http://www.redbullmusicacademy.com/lectures/ken-scott
彼が手がけた楽曲を1つずつ再生し、その後で当時のエピソードについて語るという構成です。彼がプロデューサーとして大成したのはビートルズ解散後なのであまりビートルズの話題は多くありません。基本的にビートルズが登場するのは冒頭の15分だけで、あとはソロ時代のジョージ・ハリスンの話が出てくるくらいです。聴衆ありの講義なので、最後の30分くらいは質疑応答に充てられています。音楽業界でプロとして活動していこうとしている人々に向けた講義のせいか契約に関する話題が多いのが印象的です。
ビートルズの「Glass Onion」についてはスネアドラムのオーバーダビングをミスにより一部犠牲にしてリコーダーの音を収録したエピソードを語っていました。ミスも肯定的にとらえ、何事も直感的に試したビートルズの姿勢に感銘を受けたとのことです。また、そういった試行錯誤は多くの場合内容が非常識で時間も無制限だったので、20歳前後の若い人(ケン・スコットやジェフ・エメリックなど)でないと相手ができなかったとも語っていました。
タバコを吸っているのがケン・スコット(1968年) |
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