書籍「ビートルズ来日学 1966年、4人と出会った日本人の証言」2016年6月10日発売

ビートルズ来日時に本人達に会った人や来日公演を作り上げるために尽力した人へのインタビュー集「ビートルズ来日学 1966年、4人と出会った日本人の証言」(DU BOOKS)が2016年6月10日に発売されました。

ビートルズ来日学 1966年、来日時の4人に接した日本人関係者の証言 宮永正隆
↑一部試し読み可能

ビートルズ来日50年、17人にインタビュー(読売新聞)
伝説の武道館から50年!関係者直撃で新事実も ビートルズ来日舞台裏で何が 貴重な写真も多数掲載(夕刊フジ)
(ひと)宮永正隆さん 「ビートルズ大学」を開いた音楽評論家(朝日新聞)
ビートルズ来日50年 「シェー」をするジョン・レノンの衝撃(AERA)
来日50周年、あの「事件」を掘り起こす(湯川れい子)

レコード・コレクターズ誌に連載中の同名記事に加筆修正してまとめたものです。ビートルズ来日50周年に合わせて中間報告と言ったところでしょう。
ただのインタビュー集ではありません。聞き手が「ビートルズ大学」学長の宮永正隆さんですからビートルズに興味がある人が聞きたいことを余すところなく聞きだしてくれています。過去目にしてきたビートルズ来日関係者に対するインタビューは「何でそんなわかりきったことを聞く?」「何でこの人にこれを聞かない?」など欲求不満が募るものが多かったです。宮永さんがこのプロジェクトを2005年に始めたのもそのような思いがあってこそだそうです。
当然、初日公演の「マイク首ふり事件」については発生した原因、見過ごされた原因、当時の常識などについて詳しくあぶりだしています。
各人の証言も興味深いですが、豊富に掲載されている 図版や写真が珍しいものばかりで驚きました。これだけでも価値がある書籍だと思います。それら写真の片隅から新たな真実を突き止める過程も本書の醍醐味です。

3月に発売された『「ビートルズと日本」熱狂の記録』と並びビートルズ来日50周年にふさわしい傑作です。
インタビューを受けた方の中には出版までに亡くなった方もいらっしゃいます。ビートルズ来日の真実を未来に語り継ぐには今が最後のチャンスでしょう。誰もが望んでいて誰もやらなかったことに飛び込んだ宮永さんに敬意を表したいと思います。

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2 コメント

  1. 日本公演6/30の映像がボツになったのは、「マイクの首振りが原因」ってのが定説みたいに為ってたから、この連載を読んだときには驚いた。
    この連載を読んだ後、6/30の映像を見直してみたら、確かに観客が殆ど映ってなかった。

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    1. コメントありがとうございます。

      この本は検証が緻密で納得感がありますね。

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