「緊急特番!ポール・マッカートニー日本武道館公演決定スペシャル! 」
MC:倉本美津留
ゲスト:浦沢直樹、亀田誠治、森川欣信、湯川れい子
番組開始の22時から24時まで専用電話番号にて日本武道館公演と東京ドーム公演の予約受付
後日公開されたノーカット映像版↓
浦沢直樹×亀田誠治×森川欣信×湯川れい子×倉本美津留、ポール・マッカートニー武道館公演への想い(前編):日本の道徳観を変えたザ・ビートルズの衝撃 (Mikiki)
浦沢直樹×亀田誠治×森川欣信×湯川れい子×倉本美津留、ポール・マッカートニー武道館公演への想い(後編):最後かもしれない武道館ライヴが特別な理由 (Mikiki)
ビートルズの曲が好きというライトな層向けというよりはポールのディープなファンに決起を促す主旨だと感じました。番組中に流れた曲にも表れています。半分がポールソロです。
She's a Woman (1965)
Your Mother Should Know (1967)
My Brave Face (1989)
Monkberry Moon Delight (1971)
Beautiful Night (1997)
Rock And Roll Music (1964)
このうち、曲紹介があったのは「She's a Woman」だけで、突き放すことでかえってポールファンを奮い立たせる演出です。なお、最後の「Rock And Roll Music」は「チャック・ベリー追悼の意味も込めて今度の日本武道館公演の1曲目に演奏してよ」とポールにプレッシャーをかけるものです。1曲目を「Rock And Roll Music」最後を「I'm Down」で締めくくって欲しいというのがこの番組の根底をなすメッセージでした。
出演者皆、思い思いにポールのことを語っていましたが、湯川れい子さんの2015年ポール日本武道館公演についての発言内容は初耳でした。主旨をまとめますと僕は以下のように解釈しました。
- ポールの2015年日本武道館でのリハを見た
- リハで本番では演奏しなかった「Temporary Secretary」を演奏した
- 日本武道館でのリハではポールはずっとペットボトルに入っている色がついたスペシャルドリンクを飲んでいた ※同種の飲み物はドーム公演サウンドチェック参加者も目撃している
- 2015年来日時ポールは喉の調子が悪かったので日本で英語のできる医者を手配して診させた
- (湯川れい子さんが)その医者に「ポールはなぜ水を飲まないのか」と質問したところ「脳梗塞や心筋梗塞の恐れがあるから飲みなさいとポールに伝えたが『飲むと声が変わる』という理由で拒否された」とのことだった
この番組が今制作されたこと、ならびに番組内の発言内容から判断するに、今回の日本武道館公演は需要の伸びが今一つなのだと思います。実際、これまでの抽選販売ではSS席以外はほぼ当選になっているように感じます。
主催者側はファンとの温度差に戸惑っている様子があります。ポール日本武道館公演の高額なチケット、会場誘導の混乱、短縮セットリストは2015年あの1回限りだから許せるのだと考える人が想像以上に多かったのでしょう。湯川れい子さんはツイッターで直接そういった主旨の辛辣なコメントを浴びせられているのでより切実に感じているのではないでしょうか。今回の番組での湯川れい子さんは一般人の理解不足(自身の認識に追いついてこない)にいら立っているように感じました。
2015年日本武道館公演は結果的にポールにとっても印象深いものとなった、そのうえで開催される2017年日本武道館公演はポールのはからいでより特殊なものになるだろう、という期待を持たせて番組は終わりました。本当に現在の価格体系のまま2015年と同等の売上を目指すのでしたらポール側から特殊性についての具体的な言質を引き出す必要があると思いました。
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