YOUNG GUITAR 2015年12月号はビートルズ/リッケンバッカー特集

技巧派ギター雑誌「ヤング・ギター」2015年12月号(11月10日発売)はビートルズ特集35ページ、リッケンバッカー特集11ページが掲載されています。付録DVDビデオにも連動しています。
 YOUNG GUITAR 2015年12月号(シンコーミュージック)
★生まれ変わった『THE BEATLES 1』の全容
★ザ・ビートルズの音楽を司った“3人目”のギタリスト:
  Paul McCartney ポール・マッカートニー
★ザ・ビートルズ“現役世代”ミュージシャン3人による貴重な証言
 #1 仲井戸“CHABO”麗市
 #2 坂崎幸之助 / THE ALFEE
 #3 Andy Timmons アンディ・ティモンズ
★ロック史に刻まれた偉大なるFab4の足跡
★歴史に名を残す“ビートル・ギターズ”
★『魅惑の“リヴァプール・サウンド”徹底研究』  ※DVD連動
★特別ギター・スコア「Please Please Me」 プリーズ・プリーズ・ミー
Taste of Rickenbacker リッケンバッカー
〜伝統息付く独自のロック・サウンド〜 ※DVD連動


とくにポール・マッカートニーのインタビューが興味深かったです。元はギター雑誌「Guitar World Acoustic」の2004年12月/2005年1月号に掲載されたものですが、ここまでアコースティックギターに注目したインタビューはあまり目にしたことがありません。ちょうどエピフォン・テキサンのシグネチャーモデルを発売したころだったので、プロモーションも兼ねていたのでしょう。
これが元ネタ
 原文は以下で閲覧できます。
Classic interview: Paul McCartney talks acoustic guitar, 2004


今回の特集でのビートルズの楽器紹介は控えめですが、アンプやエフェクターに注目しているのはさすがにギター雑誌です。譜例も豊富で付属DVDに演奏する様子が収められていますが、権利の関係か曲名を明言することは無く、それ風のフレーズを紹介するにとどまっています。
とはいえ特集の最後はしっかり「Please Please Me」のギター譜で締めくくっています。ジョンとジョージそれぞれのギター演奏の詳細なタブ譜が載った珍しいものです。

執筆陣の機材や演奏に対する知識と経験の豊富さは感じられましたが、ビートルズ界隈については事実の裏付けが甘いところがあるようなので注意が必要です。

 今号にはリッケンバッカー特集も掲載されています。ビートルズ特集の影響でしょうか。カラー11ページにわたってリッケンバッカーのギターの特徴、リッケンバッカーの歴史と愛好者、工場の様子、ウィズ(東京・練馬区)の大金氏インタビューに続いて、同社現行機種のうち6機種のレビューが掲載されています。その中にはジョン・レノンも使用した1996モデルの復刻版も含まれています。試奏の様子が付属DVDで視聴できます。

とにかく多ページで小さな囲み記事も豊富なのでビートルズのギターに興味がある方にとっては硬軟取り混ぜた飽きの来ない一冊だと思います。

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