ポール・マッカートニー ビートルズ脱退(?)50周年

1970年4月10日発売のデイリー・ミラーに掲載されたポール・マッカートニーの声明によってビートルズはもはや修復不可能な状態であることが公知となりました。この日をビートルズが解散した日と捉える人も多いです。それから50年経ちました。

この声明はこの1週間後に発売されるポールの初ソロアルバム『McCartney』のプロモーションを意図したものでビートルズ脱退宣言を目的としたものでは無かったようですが、当時のポールは相当鬱憤が溜まっていたのでしょう、盛り上げる意図もあってか少々言い過ぎてしまい、引っ込みがつかなくなったところもあると想像しています。
実際は前年の9月にジョン・レノンが秘密裏に脱退しており、皆どのようにビートルズを終わらせるか悩んでいたところに、ポールがひょっこり抜け駆けすることになりました。これを決定打に他の3人とは決裂し、 同年12月31日にポールは他のメンバーを相手取りパートナーシップ解消を求める裁判を起こすまで至りました。それもこれも、ジョンが連れて来たマネージャーのアラン・クレインにビートルズが牛耳られるのが我慢ならなかったからでしょう。前年のゲット・バック・セッションでの奮闘からも明らかなように、ビートルズを愛するが故の行動だったと思います。
アラン・クレインの影響下で制作された映画とアルバム『LET IT BE』にポールは納得いかなかったようで、今年の5月で50周年となりますが華麗にスルーされそうです。『LET IT BE』と同じ素材から再構築された新作映画が制作中なので、50年前の雪辱を果たすべくそちらに注力するのだと思います。


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