ポール・マッカートニー アメリカツアー2014年6月分延期

体調不良のため2014年5月の日本ならび韓国公演を中止したポール・マッカートニーは6月14日から予定されていた米国公演のうち6月分を10月に延期することを発表しました。これにより、7月5日のオールバニ (ニューヨーク州)公演が初日となります。

Paul McCartney June Dates Re-Scheduled To October

この発表の中で、ポールはイギリス帰国後初めて公にコメントを出しています。
"I’m sorry but it’s going to be a few more weeks before we get rocking in America again. I’m feeling great but taking my docs' advice to take it easy for just a few more days. Look forward to seeing you all soon.” — Paul McCartney
調子は良いが医者からもう少し休めと言われた、というところでしょうか。


強制払い戻しとなった2014年アジアツアーとは異なり、今回は明確に延期で同会場のチケットは延期後もそのまま有効だそうです。ポールが病に倒れてから3週間程度でここまで決めるとは仕事が速いです。日本も見習いたいものです。
日本の場合は次回公演があったとしても一からチケット取り直しになってしまいます。苦労して2014年5月公演の良席を入手された方はやりきれない気持ちでいることでしょう。

チケット払い戻し期限は当初6月9日でしたが、その後6月23日まで延長されています。

チケット払い戻し期間延長のお知らせ(日本ツアー公式サイト)

チケットを返却することは公演が無いことを認めることになるので手続きを躊躇していた人が多いと思いますが、発券のほとんどを担当したセブン-イレブンでの返金処理がその高額さのせいで滞っていることも影響しているでしょう。

ポール公演の払い戻しでセブン-イレブンが悲鳴 高額チケットだらけで現金足りず…(J-CASTニュース)

チケット額面以外の手数料のうち主催者側が直接徴収していないもの(決済手数料や郵送料)は払い戻し対象外になるようです。そこまで払い戻すとそのまま主催者側の全額負担になってしまうのでこれは致し方ないと思います。 逆に払い戻し対象になる手数料があることに驚きました。

1980年のウイングス公演の時のように払い戻さずチケットを手元に残している人もいるようです。当時と違って券面は画一的なデザインですので記念品として残す人はそれほどいないと予想していますが、それでも高額なのでチケット払い戻しをいつ打ち切れば良いか主催者は困っているかもしれません。ポール公式サイト(Crowdsurge)経由で買った場合はチケット返却の義務が無いので払い戻しを受けつつ実券を手元に残すことができます。郵送料600円は返ってきませんが、チケットの実券代と思えば納得できるかもしれません。

肝心のポールの容態ですが、日本での様子も含めて不明な点が多いです。様々な報道やその後の行動から察するに目的や期間は不明ですが日本で入院していたことは事実と考えて良いと思います。補償問題や今後のツアー日程の調整もあって軽はずみな行動は取れないのだと思いますが、アメリカ公演初日までには中止/延期の影響を受けた人々に対して元気な姿を見せてほしいものです。1975年と1980年の来日公演中止の際は日本向けにメッセージを語る機会がありました。


今回については今のところそのようなものはなく、日本のファンのフラストレーションは解消されないままです。「ビートルズやポールの曲を聴く気になれない」などポールに対して失恋のような複雑な思いを抱いている方も多いように思います。

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11 コメント

  1. 入院していたかはまだはっきりしませんけど、そう考えれば自然と思える要素が一つ増えてしまいましたね。

    入院していないと言っていた湯川さんも、ポールは元気になりました!なんて言ってましたけど、これであまり詳細を把握せずに発言していたことははっきりしましたね…

    チケットが一から取り直しなのは、また中止になってしまう場合のリスク回避で、しばらくアメリカツアーの様子見なのかなぁと、勘繰ってしまいます。

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    1. コメントありがとうございます。

      湯川れい子さんがキョードー東京が把握している以上のことを知っているとは思えませんので、無邪気に思ったことを発言しただけなのでしょうね。

      7月5日のアメリカ公演初日まではまだまだ気が抜けません。

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  2. mocha2014年6月10日 21:19

    昨年11月からの甲虫楽団さんのブログファンでUPを楽しみに拝読しています。
    懐かしいインタビュー映像をUPしていただきありがとうございます。
    あの時は涙を流して映像を見ていた気がします。
    私個人では成す術がありませんが、ただ一心に回復を祈るのみです。
    健康面の不安が解消されればチャンスはあるかもしれませんもの。

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    1. コメントありがとうございます。

      1975年の日本向け映像の存在は今回初めて知りました。
      今回も「On My Way To Work」か「Early Days」あたり一節期待したいところです。

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  3. モヤモヤ...していてもいいんですね。
    こんな自分に罪悪感すらおぼえていたんですが、多少は許されるのかなと皆さんのコメント読んで思います。

    昨年素晴らしいパフォーマンスを楽しませてもらったばかりだし、自分はそんなにダメージないかな、と思っていたけど騒動直後より時間をおいてジワジワと効いてきてます。
    ツライような悲しいような、、、モヤモヤ感

    それはやっぱり本当の事がハッキリとわからないからなのでしょう。(でもそれは諸事情で仕方ないんですよね?)

    次の約束も現時点ではいつかわからないですし。
    武道館でポールに会う事を夢見ていたのですが、それも実現は難しいらしいのだということですね。。。




    *まとまりません。しかも文章ヘタでゴメンナサイ

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    1. コメントありがとうございます。

      2013年ツアー終了後のポール・ロス以上に今回は多くの人の心に傷跡を残して行った気がします。
      皆ポールを許す準備は万端だと思うので、本人からコメントをもらって手打ちとする機会を早く与えて欲しいと思います。

      ポールの武道館公演は一回勝負のような気がしますので、今回の騒動は2016年のビートルズ日本公演50周年記念公演(できれば複数回)の壮大な伏線だと前向きにとらえたいです。

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    2. 返信ありがとうございました。
      少し気持ちが救われます。。。

      甲虫楽団さんのブログでは昨年の公演に引き続き、今回幻となってしまった公演についてもたくさんの情報、参考にさせていただきとても助かりました。ありがとうございました。

      甲虫楽団さんは「日本公演50周年記念公演」のこと、折に触れ書いていらっしゃいますね。
      「武道館」で複数回..ですか。?!
      複数回ならば、またなんとかチケット取れるかな・・・
      別のザワザワ感が発生しそうです...笑
      実現するといいですね。


      ポールのコンディションが順調に整いますように。
      世界中のファンを魅了する姿を早く見たいです!

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    3. >皆ポールを許す準備は万端だと思うので、本人からコメントをもらっ>て手打ちとする機会を早く与えて欲しいと思います。

      早く手打ちしたいですね。 その気配が無いのはナゼですか? ポールさん

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  4. そろそろツアー名変えたら?
    縁起悪いから。

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  5. 麻薬で捕まって公演中止になった時の方がファンの失望・落胆は大きかったと思う。
    今回は病気と言う理由だから仕方ないと思う。
    まあ、前回から半年はちょっと早すぎたのかも。
    一年くらい空けて体調を万全にしてから来て欲しい。
    中止になると主催した業者も相当な損害を被るわけだしね。

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    1. ただ、あの逮捕の時は「こりゃできるわけねーだろ」的な 「諦めムード」が早くからあった。
      今回は、公演当日の「開場時間が過ぎるまで」引っ張ったからな... そりゃ期待しちゃうよ。

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