約100ページの書籍は写真自体が白黒のものを除いては全編フルカラーで、2013年日本公演の写真が豊富です。冒頭見開きの2013年初日公演の写真が荒い(ピクセルが目立つ)は残念でしたが・・・(僕が写っているはずなので)。
残りは日本の各界著名人のインタビューで、ポールや2015年公演についての研究や裏話はほとんどありません。とはいえインタビューに応えているのは筋金入りのポールファンや、実際にポールに会ったことのある人ですので読みごたえがあります。
以下でインタビュー記事の一部が閲覧できます。
和田 唱が語る、ポール・マッカートニーへの“愛” 「いつも祈りながらライブを観ている」
ドレスコーズ・志磨遼平が語る、ビートルズとポールの魅力「バンドを解散するところまで完コピしました」
くるり・岸田繁とOKAMOTO’Sが語る、ビートルズとポール・マッカートニーが次世代に残したもの
数あるインタビューの中でもポールの前でAll My Lovingを弾き語った山崎まさよしさんと、所属事務所社長でこの出来事をしかけた森川欣信さんのインタビューは興味深かったです。
山崎さんはAll My Lovingについて何事もなかったかのようにF#m(マイナーコード)で始まると記事中で発言していましたが、ポールに直されたおかげでしょうか。また、漫画「僕はビートルズ」が面白いと評していたのが印象的でした。
森川さんは自身が行ったビートルズ日本公演チケットにポールのサインをもらったエピソードも披露しました。
今回収録されているインタビュー記事の中で複数人から挙がった印象的なコメントをまとめます。
- ポールは覚悟を持ってビートルズを背負っている
- ポールの演奏している曲は懐メロではなく常に新しい発見がある
- ポールのソロでは「RAM」がお気に入り
- 「Helter Skelter」と「Yesterday」両方作るのがすごい
- ライブ中に水を飲まないのはすごい
- 2013年公演で「Being For The Benefit Of Mr. Kite!」を演奏したのには驚いた
- 2015年日本公演ではビートルズ時代の自作曲でまだライブで披露していない曲を演奏してほしい
- 2013年来日公演最終日のサイリウムのサプライズは印象的だった
- ポールのライブでの歌が高音部分に差し掛かるときに「出てくれ」と祈るような気持ちになる
- ポールが来日するということは離日してしまうということなので来てほしくないと思う部分もある
- 2014年来日公演中止は後年若者に思い出話として話せる。ウイングス来日中止体験世代に仲間入りした気分
その他はディスコグラフィー、ツアーメンバーの紹介、2014年来日直前に行われたピーター・バラカンさんによるインタビューなどが掲載されています。ピーター・バラカンさんのこのインタビューはラジオ番組で放送され、当時当ブログでも紹介しました。下記からご覧いただけます。
ポール・マッカートニー2014年来日直前電話インタビュー前編「武道館では、他の会場ではやらない事もしたい」
ポール・マッカートニー来日直前電話インタビュー後編「プロはステージで水を飲まない」
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