レポート:ビートルズデビュー50周年記念「Magical Mystery Tour」映画館上映

50年前にビートルズが「Love Me Do」でデビューしたまさにこの日、日本各地の映画館で新装版「Magical Mystery Tour」が1回のみ上映されました。10月10日のDVD/Blu-ray版発売に先駆けての公開となります。

僕はTOHOシネマズ渋谷に行きました。当日の14時の時点での同館の予約状況は6~7割だったので満員になるか心配でしたが、実際は8~9割埋まっていました。客層は4~50代以上の方が多いと思いきや、10代と思しき数人連れや、20代のカップルも多かったです。男女比は7:3程度だと思います。
TOHOシネマズ渋谷
1回限りなので案内表示も簡易
定刻の19時30分を待たずに普通の映画と同様、他の映画の予告編が流されました。実際に始まったのは19時40分です。まずは約20分の「The Making of Magical Mystery Tour 」(当時の映像と関係者のインタビューで綴るドキュメンタリー)が上映されました。その後本編、最後に10分強の「Meet The Supporting Cast」(出演者の経歴、他の作品で活躍している様子)という3本立てでした。なお、ストリップショーのシーンでは本編は検閲が入ったままですが、「Meet The Supporting Cast」では無修正でした。
上映されたのはいずれも10月10日に発売されるDVD/Blu-rayに収録されているものです。イギリスBBCが制作した「Magical Mystery Tour Revisited」が上映されると予想していましたが違いました。同番組は10月14日深夜のフジテレビの放送で日本解禁となります。

「マジカル・ミステリー・ツアー」を見るのは初めてなので以前のバージョンとの比較はできませんが、想像より画質は精密ではありませんでした。フィルムの傷、汚れ、揺れなどは丁寧に修復されているようですが、元々テレビ放送用に撮影されたので、劇場公開用の作品に比べレンズやフィルムの品質が落ちるのだと思います。経年劣化もあるのでしょう。

肝心の内容ですが、世間でよく耳にするほどひどくは無かったです。シュールなシーンも笑えましたし、エンディングでは「もう終わってしまうのか?」と残念に感じたくらいでした。難解な言葉遊びも少なく(というかセリフ自体少ない)、北米版のデラックス・エディションを買って良かったと思いました。1時間に収めるためにカットされたシーンが多数あるようなので、いつかディレクターズカットなどでリリースしてほしいものです。

ドキュメンタリーや本編を見ていると、ジョン・レノンやジョージ・ハリスンも能動的に参加していることに驚きました。とくにジョンはポール・マッカートニー以上に率先して演技しています。とはいえ結局はマル・エヴァンスの存在感が強烈に印象に残っています。


ビートルズがデビューした日にビートルズに興味がある人と同じ空間で大画面・大音量の「Magical Mystery Tour」を見るのは貴重な体験でした。
マジカル・ミステリー・ツ







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