レビュー:ドキュメンタリー『アビー・ロード・スタジオの伝説 If These Walls Could Sing』ディズニープラスで配信

アビーロードスタジオ90年の歴史をたどるドキュメンタリー映像作品『アビー・ロード・スタジオの伝説』(原題:If These Walls Could Sing)が2023年1月6日17時から日本のディズニープラスで配信開始されました。


アビー・ロード・スタジオの伝説 | Disney+

1時間29分 日本語音声なし・日本語字幕利用可

北米では一足早く昨年12月16日から配信されています。それに先立ってアビーロードスタジオでプレミア上映会が開催され、ビートルズ関係者が勢ぞろいしました。

If These Walls Could Sing Premieres At Abbey Road (アビーロードスタジオ公式サイト)

‘If These Walls Could Sing’ Premiere: Photos Of Paul McCartney, Ringo Starr & More (HollywoodLife)

ポール・マッカートニーの長男ジェームズも姉メアリー監督作品ということで久しぶりに公の場に姿を現しています。

本作はアビーロードスタジオ設立から現代に至るまで、スタジオ内の印象的なエピソードを当時の貴重な映像や音声と共に基本的に歴史順で紹介していきます。監督メアリー・マッカートニー、本編の最初と最後の証言者はポール・マッカートニー(本作の命名者もポール??)、リンゴ・スターも度々登場、解説役はジャイルズ・マーチン、その父のジョージ・マーチンも生前の肉声で参加、とビートルズ色が強い内容です。スタジオの実質的な名付け親なのですから妥当でしょう。アウトテイクも含め本人の音源も豊富に使用されています。

ビートルズ周辺に先輩や後輩たち、クラシック音楽、映画音楽、ブラックミュージックを配置して音楽界におけるアビーロードとの特別性を立体的に描いています。ピンク・フロイドに多くの時間を割いていたのが印象的でした。証言者皆一様にアビーロードスタジオの音の良さとそれに導かれて集まって来た音楽家・技術者たちの偉業が染み込んだことによる神秘性を挙げていました。

ビートルズにまつわるエピソードは使い古されたものですが、実際にアビーロードスタジオの中で(物理的にもストーリーという意味でも)語られるとより臨場感が増します。ビートルズファンにもお勧めできる作品です。

ポール・マッカートニーはアビーロードの横断歩道で映画撮影中に危うく轢かれそうになったことがある(amass)

登場したビートルズ関連の楽曲

Jet ※ウイングス
Nineteen Hundred and Eighty-Five ※ウイングス
Love Me Do
Please Please Me
Twist and Shout
She Loves You
Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band
With A Little Help From My Friends
Lucy In The Sky With Diamonds
Lady Madonna
When I'm Sixty-Four
A Day in the Life
All You Need is Love
Hey Jude
Blackbird
Something
Yer Blues
The End

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