“ビートルズ最後の新曲”「Now and Then」楽曲&ミュージックビデオ感想まとめ

 “ビートルズ最後の新曲”とされる「Now and Then」が2023年11月2日23時(日本時間)に全世界同時解禁となり、翌日11月3日22時(日本時間)にはピーター・ジャクソン監督によるミュージックビデオが公開されました。


曲を聴いた/MVを見た僕の感想をダラッとまとめておきます。


先行公開されたミニドキュメンタリー

ビートルズの新曲としての正統性を主張する内容でした。実際制作段階からかなり心を砕いていると思います。

想像より音源ネタバレがありました。あたりまえですが、現代のポールとリンゴの演奏だなと感じました。ストリングスの音像が近い(ふわっとしていない)のがいい感じです。


抽出されたジョンの声が心に飛び込んできます。

1995年にも録音したであろうベースを今回ポールが弾き直したのが不思議でしたが、この最新のジョンに触発されたのでしょう。

時代や生死を超えてジョンとポールがしっかりコラボレーションしてます。まさにザ・ビートルズ。


曲そのもの

「Now And Then」ジョージが弾いているギターはどれだろう…。左から聴こえるカッティングだったらいいなあ。「Real Love」っぽさがある。

ポールが弾くこの曲のソロはスライドギターにする他ないんでしょうけど、ジョージのような艶めかしさは無いなあ。


「Now And Then」サビのボールのハモリに老いを感じるけど意図的かも。その気になれば加工できたはず。

サビの終盤は歌も歌詞もジョンを先導しているので最近のポールソロっぽい。


ミュージックビデオ

中間のチープな合成はピーター・ジャクソンが言っている「僕たちはザ・ビートルズを笑い、そして彼らと共に笑う必要があったんだ。」ということなんでしょう。  

その幻影の中でキョロキョロしているポールの表情に感無量。走馬灯ということか。  

最後にビートルズが消えてしまうのが寂しすぎる…。


はめ込みはわざとギャグっぽくチープにしたのかと思ってた。

よく見たらはめ込む側とはめ込まれる側の光と影が相互作用していたりして凝ってる。本気で馴染ませるつもりだったのか…。

序盤と終盤の静止画を動画っぽくする(Live2Dか?)のも微妙だし、10年後の最新技術で改修を希望


MVでは30代のジョンと80代のポールがデュエットする、という演出はありませんでした。

それもそのはず、MVではビートルズという立場にこだわっているようでした。ジョンだけは1970年以降ビートルズとして活動したことがないので素材不足で例外的にソロ時代の映像を使っていましたが。

その意味では、MVに出演している現代のポール・マッカートニーとリンゴ・スターはまぎれもなくビートルズのポールとリンゴなのだと改めて思いました。


1995年のビートルズ3人が「Now And Then」に取り組んでいる映像がMVに使用されています。

この映像ではギターにカポタストが装着されているので「Real Love」のようにテープスピードを上げて半音高くすることを試みていたのかもしれません。

事実、ビートルズとしてのリリース版はジョンのデモよりテンポが上がっています。

1995年当時もそうしたくて、結果として半音上がってしまったのではないでしょうか。なのでギターの1フレットにカポタストを装着&映像のテンポがリリース版の音とそこそこ合っている?


「Now And Then」のレコードジャケットはMVのサムネイルを使えばよかったんじゃないですかね。

リンゴが年齢より若く見え、ジョンが年齢より老けて見え、ジョージが年齢不詳なので良いバランスです。

採用されたジャケットありきのテイストですし、顔写真を並べるのは安易すぎるのかもしれませんが。


デモテープの音源カット問題

「Now And Then」デモテープの一節をビートルズ名義では採用しなかったことが話題になっています。

ジョンはビートルズ時代から様々な曲のモチーフをつなげたり再利用したりしているので、今回の判断がジョンの意向を無視しているとは言い切れません。

MVを見た結果、僕はこれでよいと思いました。


バリバリ歌えていた1995年のポールとジョージが「Free as a Bird」のようにこの一節も歌詞やメロディを補おうと考えていたのかは気になります。

2022年ではやりたくてもできなかったのか、という観点です。

でもこの一節が無いことで、寂しさの中にも前向きさが残る雰囲気が出ているのだと思います。

※その後の関係者の証言や資料から、1995年の時点でこの部分はカットする前提で取り組んでいたようです。


青盤(旧)全曲演奏ライブ11月19日開催

ちょうどいいところに、「ビートルズ中後期サウンド追求バンド」がキャッチコピーの「甲虫楽団」(こうちゅうがくだん)が青盤(旧)を全曲曲順通り演奏するライブがあります!みなさんと青盤50周年ならびに2023エディション発売をお祝いできればうれしいです。

タイトル:約束通り、青盤通しますm(_)m
日時:2023年11月19日(日)12:15開場、13:00開演、15:30終演予定
場所:ニューエイト(東京都大田区)
JR京浜東北線 蒲田駅東口より徒歩3分
http://neweight.tokyo/
チャージ:3,000円(1ドリンク込)

詳しくは↓
ビートルズ『青盤』発売50周年記念全曲演奏ライブ 2023年11月19日 東京・蒲田にて開催

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