※リミックス各曲のレビュー→こちら
ビートルズ初のハイレゾ(Hi-Res)音源配信となる『Sgt Pepper's Lonely Hearts Club Band』が2017年12月15日0時に解禁となりました。良い耳&良い機材&大音量で聴かないと違いがわからなかもしれません…。僕はよくわかりませんでした。
曲目は50周年2枚組CD(リミックスアルバム+同じ曲順のアウトテイク+α)と同内容です。50周年スーパーデラックス版のブルーレイに収録されていたハイレゾ音源と15曲は同じで、残りのハイレゾ版は初公開です。
日本では5つのサイトから購入できます。→https://lnk.to/Beatles_HiRes
今回FLAC(無劣化が売りのフォーマット)で購入し、50周年スーパーデラックス版のCDを取り込んでFLACにした音源と聴き比べてみました。
・OS:Windows 10 (64bit)
・プレイヤー:foobar 2000 WASAPI接続 ※CD音源は96kHz/24bitにアップコンバート
・スピーカー:KRIPTON KS-1HQM (USB DAC 内蔵アンプスピーカー)
・ヘッドフォン:Roland QUAD-CAPTURE(USB DAC)+ Sony MDR-ZX700 (ヘッドフォン)
「ハイレゾは音が良い」という先入観からか、ハイレゾの方が高音と低音に解放感があるような気がしました。CD音源は上下から押し込められている、とでもいいましょうか。ドラムのハイハットやベースのピッキングに注目すると違いがわかるかも、という程度です。
歌やギターにあまり違いは感じませんでしたが、よく聴くと残響がよりきめ細やかなような気がします。
何度か曲中の同じ一部分をハイレゾとCD由来音源を瞬時に切り替えて聴き比べましたが結局この程度の違いしか感じられませんでした。スピーカーとヘッドフォン両方試しましたが印象は変わりません。
ストリングスやインド楽器などの生楽器によい影響が出ると予想していましたが、そんな感じもするものの想像したほどではありませんでした。
ここまでは今回リミックスされたアルバムの13曲についての感想ですが、 その後に続くアウトテイクの方がより違いがわかりやすかったです。オーバーダビングを繰り返す前なのでハイレゾで復活する音の成分が多いと想像しています。とくにドラムの瑞々しさが違います。曲によってはハイレゾとCDでは明らかに音量が違うのでマスタリングの方針が違うのかもしれません。
今回のハイレゾ音源に5800円の価値があるかと問われれば微妙です。とくにハイレゾ音源を買うような人は50周年記念盤を購入しているはずですのでより躊躇すると思います。50周年記念最上位版を購入した人にはダウンロード権を与えるようにすればハイレゾ音源の拡大にもなってよかったと思います。
今回聴いた感じだと『The Beatles』(ホワイトアルバム)の方がハイレゾ音源に合っていると思いました。来年のリリースを期待したいです。
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