甲虫楽団ミート鈴木 FM AICHIのラジオ番組『Rock 5o'clock』に4週にわたってゲスト出演

甲虫楽団ミート鈴木が2026年4月17日から4週にわたり、FM AICHI(エフエム愛知)のラジオ番組『Rock 5o'clock』(毎週金曜 前5:00~5:30)にゲスト出演しました。ビートルズのアルバム『Revolver』を中心に語りました。

 この記事は出演時の発言のダイジェストです。

Paperback Writer

『リボルバー』直前にリリースされたシングル。

さすがシングル向けというか、とてもポップ、キャッチー、構成もシンプル。『ラバー・ソウル』の方からポールもリッケンベースに持ち替えまして、よりベースが目立つレコーディングというか、サウンドの方もポールが支配してきてるような感じが見受けられる曲でございます。

これ出だしから来るサビのコーラス。誰がどこを歌ってるんだろうと。

最初から始まる「Paperback」が2パートありますね。で、その後に始まる「Paperback」、そこも2パートあります。で、最後に「Paperback Writer」、あれ同じメロディですけどダブルで被せてる。計6声のレコーディングになってます。最近iPhoneのアプリでね、多重録音ツールというのをゲットいたしましてですね。じゃあちょっと録音していいですか?

録音結果の音源


Rain

これレコーディングが非常に特殊で。まずリンゴのドラム、速いテンポで叩いて録って。ポールのベースをどの段階で被せたかっていうのが未だに謎なんですよ。最初のリンゴの速いテンポであのフレーズは弾けないだろうと思って、まあ多分後で普通のスピードで乗せたような気がするんですけどね。

「Rain」の最後のとこ逆再生を入れてるんですよ。何言ってるか分かんないでしょ?あれはね、「Rain」の中で歌ってるフレーズを一部逆再生して、曲にジョージ・マーティンが合わせて流してるらしいんです。

iPhoneのアプリで、逆再生アプリっていうのが結構簡単に検索できたので、もう逆再生したい方には持ってこいでございます。この「Rain」は持ってこいでございますので。ちょっとそのツールを利用して、最後やってみますね。また私の独り言のように歌を歌います。最後のフレーズのジョンの何言ってるか分かんないところやります。

で、逆再生しますよ。これがうまくいってるかどうかで、僕のスキルが分かるというところでございます。はい、逆再生。

逆再生を歌って、それをさらに逆再生して順再生に戻していくという。そういう技でございました。こういうのも面白いですよ。皆さんも逆再生試してみてはいかがでしょうか。


She Said She Said

「She Said She Said」。あれコーラス、ポールがやってて、サビのところだけ下ジョージが入ってると思ったんですね。そしたらレコーディング当時はですね、ポールが何か気に食わないことがあったのか、スタジオ飛び出して……。ジョージ、ジョン、リンゴ、3人でレコーディングしたようです。なので、ジョージがギターとベースも担当して、コーラスも全部担当してるんですね。

ボーカルだけの音源を検索して聴いていただくと、発音とかで「あ、ジョージだなこれ」って分かる人は分かるはずなので、ぜひ聴いていただきたいんです。

なんかベースもね、やっぱりポールにしては変えてないというか各フレーズ。1番2番3番ってポールって色々と技使って変えてくるんですけど、忠実なんですよ。言われてみれば、ジョージなんですよ。


Tomorrow Never Knows

『リボルバー』のレコーディングセッションはこの曲から始まったということでね、さすがジョン・レノンリーダー。俺がこういうのを作ったらみんなこれに乗ってこいと言わんばかりの曲でございます。

「Tomorrow Never Knows」って英語的にはおかしいみたいなんですけど、リンゴがそうやって言ってまたジョンが「あ、それ面白いな」っていうことでね。

自分の声が嫌いだったみたいでジョン・レノンこの頃。なんとかして変えたいということでね、水槽入れた風船の中にマイクを沈めてとか、床に寝っ転がってマイク歌ったりですとか、そういう逸話がいくつもある中で、この曲はダライ・ラマが山の上から説法をしてるような、そんな声にしてほしいと。

