013年の11月までにEU圏で施行される予定
  • 延長されたとしても過去の事例には遡及されない(「Love Me Do」と「P.S. I Love You」はパブリックドメインのまま)
  • 原盤権を持っているものは録音されてから50年以内に販売しないと原盤権を失う(演奏者に帰属する)※通称“use it or lose it”条項
“use it or lose it”条項対策として2012年末にボブディランのアウトテイク集「The 50th Anniversary Collection」がごく少数発売されました。とりあえず既成事実を作ろうというものです。
とはいえ、70年への延長は遡及されないという説が正しければ、この行動は無意味にも思えます。いったい何が本当のでしょうか・・。

50年や70年のカウントダウンがいつから始まるのかも不明確です。“use it or lose it”条項を見ると単純に発売日基準というわけでも無さそうです。ライブの録音ならそのライブがおこなわれた日から計算するという説もあります。スタジオでの録音は様々な演奏を組み合わせて完成させるので解釈が難しそうです。例えば「Love Me Do」のアンディ・ホワイトがドラムを叩いているバージョンはどうなるのでしょう。リリースは1963年ですが、1962年に録音しています。

目ざとくこの状況を利用して早速様々な商品がリリースされています。

上記は元の音源を複製しているだけですが、以下はビートルズ以外の演奏を加えたリミックス集です。なるほど、原盤を自由に使えるということはこういうことなのでしょう。

The Beatles Are Back - EP
https://itunes.apple.com/jp/album/the-beatles-are-back-ep/id595828211

 
 
 

これは日本のiTunes Storeでも買えるようです。今回のパブリック・ドメイン化はEU圏内での話のはずですが・・・。 ますますわからなくなりました。

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