クラウド型映画制作プロジェクト「The Beatles Live!」始動

今回「The Beatles Live! Project」の発足が告知されました。カナダの制作会社One Voice One Worldの持ち込み企画をアップル・コアが公認したという構図です。
このプロジェクトはビートルズのライブについてドキュメンタリー映像作品にまとめようというもので、1963年10月16日から1966年8月29日までに世界116都市で行われた253回のライブが対象となっています。これらのライブにまつわる個人所蔵の映像、音声、写真、エピソードの提供を地球規模で呼びかける点が特徴となっています。一般人がビートルズの公式作品に関与できるというわけです。
http://thebeatlesliveproject.com/
公式サイトは内容盛りだくさんです。ビートルズが公演を行った場所をGoogleマップ上で示したり、インタビュー結果を掲載したりしています。ここから直接素材をアップロードすることもできます。


上記プロモーションビデオの段階で珍しい映像が複数使用されています。日本公演の映像(これ自体は珍しく無い)が多く使用されているのが印象的です。

ビートルズ解散後も断続的に個人所蔵の素材が公になることがあり、そういった素材をつぎはぎにして完全版を作ろうという動きはインターネットやメディアのデジタル化の進展に伴い増えてきているように思います。それらはあくまで個人ベースであり権利の所在も不明確でしたが、今回アップル・コアの御旗の下に一気に集約が加速することを期待しています。
最終的には冗長性を排した作品にまとめられると思いますが、集めた素材は全てリリースして欲しいです。ライブに限らずこれまでもさまざまな音源や映像が氾濫しているので、「これさえ入手すれば完璧」という作品を本家でそろえて欲しいと思っています。

以下は今年になって個人がYouTubeで公開した1965年6月27日ローマ公演の映像です。前述のプロモーションビデオにも使用されています。本来音が無い8mmフィルムの映像ですが、別途流出した音源と同期させています。これがYouTubeで共有されたのも今回のプロジェクトと無関係では無いかもしれません。

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