ジョージ・ハリスン生誕80周年記念 劇場特別版公開『Concert For George』を公開初日の2023年7月28日に観てきました。
藤本国彦氏&本秀康氏、ジョージ・ハリスンの追悼ライブに参加したポール・マッカートニーについて語る「泣きそうに」(映画.com)
ジョージの1周忌となる2002年11月29日にロンドン・ロイヤル・アルバート・ホールで開催された追悼コンサートのドキュメンタリーです。今回日本では初めて劇場公開されます。昨年20周年記念で海外で公開された高画質リマスター版で、冒頭に妻オリヴィアと息子ダニーの新録メッセージが追加されています。
このコンサートはビートルズ解散後初めてポール・マッカートニーとリンゴ・スターがステージ上で共演したことでも知られています。
感想:ジョージ知識が問われる
僕は本作品を観たことが無かったのでこの機会に公開初日のTOHOシネマズ シャンテに観に行きました。200席程度の小ぶりな劇場でした。初日の夜公演ということで8割~9割は座席が埋まっていました。
過去にDVDが発売されていてそちらにはコンサート全編も収録されているようですが、劇場公開版は曲順を入れ替えたり曲をカットしたりところどころに別撮りのインタビューやリハーサル風景が挿入されるなどしています。ナレーションはありませんが、本作はドキュメンタリーだと思った方が良いでしょう。このような形式にするのでしたら、ジョージの死からコンサート実現にこぎつけるまでも描いて欲しかったです。終わりもあっさりで、終演後バックステージでのオリヴィアやダニーの様子を見たかったです。
とはいえ大部分がコンサートの様子で占められているので音楽に期待が高まるところですが、音量が小さく感じて残念でした。音響を売りにしている映画館を選んで行った方が良いと思います。
演奏の合間に話す言葉には日本語字幕がつきますが、それ以外に画面に文字が表示されることは無く(最初の日付けと場所の提示くらい)、出演している人が何者なのかステージ上で誰かが語ってくれないとわかりません。歌詞や曲名も同様(ステージ上で言及してくれないとわからない)のでジョージに対する知識が問われるところです。日本公式サイトでは詳しく解説されているので、事前に読んでおくといいかもしれません。
コンサートの雰囲気は非常に抑制的で適度にしんみり、適度にほっこり、愛に満ち溢れています。ジョージに思いを馳せるにはうってつけでしょう。
20年前の映像ですが、古臭さは感じません。とはいえ出演者の中で数名が既に亡くなっていることを考えると時の流れを感じます。
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