2019年6月9日日曜日

舞台『BACKBEAT』ファンのためのビートルズ鑑賞ガイド その1「音源」編

舞台『BACKBEAT』を通じてビートルズに興味を持たれた方も多いようで、ビートルズファンの一人として嬉しく思います。そんな『BACKBEAT』ファンの皆様に向けて、僭越ながらビートルズ鑑賞ガイドを書かせていただきます。まずは第一弾、「音源」編です。

『BACKBEAT』のレポートやセットリストは別投稿をご覧ください。→こちら

オリジナルアルバム

ビートルズが世界を席巻したのはマネージャーのブライアン・エプスタインやプロデューサーのジョージ・マーティン(二者とも『BACKBEAT』に登場)といった大人達と出会って洗練されてからのことなので、まずはデビュー後のアルバムを聴いていただきたいところです。とはいえ『BACKBEAT』の頃は他人の曲をカバーするのが常でしたから、デビュー後のアルバムで『BACKBEAT』登場曲を網羅することはできません。その中でも初期の4作品+その時期のアルバム未収録作品を収めた編集盤はデビュー前から演奏していたカバー曲も収録されており、『BACKBEAT』の頃の雰囲気が感じられます。

各アルバムに収録されている『BACKBEAT』登場曲を列挙します。アルバム名からビートルズ公式サイトの説明ページにリンクしています。
  • Please Please Me』(1963年) 「Please Please Me」「P.S. I Love You」「Twist and Shout」
  • With The Beatles』(1963年) 「Please Mister Postman」「You Really Got a Hold on Me」「Money (That's What I Want)」
  • A Hard Day’s Night』(1964年) ※ジョンの才能が爆発したアルバムなので全曲書下ろし
  • Beatles For Sale』(1964年) 「Rock and Roll Music」
  • Past Masters』(1988年/2009年)「Long Tall Sally」「Bad Boy」「Slow Down」
どれもビートルズの本気の演奏が聴けます。
マニアックなことを言わせていただくと、当時のレコードはモノラル(スピーカー1つで聴く)が主流で、ビートルズもモノラルバージョンに注力して制作していました。ところが現代はステレオが主流であるため、今普通に入手できるビートルズのアルバムは当時片手間に制作されたステレオバージョンです。前述の4作品は是非モノラルバージョンを聴いていただきたいところですが、現状モノラルバージョンを聴くためにはCD13枚組『The Beatles In Mono(ザ・ビートルズ・モノ・ボックス)』を入手する必要があります。
デビューアルバムからの4作品はお勧めです

公式編集盤

『BACKBEAT』収録曲にこだわらず、デビューしたてのビートルズの魅力を気軽に体験したいようでしたら、公式ベストアルバムの『The Beatles / 1962-1966』(1973年 通称『赤盤』)が良いと思います。『BACKBEAT』登場曲は「Please Please Me」のみです。
ちなみに1967年~解散までの曲を収めた『The Beatles / 1967-1970』(1973年 通称『青盤』)もあります。
赤盤と青盤のセット商品もありました
もっと『BACKBEAT』を強く感じたい!ということでしたら、本来マニア向けにはなりますが『The Beatles Anthology 1』(1995年)がお勧めです。デビュー前の音源も多く、『BACKBEAT』登場曲は「That'll Be the Day」「My Bonnie」「Ain't She Sweet 」「The Sheik of Araby」「Please Please Me」「Money (That's What I Want)」「You Really Got a Hold On Me」「Twist and Shout」「Long Tall Sally」と実に9曲にも上ります。デビュー後の音源もライブが多くむき出しのビートルズが感じられます。ピート・ベストやスチュワート・サトクリフの演奏が聴けるのもポイントです。ただ、ビートルズ現役時代に発表されなかった音源ばかりなので、このアルバムだけでビートルズを判断することはお勧めできません。
Anthology 1のジャケット。ピートの顔の部分が破れて下からリンゴが見えている…
なおAnthologyは1から3まであり、ジャケットデザインはクラウス・フォアマン(アストリッドの元カレとして『BACKBEAT』にも登場)です。というより、ビートルズが1966年に発売した『Revolver』のジャケットデザインをしたことで当時から有名です。さらにはベーシストとしてビートルズ解散後のジョン・レノンのアルバムに参加しています。音楽活動を辞めたスチュワート・サトクリフからベースを買い取ったらしく、ベーシストになることを選んだのは彼への対抗意識でしょうか??
Antholgy 1~3はひとつながりの絵になるようデザインされている
『Revolver』(1966年)のジャケットもクラウスの作品
 さらに、ビートルズ初期の勢いがあるライブ演奏をもっと聴きたいということでしたら、1962年~1965年のBBCラジオ(イギリス)出演時のスタジオライブをまとめた『Live at the BBC』(1994年)『On Air-Live at the BBC Volume 2 』(2013年)というものもあります。前述の初期アルバムに収録されている『BACKBEAT』登場曲のほとんどがライブ音源で聴けます。『BACKBEAT』で始めに演奏された「Johnny B Goode」のビートルズ版が収録されているのは『Live at the BBC』だけです。
Live at the BBCの2作品をセットにした商品"THE COLLECTION"もあります

非公式音源

「まだだ、まだもっと『BACKBEAT』に近づきたいんだ!」という方にはビートルズ側からの公式発売ではありませんが、1962年1月1日にデッカ・レコードのスタジオで演奏した通称「デッカ・オーディション」(Decca auditon)の音源(一部は前述のAnthology 1に収録)、1962年12月のハンブルク「スタークラブ」(Star Club)でのライブを客席から録音した音源がAmazon等で入手できます。「ハンブルクのライブ音源」というとまさに『BACKBEAT』を彷彿とさせますが、この時ビートルズは「Love Me Do」でデビュー済みでドラムはリンゴ・スターに代わっています。「デッカ・オーディション」のドラムはピート・ベストです。

第一弾はここまで。第二弾は「映像・書籍」編の予定です。

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