2018年11月1日木曜日

レポート:2018年10月31日 ポール・マッカートニー 東京ドーム公演

『ポール・マッカートニー フレッシュン・アップ・ジャパン・ツアー2018』が10月31日東京ドーム公演で初日を迎えました。以下ネタバレです。
登場シーン
まず、ポールの調子がとてもよかったです。この1年ぐらいで白髪を隠さないようになって一気に老けたと言われるポールですが(個人的には今の髪色良いと思います)、声の安定感は2017年日本公演を超えているように感じました。 「Maybe I'm Amazed」や「Live and Let Die」はさすがに厳しいところもありますが、普段苦手とする「All My Loving」「Let It Be」「Hey Jude」「Golden Slumbers」などは出色の出来でした。逆に今のポールに合っているはずの2010年代の曲の方が怪しかったぐらいです。とはいえ「Fuh You」は曲の良さも相まって素晴らしかったです。
後半は声のカスれも目立ってきましたが、怪我の功名かアンコール「Yesterday」の出だしのYesterday~はここ5年の日本公演の中で最も原曲リリース当時の雰囲気を感じました。
歌の手ごたえからかポールは上機嫌でMCもテンション高く、演奏のイントロやアウトロではアドリブで様々な言葉やスキャットを歌っていました。一方、演奏や歌詞を見失うところも何度かありましたがそれは単なるミスというよりも、気分が高揚して細かいところに注意が行き届かなかったように見えました。全体的にやっつけ仕事感は無く、一音一音に感情が宿っているように思いました。
そうやってライブを見ていると随分進行が早いと感じました。ポールとバンドのノリに引っ張られて飽きずに聴けているのだろうと思っていましたが、実際去年の東京ドーム公演や直近のカナダツアーに比べて演奏曲が少なかったことに後から気づきました。いや!やっぱり飽きなかったということもあると思います。
まず、ホーンセクションは新鮮でした。これまで聴いてきた曲に新たな厚みやきらめきを加えてくれます。さらに照明や映像の演出が変わってより派手になっていました。「Freshen Up」というツアー名を初めて目にしたとき僕は「刷新」と解釈しました。これらはその通りの結果になっていました。ポール自身やセットリストは変わり映えしないように見えますが、「Freshen Up」の公式日本語訳(?)が「リフレッシュする」であると知って、まさにポールは身も心もリフレッシュして今回のツアーに臨んでいるのだと妙に納得しました。
とはいえ、セットリストがあまり変わらず、カナダツアーから減らされただけというのは残念でした。 前日のリハで二度も演奏していた新曲「I Don't Know」を何故本編ではやらなかったのでしょうか・・・。
イチバン!というフレーズが登場する新曲「Back in Brazil」は多くの日本人の期待には応えず演奏しませんでしたが、イチバン!の部分だけメンバー全員で披露したのには驚きました。日本に対する配慮なのでしょうが、そういったことをポールが進んで行うとは思いませんでした。2017年日本公演のレポートで「ポールと日本は仲良くなれた」という主旨を述べましたがまさにそれを感じさせるエピソードでした。

その他印象的だったことを列挙します。
  • 第一声は「コンバンワ トウキョウ タダイマ」
  • 妻Nancyの日本語風発音「ナンシイ」が気に入った様子
  • 観客とコールアンドレスポンスをしたあとアコースティックギターがハウリングを起こしたのを見て「君たち(観客)のせいだ」というポール
  • 「ハツコウカイ」と言って演奏したのは「Fuh You」。日本初公開ということか・・・ 
  • 「My Valentine」をアコースティックコーナーで拡声器を使って歌う演出は9月7日のグランド・セントラル駅でのギグで初披露され、9月17日のツアー初日でも同様だったが以降はこれまで通りピアノの弾き語りになった。両国国技館で復活することを期待
  • The Endのギターバトルでソロを弾いている人にのみスポットライトを当てる演出はやり過ぎだと思った
  • ハロウィン当日ということで「Today is Halloween in Tokyo」、アンコールではお面をかぶって出てきて「Happy Halloween」 。これはレア!
  • ブライアン(ギター/ベース)が存在感があった。ステージ上を頻繁に移動しポールの側にいることが多かった。表情も豊かだった
  • ラスティ(ギター)はいつも通り淡々と演奏と演出をこなしていた
  • エイブ(ドラム)とウイックス(キーボード)はカメラ芸がどんどん増えている

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 <セットリスト>
赤字:カナダツアーでは演奏しなかった曲 1曲
下線:2017年日本公演では演奏しなかった曲 6曲
★:ホーンセクション参加

A Hard Day’s Night
Hi, Hi, Hi
All My Loving
Letting Go★
Who Cares
Come On to Me★ ※イチバン付き
Let Me Roll It
I’ve Got a Feeling
Let ‘Em In★
My Valentine
1985
Maybe I’m Amazed
I’ve Just Seen a Face
In Spite of All the Danger
From Me to You
Love Me Do
Blackbird
Here Today
Queenie Eye
Lady Madonna★
Eleanor Rigby
Fuh You
Being for the Benefit of Mr. Kite!
Something
Ob-La-Di, Ob-La-Da★
Band on the Run
Back in the U.S.S.R.
Let It Be★
Live and Let Die★
Hey Jude★

Yesterday
Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band (Reprise)
Helter Skelter
Golden Slumbers - Carry That Weight - The End★

カナダツアーで演奏して今日演奏しなかった曲 5曲
※以下はのべなので実質減ったのは3曲
Can't Buy Me Love
We Can Work It Out
Michelle
FourFiveSeconds
I Saw Her Standing There


6 件のコメント:

  1. お疲れ様でした。レポ上がってるかな?とひそかに楽しみにしていました。

    調子がとても良かったそうで何よりです。NHKおはよう日本でも少しライブの様子を放映してました。

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    1. marrさんコメントありがとうございます。

      調子が良くてびっくりしました。

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  2. のべさんのポール公演記は毎回イチバン楽しみにしています。
    書かれているようにフレンシュンアップされていました!ホーンセクションが加わったのと照明が印象的でした。
    今回早く感じられたのは曲数が少なかったのですね。
    後半ポールがピアノを弾いた後タブレットの様なものを口に入れていたようですが…。

    これからの公演レポートも期待していますので
    よろしくお願いします。

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    1. コメントありがとうございます。

      タブレットですか!気づきませんでした。今後の公演で注目してみます。

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    2. 横から失礼します。
      おそらく、ギターピックだと思われます。
      ”Maybe I’m Amazed”を終えてステージに下りながら黒のピックを口にくわえていました。
      僕も、あれ?何か食べてる??って一瞬思いました。

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    3. たたおさんコメントありがとうございます。

      確かに、ピックの一時避難場所として唇を使うことはありますね。

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