既報の通り2014年5月17日~18日のポール・マッカートニー国立競技場公演が中止になってしまいました。
追記:2014年5月20日午前10時にアウト・ゼアー ジャパン・ツアー 2014全公演の中止が発表されました。
ツアーグッズのキーチェイン
5月17日僕は14時ごろ国立競技場に行ってツアーグッズのTシャツなどを買いました。当日の甲虫楽団のライブで着るためです。その後入り待ちの人だかりに驚きながら自身のライブ会場に向かったのですが、電車の中で中止の噂を知り会場に着いてから中止確定を知りました。
甲虫楽団のライブには国立競技場から流れてきた方にも多くご来場いただきました。皆でビートルズの楽曲を味わいながらやるせない気持ちを共有できたのは良かったと思います。当日の様子は順次→こちらのYouTubeプレイリストで公開していきます。

 国立競技場にいた方にお話を聞いたり、ネットでのみなさんの書き込みを見ていると各人にさまざまなストーリーがあることを思い知ります。さらにポール側スタッフ、日本側スタッフ、主催者、マスコミなど非常に多くの方にも表に出ることのない葛藤や混乱があることを想像するとあまりの事の大きさにめまいがします。
ポールは充分それを自覚しているはずで、これまで何十年もこの重荷を背負ってきたのかと思うと畏怖の念を禁じえません。今はただただ復調を祈るばかりです。
一方、そんなポールを補佐するためにポールの周りには大勢のスタッフがいて公演に多大なギャラを払っているわけですから今こそ誇りを見せて最善の結果を生んで欲しいと思います。もっと言えばこういった事態を未然に防いで欲しかったですが公演中止当日前後のポール側スタッフの様子を見ると危機管理能力不足のような(少なくとも末端までには浸透していない)気がするのでしかたなかったのかもしれません。


そんな中、5月14日夜に実施されたピーター・バラカンさんによるポールへの電話インタビューの様子が先週に引き続きInterFMのラジオ番組「Barakan Morning」にて本日5月19日に放送されました。2回分合わせたインタビューの日本語訳は以下に掲載されています。
http://www.interfm.co.jp/paulmccartney/

来日してからのポール自身の発言は公演中止を告げる2度の謝罪文しか伝わっていないと思うので、来日前日に収録されたこのインタビューは現在のポールの気持ちを想像することにつながるかもしれません。

インタビューの日本語訳に補足すると、まず「Appreciate」のミュージックビデオに登場したスライドギターは「ニルヴァーナ再結成」でも使用していました。
Appreciateのレコーディングでも使用しているとは知りませんでした。だからミュージックビデオでも弾いている様子を見せているんですね。
2013年のポール日本公演でも話題になった「ステージで水を飲まない」というのは日本以外でも驚かれるようです。ビートルズがキャヴァン・クラブに出ていたころは紅茶を飲むことがあったようですが、プロフェッショナルを自覚するにつれ止めたようです。もはや今となっては水は必要無いとのことでした。ポールはサウンドチェックのステージでは謎の液体を飲んでいることが知られていますが、本番で水を飲まないのはプロとしてのこだわりなのだということがわかりました。

アルバム「NEW」について語るときの「普遍的であるためにはコンテンポラリーである必要がある」という趣旨の発言が印象的でした。ビートルズの普遍性を語るときに第三者がよく使うフレーズですが、ポール自身もそう思っていたのですね。

次はいつどんなことをポールは自分の口から語ってくれるでしょうか。楽しみに待ちたいと思います。