ジョージ・ハリスン没後20年 個人的感想

 2001年11月29日にジョージ・ハリスンが亡くなってから20年が経ちました。この節目にジョージについて個人的に振り返ります。

"Mad Day Out"のルックスが一番好き

ジョージの死を知ったのは日本時間2001年11月30日、テレビのニュース速報のテロップだったと思います。ジョン・レノンが亡くなったときのことは覚えていないので、初めてビートルズのメンバーの死に直面したことになります。

当時僕は一時的にビートルズから離れていた時期でした。1999年『Yellow Submarine Songtrack』、2000年『THE BEATLES 1』はしっかり購入していましたが、日常的に触れていたわけではないのメンバーに対する親近感はそこまで持っていませんでした。ジョージが病気になったり暴漢に襲われたりしたこと、日々病状が悪化している様子は報道で知っていたので、亡くなった際の衝撃は随分和らいでいたと思います。今は日々ビートルズのサウンドに触れており、SNSでメンバー本人の動向もわかるので、この状態でメンバーの死を知ったらどのくらい衝撃を受けるのか考えたくありません。

 当時は勝手にジョージのことを「酒もたばこやらず、摂生している」と思っていたので、こんなに早く亡くなったことに驚きました。一方「きっとジョージは安らかに自分の死を受け入れただろうな」と思って僕自身平静を保てたことを覚えています。ポールとリンゴが死の直前に見舞って3人で話したということは当時も聞いていました。ポールとジョージは仲が悪いと思っていたので、アンソロジープロジェクトでビートルズを振り返ったおかげで最後に3人で集まって笑いあえたのならなら良かったなと思いました。

そのちょうど10年前、ジョージが最初で最後のソロ来日公演のため日本に来ていました。当時の僕にとってはハードル高く感じ(何故か「行けるわけない」と思ってた) 、ソロの曲には興味が無かったこともあって行きませんでした。同じ理由で1989年リンゴ・スター、1990年ポール・マッカートニーも行っていません。その後ジョージは二度と来日公演をしなかったので今思うと肉眼で姿を見るためだけでも行っておけばよかったな、と思います。

一般人なら死後20年も経てば記憶からも記録からも消えていってしまいますが、ジョージは死後ますます存在感が高まっていると感じます。ストリーミング時代のビートルズの代表作はジョンやポールの曲では無くジョージの『Something』『Here Comes The Sun』だと聞きました。この2曲が収められた『Abbey Road』はジョージがいなかったら名盤になり得なかった、というのは現代の共通認識でしょう。数日前に配信開始された『ザ・ビートルズ:Get Back』ではジョージの人間性やファッションセンスが浮き彫りにされておりファンもより増えると思います。まだまだジョージはこの世界に輝き続けます。

 

Death is just where your suit falls off and now you’re in your other suit. You can’t see it on this level, but it’s all right. Don’t worry. George Harrison 

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