追記:2014年5月20日午前10時にアウト・ゼアー ジャパン・ツアー 2014全公演の中止が発表されました。

ポール・マッカートニー2014年日本武道館公演は5月10日~12日という短い販売期間を終えました。1万人規模のチケットが一度の販売機会ですんなり全席配分される方が稀ですので、入手できなかった方もこれから追加販売や当日券販売に注目する価値はあると思います。
追記:5月14日に複数のFMラジオ番組で電話予約が実施されました

2014年5月10日に発表された今回の追加公演は大きな話題となりました。翌日の対面販売の様子も含めスポーツ紙やワイドショーでも数多く取り上げられました。
ポール5・21武道館 10万円席バカ売れ(日刊スポーツ)
観客がポールをまた呼んだ 半年で再来日(朝日新聞)
ポールの「10万円武道館」は完売寸前 中高年世代の「青春」再び(夕刊フジ)

05/10(土)
テレビ朝日 【みんなの疑問ニュースなぜ太郎】【スーパーJチャンネル】
BS朝日 【いま日本は】
フジテレビ 【めざましどようび】
日本テレビ 【ズームインサタデー】

05/11(日)
TBSテレビ 【アッコにおまかせ!】

05/12(月)
日本テレビ 【ZIP!】
TBSテレビ 【あさチャン!】【ひるおび!】
テレビ朝日 【グッド!モーニング】【モーニングバード】【ワイドスクランブル】
フジテレビ 【めざましテレビ】【バイキング】

05/13(火)
TBSテレビ 【あさチャン!】

ビートルズ解散以降3度目の正直となる点が注目されるかと思いきや、ビートルズ日本公演の再演という論調が多かったです。ビートルズ日本公演と同じC席1500円やビートルズ日本公演時を模したチケットデザインを採用するなど、主催者側も同様のようです。どうせならビートルズ日本公演50周年となる2016年に開催して欲しいところですが、このチャンスを逃すといつになるかわからないという日本側主催者の意地と覚悟があったのだと想像します。

高まる主催者への批判 なぜこうなったか

その意固地とも言える主催者のこだわりは今回の特異な興行に如実に現れています。公演11日前に発表、平日午後3時開演、高額な価格設定、などなど…。それらは多くの人を驚かせ不満や怒りといった感情に発展した場合が多いようです。

主催者側としては「こうする他無かった」ということなのだと思います。批判は予想していたでしょうが、そうまでして実現したかったのでしょう。

発表が直前だったことについては、「販売済み公演のチケットが売り切れるのを待っていたのではないか」という批判が多いです。追加公演という性格上そういった面もあるのでしょうが、実際直前になって決まったのだと思います。それは「平日午後3時開演」にも表れており、この点は「学業や仕事に勤しんでいる人をないがしろにしている」という批判が多いですが、ポールの公演翌日から開催される「MIFA CUP 2014 日本武道館」設営の所要時間から逆算した最遅の開演時間が午後3時なのでしょう。とはいえ午後3時開演はポールにとっても異例でしょうからそこまで無理しなくても良かったのではないかという気はします。

最もやり玉に挙げられているのは高価な価格設定です。三大テノールの東京ドーム公演で85,000円という例がありますのでそれより収容人数が少ない日本武道館で40,000円~100,000円なら前人未到というほどでは無いかもしれませんが、ポール本人やそもそもロックのコンサートとしては異例の高額です。この価格設定に対して「もはやロックでは無い」「ビートルズらしくない」「金持ちの道楽に成り下がった」「ぼったくりだ」「あこぎな商売」「ファンの足元を見ている」「日本人はなめられている」「ジョンならこんなことはしない」「ジョンが存命だったら何と言うだろう」「もうファンはやめた」「ポールが嫌いになりそう」といった非難が殺到しています。

単に、武道館での公演を望んだのは日本のわがままであり、極東の島国の思い入れをおもんばかる義理などポール側には無く通常のギャラを要求しただけのことだと思っています。結果、観客一人当たりの負担が増えるということです。それならそれでスポンサーを募って(ライオンなど?)チケット代金を下げれば良さそうですがその調整の時間も無かったのでしょう。今回の価格設定がポールのイメージにどう影響するかを本人が検討するタイミングがあったのかが気がかりです。

一言で表現すれば「品が無い」今回の興行ですが、実現にこぎつけた主催者の執念に感服するとともに夢をかなえてくれたことに感謝したいと思います。

本当に行きたい人をどうやって選別するか

「本当に行きたい人にチケットが行きわたるべき」という主張はだれもが肯定するところだと思いますが、パイは限られているため実際は行きたい人全員を満足させることは難しいです。何らかの尺度で「本当に行きたい」度合いを測るしかありません。望むと望まざるとにかかわらず「公演11日前に発表」、「平日午後3時開演」、「高額な価格設定」これらのハードルで行きたい度合いを試されているのだと思います。
珍しく実施された対面販売にも同様の意図を感じます。必要なのは早く行って並ぶ気合いです。早い人は噂や勘を頼りに公式発表前日の夜からキョードー東京に並び始めたそうです。翌日の整理券配布まで20時間近く並び、さらに翌日の販売開始時に再び来なければならないわけですが、並んだ方に話を伺ったところ終始楽しそうでした。

時間とお金のやりくりを要求する今回のチケット販売は「本当に行きたい」度合いを測る一つの形だと思います。それらをしかけてきた主催者のやり口が自身の価値観に合わないと感じた方は土俵に乗らなかったということでしょう。今回のことでポールやビートルズに対する嫌悪感が高まらないことを願うばかりです。
主催者は別の尺度としてC席(25歳以下1500円)を提示してきましたが、他にどのような尺度があれば多くの人を満足させられたのか考えてもなかなか思いつきません。

甲虫楽団ワンマンライブのお知らせ

当日が近づくにつれ無謀なことをしているという思いが高まっていますが、5月17日国立競技場でのポールのコンサートと同じ日に甲虫楽団のワンマンライブが開催されます。ビートルズ中後期曲の忠実再現をモットーに30曲程度演奏します。
ポール武道館C席同様、 若い方にビートルズに親しんでもらいたいと思い、学生の方はミュージックチャージが500円です(通常は1500円)。C席外れた方、17日に千駄ヶ谷のポール行かないようでしたら小岩の甲虫楽団にいらっしゃいませんか。両駅とも総武線沿線なのでポールが終わったあとで甲虫楽団2ndステージに間に合うかも??