レポート:「レット・イット・ビー」2019年9月27日 日本公演初日 新宿文化センター

ビートルズのトリビュートショー「レット・イット・ビー」の2019年日本ツアー初日に行って来ました。
ポール・マッカートニー役 Neil CandeloraのFacebookより
ビートルズの歴史を体感できる再現コンサート「LET IT BE」全国ツアー開幕 (プレスリリース)
今回、最安の「当日座席指定」(4800円)を買ったのですが、アリーナ席に化けることはなく、2階のA席(5800円)相当の席になりました。2階は3~4割の入りでしたが、1階は盛況だったようです。

世界的なビートルズトリビュートショーの定番の演出で、時代に沿って衣装と楽器を変えていくという構成です。今回は昨年に続き「1980年のジョンレノンの誕生日にビートルズが再結成されたら」という設定が売りです。二幕構成でそれぞれ1時間演奏しますが、第二幕全部をこの設定に割いており野心的だと感じました。マンネリを避けるよい試みだと思います。
第一幕の内容が日本公演直前に変更になり、再現シーンが「シェア・スタジアム」から日本武道館公演に変更されました。演奏直前には当時のE・H・エリックを真似た日本語のアナウンスも流れます。とはいえ衣装は再現しておらず、黒いスーツのネクタイを外しただけでした。
 セットリストは日本ツアー公式サイトに掲載されているもの(→こちら)から「Paperback Writer」がカットされていただけであとは同じでした。

「Because」は  口パクでしたが他は実際生演奏しているようで、大きく違和感を感じることは無く楽しめました。
衣装も楽器もツボをついていて好印象でした。『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』の衣装の再現性はかなり高かったです。数多くの演奏曲をこなす都合上、構成を端折って演奏することも多かったですがその分退屈せずに楽しめました。初日ということで、機材トラブルや段取りのミスなどもありましたが、集中力を切らすことなく真摯に対応していたと思います。

来日公演のメンバーはジョージ・ハリスン役を除いて昨年と同じようです。

ジョン・レノン役:Michael Gagliano
まず、体型を維持しているのが偉いです。MCもジョンっぽく会場を盛り上げていました。トラブルの対処も冷静でプロ意識を持って取り組んでいるように見えました。ジョン役にありがちな口先だけの歌唱に陥るところも多かったですが、ソロ曲ではそれも薄らいで聞きやすかったです。「Watching The Wheels」にとくに感動しました。
↓以下の映像は2019年日本公演とは別です。


ポール・マッカートニー役:Neil Candelora
こちらも体型を維持しています。The Fab Fourの一員として出演することもある実力派です。YouTubeでビートルズ曲の演奏する映像を公開しています。ギターもベースも左利きで(左利きに矯正しているポール役もギターは右利きのことが多い)ビートルズ好きであることが伺えます。
シャウトが得意で第二幕での「Live and Let Die」もお手のものでした。「She's a Woman」が印象的でした。
↓以下の映像は「レット・イット・ビー」とは別のものです。

ジョージ・ハリスン役:John Brosnan
こちらはここ数年でかなり体重が増えたようです。テンションが低めでアイドル期の演奏には不釣り合いな感がありましたが、解散後の曲はその物静かさがジョージのミステリアスさを表現しているようで気にならなくなりました。
↓以下の映像は2019年日本公演とは別です。

リンゴ・スター役:Chris McBurney
「レット・イット・ビー」の前進の「レイン(RAIN)」から日本公演のドラマーと言えばこの人です。確か奥様が日本人です。陽気に軽快にドラムを叩いていました。第二幕のリンゴ・スターの扮装は笑いどころでしょう。
↓以下の映像は2019年日本公演とは別です。

