※ザ・セッションズに関する当ブログの他の記事は→こちら 海外公演の様子もあります
ビートルズ来日ちょうど50年後に同じ場所日本武道館で開催が予定されていた『「ザ・セッションズ」ザ・ビートルズ at アビイ・ロード・スタジオ』の公演中止が決定しました。6月6日夜に読売新聞が報じ、一旦引っ込められたものの改めて翌朝主催者から正式発表されました。各種スポーツ紙も報じています。
http://sessions-japantour.com/
3月30日リバプールでのチャリティ公演を皮切りにロンドン、ベルファスト、ダブリン、ブライトンと予定通りツアーを行っていましたが、その直後の4月13日に、以降のヨーロッパ&イギリスツアーが2017年に延期されることが発表されました。いつのまにか韓国公演も立ち消えになっています(ちなみに5月には日本でも公演を行った「LET IT BE」が韓国公演を行いました)。その時点では日本公演は予定通り行われるはずでしたが、はたから見ても売れていない様子のチケット、主要キャストが在籍するビートルズトリビュートバンド「THE CAVERN CLUB BEATLES」が来日ついでに行う予定だったイベント出演が相次いで中止になるなど不穏な空気がありました。
日本公演中止の理由は「企画制作する海外カンパニー側の都合」とのことですが、ヨーロッパ&イギリスツアーの延期の理由をその海外カンパニー側は「想定より機材や人員の規模が大きくなり過ぎてしまい予定通りの日程で移動して開催することが不可能であることがわかった」という主旨の説明をしています。
Beatles show The Sessions at Manchester Arena is postponed(Manchester Evening News)
一方、「運営会社が破産した」としている公演地主催者もあります。
CANCELLED: THE SESSIONS - THE BEATLES AT ABBEY ROAD STUDIOS(Mercedes-Benz Arena)
日本公演公式サイトには「キョードー東京ならびに主催各社としましては、海外カンパニーより実施が困難の報を受けた後も、公演実施に向けあらゆる可能性を協議・交渉して参りましたが、事態の解決には至らず」とあります。本番まで1ヶ月を切ってからの発表ですからそれは事実なのだと思います。
いずれにせよ様々な困難を乗り越えられるだけの爆発的なチケットの売れ行きが海外でも日本でも無かったということでしょう。日本においては「ただのコピーバンドのコンサート」と見なされてしまい関心が薄かったように思います。元々、ビートルズ来日50周年を謳うにしては必然性に乏しいイベントでした。シンプルで低リスクなビートルズ日本公演再現ライブをやれば良かったと思います。個人的にはThe Fab Fourの来日公演を期待していました。とはいえ「ザ・セッションズ」の公演内容を知るにつれ、志が高いショーだと感じていたので幻の公演になってしまったのがつくづく残念です。
それよりも何よりも記念すべきビートルズ来日50周年の中核となるべきイベントを失ってしまったことが痛手です。このままでは50年後の武道館は空っぽで誰も館内で祝うことができなくなってしまいます。武道館を押さえていた関係者にはなんらかの意地を見せてくれることを期待します。
今のところ、ビートルズ来日50周年記念の大規模イベントは以下の2つです。今回の件でより重要度が増しました。
ザ・ビートルズ・クラブ設立50周年記念 ビートルズ復活祭スペシャル ザ・ビートルズ来日50周年も祝っちゃおう!
6月22日(水) 19:00(仮)
東京都港区
ザ・ビートルズ 来日50周年記念コンサート 『THE TRIBUTE』(CBC開局60周年記念事業)
6月28日(火) 6月29日(水) 19:00
愛知県名古屋市熱田区
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いずれも「THE CAVERN CLUB BEATLES」が出演予定でした。
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