ベース・マガジン 2015年6月号特集「ヘフナーの現在に大接近!」

2015年5月19日に発売されたリットーミュージックの月刊誌Bass magazine(ベース・マガジン) に「由緒正しき“あの”ルックス&サウンド ヘフナーの現在に大接近!」が掲載されています。
http://www.rittor-music.co.jp/magazine/bm/

カラー12ページの特集です。500/1モデルの変遷を中心としたヘフナー社の歴史、現行モデルの解説、ドイツ工場生産マネージャーインタビュー、根岸孝旨さんによる現行モデル試奏、と丁寧に構成されています。
左利き以外の現行モデル全てを正面側と裏側の写真と共に仕様のポイントを説明しています。500/1モデルのナット幅がビンテージ40mm、現行品42mmであることに言及しているのには感心しました。2連ペグについて取り上げているのにビンテージのつまみは現行品よりも小さいことに触れていないのは残念でしたが。
生産マネージャーのインタビューで印象的だった500/1モデルについての発言を以下にまとめます。
  • コントロール部分のパーツは現在入手できるものを使用しているが、基本的な回路構造やサウンドは変わっていない。
  • ダイアモンド・ロゴとステイプル・トップ、2つのピックアップの内部構造は似通っているが、ダイヤモンド・ロゴは出力を抑えている、ステイプル・トップは弦ごとに出力バランスを変更できる、という点が異なる。
  • 2つのピックアップ(フロントとリア)が当初接近していたのは、ウッドベースのようなサウンドを出すため。その後リア側をブリッジ寄りに移動したのはよりトレブリーにモダン・サウンドを作り出すため
  • WHP(World History Premium) 3rdの2つのピックアップがさらに離れているのは日本からの特別な指示。さらにWHP 3rdはピックアップの出力を抑えてある。
ヘフナー社自身はポール・マッカートニー使用器に似せることにあまりこだわっておらずWHPは日本に言われるがままに作っているような印象を持ちました。どうせならさらに日本側から指示して4thエディションを期待したいです。ナット幅、ベグのつまみの大きさに加えて、ネックのR(アール)、ヘッドの形状、ロゴの大きさと位置など、まだまだこだわる箇所はあります。
なかなかこのような特集が組まれることはありませんし、掲載されている写真もきれいなのでヘフナーベースに興味がある方は同誌を入手しておくことをお勧めします。

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2 コメント

  1. いつもこの雑誌は、表紙で手に取るか判断していたので、ここの記事がなければ手に取ることはなかった。
    情報感謝。

    ベースマガジンが創刊された時は、それまでベース専門誌はなかったので、画期的だったなぁ…

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    1. コメントありがとうございます。

      お役に立てて良かったです。

      ベースマガジンは長く続いてほしいですね。

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