2016年8月16日火曜日

ポール・マッカートニー「リンゴとのツアーは考えたことも無い」

ポール・マッカートニーが米『ローリング・ストーン』誌のインタビューに応えました。既に内外のメディアが発言を切り取ってニュースとして配信しています。その多くはジョン・レノンやオノ・ヨーコとの関係に関する発言に注目していますが、他にも内容は盛りだくさんなインタビューです。
Paul McCartney Looks Back: The Rolling Stone Interview
Paul McCartney Talks VIP Soundcheck Shows: 'It's a Tribal Ritual' ←続編(8/15公開)
ポール・マッカートニーが語るライヴ前のサウンドチェック・ショー:「これはマッカートニー族の儀式だ」←続編の日本語版
インタビュアーはDavid Fricke。2016年9月9日全世界発売アルバム「ライヴ・アット・ザ・ハリウッド・ボウル」同梱のブックレットに寄稿しているジャーナリストです。ビートルズ関連マテリアルの今後のリリース予定について執拗に聞き出しています。
まず、映画『Let It Be』再リリースについては「長い間議論しているが何故発売できないかはわからない」とポールは突き放しています。ポールの決定権は限定的で、最低限ポール・マッカートニー、リンゴ・スター、オノ・ヨーコ、オリヴィア・ハリスンの4人が合意しないとビートルズ関連の新製品はリリースできないとのことです。このインタビューや過去の発言からするとポールとリンゴは映画『Let It Be』再リリースについて反対していないように思えますが・・・。
 また、ビートルズは権利関係の管理が厳しいと思われがちですが、ビートルズ側としては「上品でありたい」というポリシーのようです。金のためにブランドを安売りしないということです。リンゴがとくにその傾向が強いとのポールの評です。
さらにDavid Frickeは、未発表曲や1967年~1968年のスタジオの様子を録音した音源を発売する気は無いかと食い下がりますが、ポール自身はそれら音源の面白みは理解しているものの、リリースする価値があるかどうかには懐疑的です。

リンゴ・スターは今年の誕生日のインタビューで冗談混じりながらもポールとのコンサートツアーに含みを持たせましたが、ポールは「やる理由もやらない理由も考えたことが無い。リンゴもそうだと思う」と述べています。お互い無関係にツアーで飛び回っているので、たまに式典で共演するぐらいの今のままが良いそうです。どうも「リンゴの感覚は独特なので一緒に回るのはめんどくさい」という印象を持っている様子があります。
とはいえ全面拒否ではありませんので、誰かがお膳立てをすれば実現する可能性があるのではないでしょうか。今年10月にはポールをはじめとする信じられないほど豪華な顔ぶれのフェス「Desert Trip」が開催されるくらいですから。また、今回のインタビューでポールは「80歳で今のようにツアーを回るのは想像できない。見苦しい」とも言っていますので、人生の集大成としてリンゴとのお礼参り世界ツアーがこの数年のうちに実現すれば良いなと思います。

インタビューでは他にも現ツアーバンド、亡妻リンダ、現妻ナンシー、末っ子ベアトリス、ビートルズの息子たち、若いアーティストとのコラボレーション、時代による作品の評価の違い、などなどDavid Frickeに乗せられるがままに赤裸々に語っています。ついにDavid Frickeは前シングル「Hope for the Future」の不発についてまで切り込んでいます。ポール自身もセールス不振について認めており、時代が変わって市場や人々の嗜好も変わり自分の次のアルバムもそれほど売れないだろうという認識です。バカ売れの喜びは一度経験したので、今は自分が好きな曲にベストを尽くすだけ、と達観しているようです。

0 件のコメント:

コメントを投稿