特にあの間奏のあとの声が、レスリーのスピーカーにダイレクトでマイク通してそれを鳴らしているということでね。えー甲虫楽団の場合は拡声器、メガホン型の。あれを後半から使って歌っております。

これ甲虫楽団でもライブで披露するんですけど。その時のいろんな楽器じゃ出せないような音は無理にギターとかキーボードで出したりしません。なぜかというと彼らもですね、サウンドエフェクトどっかから引っ張ってきてそれ流して回してますので、そこはいいだろうと。努力しなくていいだろうということで。


Strawberry Fields Forever

日本公演の後の、半年間ぐらい全然メディアに出てこなかったので、解散か?という噂がかなり出てきた時期ですよね。その中で急にこの曲。

服装なんかもこの時期からね。この曲も本当は『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』に入れても何も遜色ないというか、本当は入れてほしかったんですけど。結局はおこぼれ的にアメリカのキャピトルがまとめた『Magical Mystery Tour』。ほぼ半ベスト盤みたいな感じで出されたので結構売れて、イギリスのEMIからも公式盤として認められたという歴史もございますね。

この「Strawberry Fields Forever」という曲なんですけど、レコーディング自体が本当に難解複雑怪奇というところと、ジョンのわがままを通したジョージ・マーティンもそうだし、当時のレコーディングエンジニアもそうだし。その中で曲が出来上がるまでの過程、これもYouTube音源でかなり確認することができます。

どこで繋ぎ目があるのかというところ確認しながら原曲を聴いていただくんですけど。テイク26、これはもう本当にオーケストラ。チェロが主ですけど。

ジョージ・マーティンが「キーもテンポも違うからこんなの(接続は)できないよ」と言ったら、ジョン・レノンが「君ならできるさ」と言って外に行ってしまった。これをね、本当に合わせるわけですよね。2回目の「Let me take you down, 'cause I'm going to」と次の「to」のところでガラッと楽器編成が変わりますので、そこをちょっと傾聴していただきたいと思います。


Penny Lane

プロモーションビデオありますけど、ジョンが歩いてるシーン、あれ「Penny Lane」じゃなくて違うなんとかレインっていうのを歩いて撮影したみたいなんですけど。ずっとジョンの後をニタニタニタニタしてる青年いませんか?その人ばっかり結構映るんで、だんだん鬱陶しくなってくるんですけど。

「Penny Lane」もライブで再現するときに、いろんなサウンドエフェクトiPadに仕込んでおります。特にパーカッションはかなり多用していて。僕もギター弾かないし鍵盤も弾かないので、立ちボーカルじゃ申し訳ないと思って、パーカッション、マラカス、タンバリンが中心ですけど、カウベルもそうですし、こういうボンゴとかコンガとか、あとiPadでポコポコ鳴らしたり。楽しいですよ。

I Am the Walrus

表現しがたい曲ですよ、本当に。オーケストラがすごくいい働きをしてるんですね、あれ。バイオリンがパッパッパッパッパ、途中からタタタタタカ。チェロの方は、ずっと降りてくるんですよね。YouTubeで聴けますけど、もう本当にジョージ・マーティン様々という感じで。

2023年に新しい『赤盤』『青盤』が出て新しいバージョンの「I Am The Walrus」は、ちょっと後半変わっちゃいました。慣れ親しんだ最後の、ラジオ適当につけて『リア王』が流れてそれを録ったというやつ。「Bury my body」とかがなくなっちゃったんで。

新しいバージョンは、息子さんのジャイルズ・マーティンさん、ちょっとだいぶやっちゃいましたね。あのラジオのとこ好きだったんですけど。前半はすごくいいんですよね、バスドラがドンドンからドゥンドゥンになったのとか。

これからビートルズを聴く人って、一番新しいのを聴くわけで、多分僕らが聴いてるのと若い人が聴いてるのが違ってくるから、どっちがスタンダードになるんだというのはすごく僕気になっています。甲虫楽団これから演奏するときに、どのタイミングでどっちをやろうかとか。


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