ポール・マッカートニー インタビュー「ライブパフォーマンスからの引退は想像できない」

ポール・マッカートニーがRolling Stone誌のインタビューに応えました。インタビューの前日は「Out There」ツアーのシアトル公演で元ニルヴァーナのメンバーと共演しLong Tall Sallyを演奏しています。この曲は普段セットリストに入っておらず、人前で演奏すること自体久しぶりです。



インタビューの全編はこちらです。
http://www.rollingstone.com/music/news/q-a-paul-mccartney-looks-back-on-his-latest-magical-mystery-tour-20130725

要約するとこのような内容です。
  • ツアーやバンドには満足している。自分たちが演奏したいと思った曲、観客が聴きたいと思っているだろう曲を長年磨いてきた。
  • ステージで頻繁に楽器を持ち帰ることで新鮮な気持ちになれる。
  •  "Being for the Benefit of Mr. Kite!"などをベースを弾きながら歌うのは難しい。集中力が必要だが楽しくもある。まだまだ精進が必要だ。過去を顧みることは有意義だ。
  •  "Being for the Benefit of Mr. Kite!"は一風変わった曲なのでセットリストを新鮮にしてくれると考えた。そしてなによりビートルズのメンバーがライブで演奏したことが無い。この曲はジョン・レノンの曲だという人もいるが、サーカスのポスターから発想を得た場面に自分もいて、二人でポスター内の言葉を選んだ。
  •  "Being for the Benefit of Mr. Kite!"などの曲は後からベースを録音したのでメロディアスなベースラインを考える充分な時間があった。もしライブで演奏する前提だったらここまで複雑にしなかっただろう。
  • 今後新たなビートルズナンバーをライブで取り上げる可能性はある。候補は沢山ある。宝探しみたいなものだ。それらの曲を演奏するたびにビートルズとしてレコーディングした時代が素晴らしかったことを思い知る。Why Don't We Do It In The RoadやUncle Albertをリクエストする人もいるだろう。いずれにせよ練習が必要。
  • 現ツアーのようなスタジアムでのコンサートはビートルズ時代もやったが(シェイ・スタジアムが典型)当時はPAが貧弱で演奏は自分も観客も聴こえなかった。観客が叫んでいたのはそのせいだろう。Wings Over Americaの頃(1970年代中盤)には状況は改善された。その頃が本当の意味でのアリーナでのロックコンサートの誕生だろう。
  • ライブパフォーマンスからの引退は想像できない。肉体的限界はいつか来るのだろうがまだ実感していない。本当の限界が来るその日まで限界を無視し続けるだろう。
「今回の来日公演が最後」という声を多く耳にしますが、本人にその気は無いようです。

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