Paul McCartney explains Olympics embarrassment
http://www.express.co.uk/news/showbiz/363762/Paul-McCartney-explains-Olympics-embarrassment
本番当時の様子は以前の投稿をご参照ください。
演奏直後のポール。失敗を悔いているのか。隣はドラマーのエイブラハム・ラボリエルJr |
まず、ポール出演前に音響トラブルが発生していたことにより、このような時のために事前録音しておいた音源を流すことになったようです。でもポールはライブで演奏することを主張しました。折衷案として事前録音音源と生演奏を同期させることにしたのかもしれません。
この日演奏した「The End」と「Hey Jude」の間にステージ後方の大きな鐘が鳴りましたが、この演出をポールは事前に知らされておらず、その爆音に「Hey Jude」の出だしの音を見失ってしまいました。本来スタッフの指示を待ってから演奏を始めるはずでしたが、この出来事に慌てたポールは鐘が鳴り止んだ沈黙に耐えきれず先走って演奏を始めてしまいました。その事態にさらに慌てたスタッフが遅れて事前録音の音源を流し始めてしまったというのが真相のようです。
事の重大さに気付いても時既に遅し、バンドは演奏を継続するしかありませんでした。ドラマー(エイブラハム・ラボリエルJr)はヒステリックになってポールに一瞥もくれなかったそうです。
ポールが実はステージ上で緊張しやすいことは様々なエピソードで伝わってきています。本来ギターのテクニックがビートルズ随一であるにも関わらずジョージ・ハリスンにリード・ギターの座を明け渡していたのは、ポールが緊張のあげくステージでギターを失敗した事件が原因の一つとして語られています。その後、閉鎖的なレコーディングという場で機材の進歩により個別パートのやり直しが利くようになると喜々としてリードギターを弾きだしたのは周知の通りです。
この性分を経験と観客の暖かさによって克服してきたと語っていたポールですが(以前の投稿参照)、さすがにオリンピックの開会式という大舞台での想定外での出来事につい癖が出てしまったというところでしょうか。
ポール・マッカートニーのYouTubeチャンネルにロンドン オリンピック開会式での演奏の舞台裏を明かす映像が公開されています。
Behind the Scenes at the Olympics Opening Ceremony with Paul McCartney
リハーサルや本番当日の映像とともにポールと開会式の芸術監督を担当したダニー・ボイルの独白が流れますが、音ズレについては触れませんでした。
なお、BGMに使用されている「Hey Jude」はオリンピック開会式のものではなく、ライブ作品「Good Evening New York City」に収録されているものです。紛らわしいですね・・・。権利の問題かはたまた演奏の出来のせいでしょうか。
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