2015年12月3日はビートルズの6枚目のアルバム「Rubber Soul」が発売されてから50周年です。同アルバム収録「Nowhere Man」風ベースのタブ譜を共有します。
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4ヵ月前にアルバム「Help!」をリリースしたのと同じバンドとは思えないほど一転して思慮深い内容になっています。なんとかクリスマスシーズンに間に合わせるためにひねり出した今作ですが、結果的にビートルズの一つの転換点になりました。
1965年12月3日はこのアルバムとともにシングル「We Can Work It Out / Day Tripper」が発売されるという豪華な一日になりました(シングルの50周年記念記事は→こちら)。シングルの方はまだ前作「Help!」からの連続性が感じられますが同じ日に発売されたアルバムとの世界観の差に戸惑ったファンも多そうです。
ポール・マッカートニーは本作からヘフナーに替わってリッケンバッカーのベースを使用するようになったというのが定説です。
とはいえ、まだヘフナーを使っている曲もあると思います、次作「Revolver」に比べて、リッケンバッカーだと確信できる音色の曲が少ないです。また、この時期ベースのネック上を縦横無尽に動くフレーズが多いですが、ヘフナーよりネックが大きいリッケンバッカーのベースにインスパイアされた結果とは考えにくいです。つまりそれらはヘフナーベースだからこそ編み出されたフレーズかもしれないということです。ヘフナーでフレーズを作って、リッケンバッカーでレコーディングしたという可能性はありますが・・・。
今回取り上げる「Nowhere Man」もそんな曲の一つです。 基本パターンを踏襲しながらもサビは明確に毎回フレーズを変えるというのは同時期の「Day Tripper」や「You Won't See Me」と同じ傾向です。この曲のフレーズはシンコペーションを多用しているのが特徴ですが、後半に行くにつれそれが減っていくのがポイントだと思います。おそらくこれはポールが意図した演出です。
1 コメント
こんにちは。
返信削除ベースは詳しくないのですが、1966年のミュンヘン公演の映像を見ると、ポールはこの曲を演奏する際、最初は指で弾いていて途中でピックに切り替えているように見えるのですが、これはどういう意図があるのでしょうか。
同公演だと、I Feel Fineも同じことをしているように見えます(こちらは、ピック→指→ピック)。