キーボード:Daniel A. Weiss
間違いなく上手いのですが、ビートルズを再現しようとする意気込みは感じられませんでした。

 この日はアルバム『Abbey Road』50周年記念エディションの世界同時発売日でしたが、とくにMCでは触れていませんでした。「Here Comes the Sun」の前に一言「Abbey Road」と叫んだだけでした。MCは全体的に少な目で、ビートルズの有名なMCを再現したり、立ち上がることやスマートフォンのライトをつけるよう促す程度でした。日本語は「ありがとう」と言っているのが確認できました。

この種の来日ショーに何度か参加した方も「1980年のジョンレノンの誕生日にビートルズが再結成されたら」の第二幕は新鮮な気持ちで楽しめると思います。選曲も日本人の感覚からすると変わっており、マニアの方も満足すると思います。


甲虫楽団からライブのお知らせ

『レット・イット・ビー』には負けていられません!ライブのお知らせです。
祝ビートルズのアルバム『Abbey Road』リリース50周年!

我々「甲虫楽団」は、10月5日に同作全曲通しライブを行いました。
お客様約90名!満員御礼でメンバー一同感謝しております!!

まだまだ至らない点が多々ありましたが、一度では終われない!終わりたくない!
2019年最後は、久しぶりの横浜、ゆず所縁の伊勢佐木町にて、
アビーロードアンコールライブをもって締めたいと思います!
時期的にあのクリスマスソングも入れようかなー、、、と思ってます。
みなさまぜひまたお越しくださいませ!

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Abbey Roadリリース50周年記念アンコールライブ(イエサブもやるよ)

日時:2019年12月15日(日)18時45分開場 19:15開演 21:15終演予定
場所:横浜伊勢佐木町「Cross Street(クロスストリート)」
   JR関内駅北口から徒歩12分、京急日ノ出町または黄金町より徒歩7分
http://www.isezakicho.or.jp/~ueda/cs/
料金:2000円
※飲食物の販売はありません。お持ち込みは自由ですが、スナック類などカスの落ち易い食べ物はご遠慮ください。ゴミは各自お持ち帰りいただけますよう、ご協力お願いいたします。
※前売料金/学生料金はありません。
※ご予約は受け付けておりません。
※全席自由席です。50席ご用意しています。それを超えた場合はお立見になります。椅子や座布団を持ち込んでお座りいただくこともできます。
※甲虫楽団サポータプログラム「甲虫拡団」にご登録いただくと本来の開場時間より前にご入場いただけます。
 甲虫拡団については→こちら 
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4 コメント

  1. お疲れ様です。本日、大阪公演を見に行ってきました。RAINを入れると、2014年、去年とで4回目になりますが、今回も楽しめました。ただ、贅沢なもので、RAINを見た時が「実際のビートルズの公演を見に行っていたら、これだけ感動するのだな(もちろん本物は、断然凄かったでしょうがね)生で聴くのはCDやレコードで聴くのと迫力が違う」と一番感動しました。なれ?は怖いです(苦笑)ジョージ、プロならば体型を維持して欲しいですね。ちなみに座席は1列目でジョンの真正面でした。RAINの時もです。ポール(本物)の時も、同じぐらいの座席で見てみたいです(苦笑)さらに余談ですが、幻となった国立競技場公演では奇跡の1列目でしたが、番号から判断して一番端辺りでした。ドームでさえ端だと、バックスクリーンの映像は見えないから、ドーム以上のワイドになっていた?でしょうから、目が点になっていたでしょうね。長々と書きましたが、これからも活躍お祈りいたします。

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    1. FAB4さんコメントありがとうございます。

      ジョージ役の人は急激に太ったようでどうしちゃったんでしょう。

      1列目とはすごいですね!

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  2. のべ様
    昨年のホワイト、大阪から参加したものです。
    アビイロード再現、何とか都合をつけたかったのですが、所用でこの日は見送らざるを得なくなりました。
    セカンドチャンスがあると思いますのでそれに期待します。

    あすの公演の成功をこころよりお祈りします。

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    1. marrさんコメントありがとうございます。


      明日はがんばります!

      セカンドチャンス、サードチャンスも企画していきますので
      よろしくお願いいたします!

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