ビートルズの側近トニー・ブラムウェル死去

ビートルズの少年時代からの同郷の友人でありビジネス面での側近であったトニー・ブラムウェルが亡くなりました。78歳でした。

左：ブライアン・エプスタイン、右：トニー・ブラムウェル

Tony Bramwell（The Beatles公式サイト）

ポール・マッカートニーの声明↓

"Sad to hear of the passing of Tony Bramwell. He was a good companion to us through the Beatles journey. Always up for a laugh and I’m sorry to see him leave. Thanks Tony. Love ya! From Paul”

ビートルズより少し年下（1946年生まれ）の彼は、10代から地元リヴァプールでビートルズのメンバーと交流があり、ロックに魅了されのちにブライアン・エプスタインの元で働くようになりました。ブライアン死去後はそのままアップル関連の重役を歴任しました。

ビートルズの取り巻きとしてはマル・エヴァンスが思い浮かびますが、マルは便利屋／用心棒的なイメージであることに対し、トニーはビートルズのプロジェクトを円滑に進めるための仕切屋／調整役といった印象です。彼が2006年に発売した書籍『Magical Mystery Tours: My Life with the "Beatles" 』にはポール・マッカートニーが「ビートルズの事を知りたければトニーに聞け」と帯コメントを寄せていいます。

By Tony Bramwell Magical Mystery Tours: My Life with the "Beatles" [Hardcover] ハードカバー

近年は無邪気に「ビートルズで稼ぐ」を実践していた印象です。様々なイベントや映像作品に登場して当時について語っています。昨年日本で制作された映画『ミスタームーンライト〜1966 ザ・ビートルズ武道館公演みんなで見た夢〜』にも出演していました。その他、トニー・ブラムウェルに関する甲虫楽団ブログの記事を列挙します。

レビュー：映画『ミスタームーンライト〜1966 ザ・ビートルズ武道館公演みんなで見た夢〜』（2023年）

イギリスITV「The Nation's Favourite Beatles Number One. 」放送　ポールとリンゴも出演（2015年）

ドキュメンタリーDVD「Beatles Stories」2012年10月2日発売（邦題：「ビートルズと私」）（2012年）