以前の投稿で、ユニオンジャック柄ヘフナー500/1ベース「Jubilee Violin Bass」一般販売分は中国製であるHCT 500/1を元としており、ポール・マッカートニーが「The Diamond Jubilee Concert」で使用したものとは大きく仕様が異なることをお伝えしました。
そのような声が多かったのか、中国製Jubilee Violin Bassを企画したイギリスの楽器輸入代理店Barnes & Mullinsが今度はドイツ製Jubilee Violin Bassを2012年10月から販売開始すると発表しました。細かな仕様は明言されていませんが、値段から想像するにV62モデルを元にしているものと考えられます。
Hofner Jubilee Bass - German-Made - Available October (Hofner Guitars)
http://www.bandm.co.uk/newsStory.aspx?ID=262
他にも販売を予告しているサイトがあります。
Hofner Jubilee Union Jack Paul Mcartney Violin Bass guitar H5001UK
http://www.umbrellamusic.co.uk/p/Bass-Guitars/Hofner-Jubilee-Union-Jack-Paul-Mcartney-Violin-Bass-guitar-H5001UK
German Hofner Jubilee Union Jack Violin Bass as used by Paul McCartney
http://www.macaris.co.uk/Guitars/Bass/Hofner/p/hofner_union_jack_violin_bass.aspx
これらの情報を総合すると
- 型番はH5001UK
- ドイツ製フルホロウボディ(中国製と異なりボディが空洞)
- ポールが使用したものとまったく同じ仕様
- ユニオンジャックの白い部分はフレイムメイプルが見えている
- サイドとバックはフレイムメイプルで白く塗装されている
- 定価は3,000ポンド(約37万円)
- 左用も注文次第で製作(中国製は全て右用だった)
- ヨーロッパ用60本、アメリカ用60本が製作される
- シリアル番号はエリザベス女王の在位年になぞらえて1953~2012が刻印される
- ビンテージスタイルハードケース入り
「ユニオンジャックの白い部分はフレイムメイプルが見えている」とのことですが、確かにポールのを見ると若干茶色になっています。
一方「サイドとバックはフレイムメイプルで白く塗装されている」とのことですが、ポールのものはメイプルそのままに見えます。ユニオンジャックの白い部分と同じ処理を意味しているのでしょう。中国製のサイドとバックが青かったのでその対比として特記しただけかもしれません。
60本限定という触れ込みで中国製に飛びついた人は心中穏やかでは無いと思います。
今回気付いたのですが、エリザベス女王在位60年にかこつけて中国製も60本限定だったのでしょうか。それとも以前から60本限定モデルというのは多かった気がするので、単に製作上の都合(1ダースずつ作るとか)だったのでしょうか。
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