2016年9月8日木曜日

レポート:『ミート・ザ・ビートルズ・ライブ in イマジン スタジオ』

いよいよ明日、ビートルズのライブアルバム『ライヴ・アット・ザ・ハリウッド・ボウル』が発売されます。そして2週間後には映画『ザ・ビートルズ~EIGHT DAYS A WEEK ‐ The Touring Years』が公開です。このタイミングの今日2016年9月8日、ニッポン放送イマジンスタジオにてJohn Lennon Spirit Foundations 2016 『ミート・ザ・ビートルズ・ライブ in イマジン スタジオ』という2作品の一部試写試聴会が100名の一般観客を招待して開催されました。実際は120人以上いたように見えました。
2013年撮影

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イマジンスタジオにて(上柳昌彦 ラジオの人) 

ニッポン放送イマジンスタジオには2013年開催の「イマジンスタジオで聴こうビートルズ!」 以来の来訪となりました。当時開演までは『ライヴ・アット・ザ・ハリウッド・ボウル』の前進である『ザ・ビートルズ・スーパー・ライヴ!』(1977年発売)が流れていたことを思い出します。今日そのリニューアル版が聴けるのには因縁めいたものを感じました。

イマジンスタジオはニッポン放送本社地下にある大規模スタジオで想像の通りジョン・レノンの「Imagine」にちなんでおり、ロゴもジョンの筆跡を使用しています。内壁には同曲の歌詞とオノ・ヨーコのサインが掲示されています。
定刻数分前に前説として現れたのは本日の司会を務めるニッポン放送のアナウンサー、上柳昌彦さんでした。氏のラジオは小中学生時代によく聴いていたので間近に見られたのは感動的でした。
「撮影禁止」や「今日上映される映像は新作映画のほんの少し」、というアナウンス後、「Rock and Roll Music」(スタジオ録音版)が流れてイベントがスタートしました。早速ゲストの宇崎竜童さんが呼びこまれます。出囃子は「Love Me Do」(スタジオ録音版)。スーツ姿で現れた宇崎さんは今日のためにめったにしないネクタイをしてきたと言っていました。宇崎さんはビートルズ日本公演を見に行ったことで有名です。今日の観客にも3人、ビートルズ日本公演に行った方がいました。
もう一人のゲスト音楽評論家の萩原健太さんはビートルズ日本公演のチケットに応募したものの当たらなかったそうです。イベント全般的に日本公演の話題が多かったですがこのレポートでは割愛します。

 宇崎さんの印象的なコメント(論旨)
  • ビートルズは神。自分(宇崎)の作品はビートルズ的ではないから影響を受けていないと思われがちだがビートルズを最初から聞いて2ndアルバムあたりで「これはコピーしてもダメだ」と思った。アメリカの音楽(とくにフォーク)はコード進行を参考にすれば自分の曲が作れた。ビートルズはそれができない。できたとしてもまったく面白いものにならない。ビートルズの曲を他人(自分含む)が演奏してもそれを聞いてもまったく価値が無いと感じる(コピーバンドの存在に理解は示しつつも)。ビートルズの曲に手をつけても決して良いものにならない。ビートルズは聴くもの・観るものだと思った。
  • 1960~70年代当時のミュージシャンはスタジオにメンバーが集まってからギター1本でリハーサルを始めてコーラスを作っていた。ビートルズのコーラスは理詰めではないので盗むしか無いが盗みきれない。ビートルズ以前のポピュラーミュージックはカチッとしていてたが、ビートルズは「ミスなのかもしれないけどかっこいい」とそのまま使うセンスがあった。
  • (『ライヴ・アット・ザ・ハリウッド・ボウル』を聴いて)歌がすごくいい。一発録りでこの音はバンドメンバーもオペレーターも優秀。簡潔だ。(編注:実際は3トラック音源をさらにデジタル処理)
  • ビートルズにはアルバムが出るたびに裏切られていた。他のアーティストとは異なりビートルズだけは連続性が無いのでこの人たちは特別なんだなと思った。次回どういうものが出るかと予測をするのを止めた。 
  • (『Boys』のプロモーションビデオを見て)人の音楽にも自分の音楽にもときめきが無くなってきていたが、ビートルズに歓声を上げる女の子たちのイメージがまだ自分の中にあることに気づいた。何かがまた生まれて来そう。ビートルズのおかげ。今日のイベントのおかげ。
  • 思春期にオンタイムでビートルズに出会えたという喜びがある。ビートルズがあるから宇崎があり、J-POP、J-ROCKがある。オンタイムで経験できなかったとしても、ときめきを生むオーラがビートルズの音や映像に含まれていることが今日分かった。みんなもう一回ビートルズを聴きなおしてほしい。

<イベントで流れた映像/音声>

映画『ザ・ビートルズ~EIGHT DAYS A WEEK ‐ The Touring Years』(予告編以外は日本語字幕無し)
  • 予告編 2分15秒 ※既出
  • 楽屋での準備風景(写真+ポール・マッカートニーの新緑ナレーション) からマンチェスターでのShe Loves You演奏カラー映像1コーラス 1分5秒 →参考映像
  • スタジオでのレコーディング風景(写真+Eight Days a Weekコーラス練習音源+ポール・マッカートニーの新緑ナレーション)1分 →参考音源

ライブアルバム『ライヴ・アット・ザ・ハリウッド・ボウル』(いずれもフルコーラス)
  • Can't Buy Me Love ※宇崎竜童さん選曲
  • Help! ※萩原健太さん選曲
  • I Want To Hold Your Hand
  • You Can't Do That ※萩原健太さん選曲
  • Boys(映像付き) ※既出

<映像/音声の感想>

映画
  • 写真で構成されるシーンが多いが見たことがない写真ばかりだった
  • 写真はズームやパンのほかにたばこの煙を動かすなど動きをつけていた
  • ライブだけでなくスタジオなどのシーンも多そう(当初の企画意図から外れている?)
  • 白黒映像のカラー化は詰めが甘いように感じた(肌の質感、楽器・衣装・セットの色相についての時代考証)
  • 映像の傷やゴミが残っているものが多いのは意図的?

ライブアルバム
  • 演奏や歌の修正は行われていないように感じた(ミスが目立つ)
  • ジョン・レノンのギターが聞こえずスカスカ(ジョンのストロークは偉大)
  • ベースの音量が大きい
  • ボーナストラックの方が演奏が良い
  • 歓声がすごい
  • 「Boys」のプロモーションビデオは高揚感が表現されており非常に良い
1時間半弱のイベントは宇崎さんの含蓄あるお話が多く聞けて非常に満足感のあるものでした。
ニューアルバムや新作映画については順次レポートしていきます。

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