セミナー「ビートルズの作曲法」第1回『ヘイ・ジュード』開催


以前の投稿で紹介したキーボード・マガジン主催のセミナー「ビートルズの作曲法」第1回『ヘイ・ジュード』が2012年8月2日 20時から約1時間半にわたり、東京・市ヶ谷のリットーミュージック社で開催されました。USTREAMでの中継も行われ、300名ほどの人がリアルタイムで試聴していたようです。

セミナーは講師の高山博さんによる「Hey Jude」の分析結果を披露する形で進められ、メロディの特長、コード進行のみならずキャッチーな曲にするアレンジの工夫や歌詞とメロディの関係にも及びました。印象的だった内容は以下です(実際はそれほど断言していたわけではありません)。
  • Aメロは「メロディのしりとり」で構成されている(各段のメロディが前段の最後の音から始まる)
  • ペンタトニックスケールを基調とした親しみやすい鼻歌調のフレーズ
  • ありきたりな曲にならないようペンタトニックから少しだけ外れる音を組み込んだり、メロディに合わせるコードを工夫している(コード自体は複雑ではない)
  • 歌詞の内容・展開とメロディが一致している
  • 3度の音を半音の範囲でふらつかせる(半音下げるとおなじみのブルーノートだが、半音上げることも頻繁にする)のがビートルズから始まったロックの特徴
  • ブルーノートに合わせてコード自体を大胆に変えるのもビートルズ以降(リフレインのEb)※ブルースではメロディにブルーノートを使ってもコードはプレーンなままだった
  • ビートルズの曲の小節数が特殊なのは、曲の変わり目の前に印象的な一節を加えた結果(「Hey Jude」のドラムが加わる際のフィルが長いのはリンゴが小節数を間違えたせい?)
セミナー第2回「Strawberry Fields Forever」は2012年9月6日開催で、8月中旬に募集開始だそうです。有料ですが現地に行くと配布資料がもらえる、実際の音源を聴きながら話が聞けるなどのメリットがあるようです。

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