シングル「Please Please Me」発売50周年記念ベースTAB譜&ステレオ版の謎

今日1月11日はビートルズのセカンドシングル「Please Please Me」発売50周年です。同曲風のベースのタブ譜を共有します。
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ステレオ版の謎

同曲はステレオ版とモノラル版で使用されたテイク(≒録音した時刻)が違うのですが今回のタブ譜はモノラル版を参考にしています。シングルとして発売されたのはモノラル版だから、という理由もありますが、ステレオ版はベースをミスしているところが多く、弦をはじき損ねて音が抜けたり、リズムがずれたりしているので参考にしませんでした。ステレオ版の中間部(I don't want to sound complaining~)で裏拍からベースが入るところは面白いのですが他の音源でこのように弾いている例は無いようなのでこれも単なる苦し紛れかもしれません。

ステレオ版の不備としてはジョンが「Come on」で吹き出しているというのが有名です。自身の歌詞間違えに対して笑った、単に息継ぎを失敗しただけ、など様々な説があります。さらに、イントロとエンディングのハーモニカパートを補うためにモノラル版の完成音源をそのまま使用するという荒業にまで手を出しています。とくにエンディングは歌も他の演奏もダブってエコーがかかったようになってしまっています。

よくこんなものをリリースしたものだと思いますが、おそらくシングルとして「Please Please Me」を録音したときはステレオ版を作成する構想が無かったのだと思います。なんとかかき集めた素材で形にしたという印象です。
録音素材がまったく無くなってしまった、「Love Me Do」や「P.S. I Love You」はステレオ版のアルバムにもモノラル版が収録されています。どうせなら「Please Please Me」もそうすれば良かったと思います。

問題は2009年のリマスター以降、ステレオ版が標準になってしまったことです。ビートルズがブレイクするきっかけとなった完成度の高い音源が、マニア向けのモノラル盤ボックスセットでしか聞けなくなってしまいました。「Please Please Me」という稀代の名曲の評価が下がってしまわないか心配です。

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