その後所有者に直接交渉して、NFLインディアナポリス・コルツのオーナーJim Irsayが530,000米ドル(約6,500万円)で購入したそうです。
John Lennon's 'Paperback Writer' Guitar Sells for $530K to Colts Owner
2014年11月23日にTracksAuction.com主催のオークション「Beatles And Rock 'n Roll Memorabilia Auction. November 2014」が開催されました。数多くのビートルズ関連の出品がある中、目玉はジョン・レノンがビートルズのシングル曲「Paperback Writer」の録音に使用したというGretsch 6120ギターでした。開催前は落札価格が1億円を超えるのではないかと話題になりましたが、結局は最低落札価格(40万ポンド=約7300万円)の入札が無く落札されませんでした。
John Lennon guitar misses out on £400,000 reserve at auction (Liverpool Echo)
(開催前の報道)
レノンのギター競売へ=1億円の落札予想も-英(時事通信)
ジョン・レノン愛用ギターが競売へ 落札予想額1億円(スポーツニッポン)
ジョン・レノンのグレッチ6120、100万ドルで販売(BARKS)
ジョン・レノンが「ペーパーバック・ライター」録音時に使用したギターが競売へ(女性自身)
John Lennon’s 1963 Gretsch 6120 Guitar
このギターはジョンのいとこのDavid Birchがジョン・レノンからもらったものだそうです。David本人は今回のギターよりさらに有名なブルーのストラトキャスターを所望したそうですが、ジョンは承諾しなかったそうです。そういう意味ではグレッチ 6120はジョンにとって価値の低いギターだったのかもしれません。
Davidがもらいそこねたストラトキャスター |
ジョン・レノンの楽器関連ではもう一つ目玉の出品がありました。個人的にはこちらの方がより重要です。1本目のRickenbacker 325のピックガードとベグ(チューナー)です。
1972年にこのリッケンバッカーの調整を依頼されたRon DeMarinoがジョンから譲り受けたものとのことです。調整の結果要らなくなったパーツをもらったわけです。以前日本のジョン・レノン・ミュージアムに展示されていた同ギターはビートルズ現役時代と大きく様変わりしていましたが、これを手掛けたのがRon DeMarinoです。このギターは世間のイメージ通り黒色であるべきだとジョンに進言したものの、ジョンたっての希望で色を変えたそうです。
1本目のリッケンバッカーの近影 |
1972年6月22日撮影 |
どの部分で弦をはじくのでしょう・・・。 |
1964年10月16日A.B.C. Theatre(イギリス ハル)公演終了後にステージに上がった人がスタッフからもらったものだそうです。こちらは3,200ポンド(約60万円)で落札されました。
同日の公演を収めた録音テープも今回初めて出品されており、そちらは2,000ポンド(約37万円)で落札されました。
The Beatles 1964 Hull A.B.C. Theatre Concert Recording
収録曲は下記です。
1. Twist And Shout
2. Money (That’s What I Want)
3. Can’t Buy Me Love
4. Things We Said Today
5. I’m Happy Just To Dance With You
6. I Should Have Known Better
7. If I Fell
8. I Wanna Be Your Man
9. A Hard Day’s Night
10. Long Tall Sally
このときのイギリスツアーの音源はほとんど出回っておらずI'm Happy Just to Dance with YouとI Should Have Known Betterに至ってはライブ音源自体これまで流出していなかったような気がします。
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