2013年5月30日木曜日

ポールが墓参 エルヴィス・プレスリーとビートルズの関係

"Out There !"ツアーで北米を巡っている最中のポール・マッカートニーがエルヴィス・プレスリーのお膝元メンフィスでの公演を前にエルヴィス・プレスリーの墓参りをしてピックを供えました。四谷怪談を上演する前に於岩稲荷田宮神社にお参りするのと同じ心境でしょうか??
ピックを持つポール。柵を乗り越えている・・・
メンフィス公演の舞台裏映像


ビートルズのメンバーは皆エルヴィス・プレスリーに影響を受けておりジョン・レノンとポール・マッカートニーは共に彼の「Heartbreak Hotel」は衝撃的だったと語っています。おそらくビートルズのメンバーの中で最も彼に心酔していたのはジョンだと思いますが、その分愛憎が深くエルヴィスに対する思いは複雑だったようです。1964年のビートルズ初訪米時にエルヴィスと電話していたポールから電話を替わるかと問われたときに断ったそうですし、1965年8月27日にビートルズの4人とエルヴィスが対面した時は様々辛辣な言葉(内容は熱烈なファンならではの物でした)を投げかけて場の空気を凍りつかせていたそうです。

ビートルズとプレスリーが会った日のものとされる写真
タバコを持って歩いているのはジョン?
車の後部座席に見えるのはポール?車の向こうにいるのはプレスリー?
両者の顔合わせでは当初お互い緊張していたようですが、エルヴィスがセッションを持ちかけ
氷解したようです。エルヴィスがベースを弾き、ポールはギターやピアノ、ジョンとジョージはギターを弾き、リンゴはドラムが無いので椅子を叩いていたそうです。

複雑な心境のジョンとは対照的にポールは無邪気にエルヴィスへの敬愛の念を表現しています。今回の墓参もそうでしょうし、ビートルズ解散後もことあるごとにエルヴィスの曲を取り上げています。
1970年代末には当時の妻リンダの尽力で、エルヴィスのバックバンドを務めていたビル・ブラックのダブルベースを入手しました。ボディの白い縁取りが特徴的です。

2005年のAbbey Road Studioでのライブでこのベースを使って「Heartbreak Hotel」の弾き語りを披露しています。


これだけ影響を受けているわけですが、ビートルズが演奏したエルヴィスの曲はそれほど多くないようです。恐れ多かったこともあるでしょうし、エルヴィスの真似から脱却して彼を乗り越えたいという気持ちもあったかもしれません。

以下にビートルズとエルヴィスのバージョンを比較します。

That's Alright Mama


I Forgot To Remember To Forget


 I'm Gonna Sit Right Down And Cry, Over You


他にも例えば「I Got A Woman」は元々レイ・チャールズの曲ですが、ビートルズはエルヴィスのバージョンを参考にした可能性が高いです。


一方、エルヴィスもビートルズの曲をカバーしています。確認されているのは以下の5曲です。
Get Back


Yesterday


Something

Lady Madonna


Hey Jude


ポールの曲が多いです。お互い相通ずるものがあったのかもしれません。

エルヴィスにとってビートルズは自分の地位を揺るがす邪魔者という面があり、対面時のジョンの態度の悪さもあって良い印象は持っていなかったようですが、60年代も終わりになると素直に受け止められるようになったのかな、と思います。


2 件のコメント:

  1. エルヴィスとポールの大ファンです。
    私は4回メンフィスに墓参りしてますがついにポールも来てくれたか!という心境です。きっとポールが墓前に置いたピックはグレースランドの展示ルームに運ばれショーケースに入ることでしよう。
    エルヴィスはポールの歌が大好きでした。エルヴィスの72年唯一のマジソンスクエアガーデンコンサートにポールは行けませんでしたが当時アメリカにいたジョン、ジョージは見に行ってます。ジョージは楽屋にも行ったそうですよ。
    ジョンは行かなかったのは彼らしいですが、、、、

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    1. 1972年のエピソードについて教えていただきありがとうございます。

      ポールの墓参の様子は「NEW」のプロモーションビデオ内で一瞬見られるのでそちらもご覧ください。
      http://youtu.be/BkbbP0ozyMs?t=1m58s

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